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お仕事探しをする上で重要なデータとなる”求人票”。転職、就職活動中の皆さまはしっかりと内容をチェックできていますか?求人票からは、労働環境などデータの裏に隠された情報も伺い知ることができます。本日は後悔しない就職・転職活動のためにも、正しい求人票の見方をお伝えします!

給与は額面?手取り?月給と基本給は違うの?

電卓を持つ女性
求人票を見る際、やはり気になるのは給与欄。ここで重要なのは、基本的に特別な記載が無い場合には、給与の記載は額面での記載となることです。
 
つまり記載されている額面の約20%程度は、健康保険料や雇用保険料など、差し引かれてしまうということです。(※前年度所得の金額などによって変動します)これを念頭に置いて、手取りの給与を算出しましょう。
 
また「基本給、固定給、月給」など記載方法もさまざまなので、その内容についてもきちんとチェックしておきましょう!

給与に関する記載の種類の例
月給/固定給制 月給、固定給とは毎月決まって支給される金額のこと。基本給に月々決まって支給される手当を足した金額が提示されています。残業手当や皆勤手当など月によって変動するものは含まれません。
 
※月給で記載があっても、欠勤の場合は給与が引かれる「日給月給制」である可能性もあるので、しっかり確認しておきましょう!
 
◆月給20万(業務手当含む)
◆固定給20万(別途食事手当あり)
日給月給制 月単位でもらえる金額が決まっているものの、欠勤をした場合には一定の割合で給与が減額されます。ただし祝日などで勤務日数が減ったとしても、金額は控除されません。(※職務手当などの手当については控除対象としない月給日給制という制度もあります。)
 
◆日給月給20万円
基本給 基本給は各種手当や、歩合給のように業績に応じて支給される給与を除いた基本賃金のことです。基本給がそのまま月給ということもありますが、役職手当や職務手当などが加算されることも多いため、月に合計でいくらになるのか計算をしましょう!
 
◆基本給19万円(職務手当1万円、給食手当2千円、資格手当5千円)

月給の額面は大きく見えても、手当などが含まれた金額なので、実際に計算してみたら基本給で記載されている求人のほうが手取りは大きい…ということも考えられます!
 
見た目の金額ばかりに注目せずに、各種手当てなどの補足情報にも注目しましょうね!

 

「固定残業代」と「みなし労働時間制」にはご注意を!

落ち込む女性

月給170,000円
 基本給:120,000円
 資格手当:10,000円
 業務手当:10,000円
 みなし残業手当:30,000円
月給170,000円
 基本給:120,000円
 資格手当:10,000円
 固定残業手当:40,000円

上記のような求人で注意したいのが「みなし残業」「固定残業」。これらは残業の有無に関わらず、一定の金額を固定残業代、みなし残業代として支払い、その規定の時間数を超える残業代は別途支払うというシステムです。
 
額面上の月給などは大きくなりますが、残業代が別途で支払われる月給よりも、手取りが少なくなるケースもあるので、みなし残業時間が何時間とされているのかなど、必ずチェックしましょう!
 

固定残業、みなし残業を取り入れているということは、ある程度の残業が発生する環境であるということでもあるホィ。残業時間が多めになることも覚悟して、月平均時間なども聞いてみると良いホィね。

 

社会保険に含まれるもの、含まれないものをチェックしよう

マモル
「社会保険完備」という文言も、求人票ではよく見かける記載。しかし、これにはどのようなものが含まれるのでしょうか?チェックしてみましょう!

社会保険に含まれるもの
雇用保険 失業した際に一定の条件のもと失業給付が受けられるものです。すべての事業所が法的に加入を義務付けられています。
労災保険 業務中や通勤途中にケガをしてしまった場合や、万が一死亡してしまった際などに、保険金が支払われる制度のことです。こちらも法律ですべての事業所に加入が義務付けられています。
厚生年金保険 60歳~65歳に達すると老齢年金が支給され、また一定の基準以上の障がいが残ったり、死亡した際には、労働者や遺族に保険金が支払われます。
健康保険 病気やケガの際に、3割の医療費負担で医療機関の受診ができます。この制度がないのに気付かずに、無保険状態になってしまうと医療費は全額負担になるので要注意です!

社会保険完備の記載がない場合には、上記のような社会保障の有無をきちんと確認しましょう。完備されていない場合には、国民年金や国民健康保険などに別途加入が必要な場合もあります。
 

退職金制度に関しては、法的に定められたものではないので、社会保険完備の記載には含まれません。別途記載がなければ制度がないこともあります。

 

「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いとは?

困惑する保育士さん
「週休2日制」「完全週休2日制」表現は似ていますが、内容は全く異なります。記載があるから週に2日は休める♪と安易に考えずよくチェックしましょう!

休日制度の違い
完全週休2日制 年間を通じて1週間のうち2日は必ず休めるということでです。曜日が固定の場合もありますし、シフト制などの場合は変動的に休みを取る場合もあります。
週休2日制 ひと月のうち最低1週は週に2日休めるということ。4週のうち1週だけが週休2日で他は週休1日、ということも考えられますので月の休日数を確認しましょう!

 

試用期間と期間中の待遇は必ずチェック!

指さす女性のイラスト

※入社後3カ月間は試用期間となります

上記のような記載がある場合には、試用期間中の雇用形態や給与システム、各種条件が大きく異なる場合があります。必ず面接などで、試用期間中の条件を確認するようにしましょう。
 
また、試用期間中の雇用形態が有期雇用の場合には、更新されない可能性もあります。雇用契約を結ぶ際には、正規職員への登用の可能性について、きちんと確認しておく必要があります。
 

「交通費支給」は全額出してくれるわけではない!

気球に乗った動物のイラスト
一概に「交通費支給」という文言があるからと言って、自宅から勤務地までにかかるすべての交通費が支給されるとは限りません。
 
例えば(上限1万5,000円まで)という記載があれば、その金額を超える分については自己負担となりますし、事業所からの半径〇キロメートル分までという規定がある場合もあります。
 
また、マイカーなどで通勤する場合には、ガソリン代や駐車スペースにかかる費用は、支給の対象外となる場合もありますので、事前に確認しておきましょう!
 

実績を確認するべき5つの項目

女性のワンポイントアドバイス
求人票は優れた人材に応募をしてもらうための、大切なツール。だからこそより魅力的になるよう、さまざまなメリットが記載されています。しかし、中には「制度はあっても実際は使えない、実績はゼロ」というケースもあります。後悔しないためにも、できれば下記の5つの項目については、制度の取得実績についてもチェックしておくと良いでしょう。

実績をチェックしたい5項目
産休・育休
介護休暇制度
実際に取得した人がいるのか、チェックしておけば、長く働きやすい職場か否かがわかるでしょう。
賞与 賞与の給付実績は、収入の安定のためにもチェックしたいところ。またあくまでも前年度の実績ということが多いため、業績によって変動するのかなども確認すると良いでしょう。
有給制度 初年度に付与される日数や取得実績、翌年度への持ち越しが可能かはできればチェックしたいところです。実際には全然取得できないというケースもあります。
正社員登用制度有 こちらも非正規雇用から正規雇用への登用を約束するものではありません。希望するならばどのような条件が必要なのか、登用実績の有無も聞いておくと良いでしょう。
昇給有 経験年数と昇給が関係ないというケースも多くあります。昇給制度については事業所ごとにさまざまなルールがあるので、可能ならば確認しておきましょう!

 

編集者より

ほいくん
編集者も何度か転職を経験しましたが、周囲に「額面に飛びついたら、残業量が多すぎて続かなかった…」「好条件だったけれど、実際はブラックで再度転職しようか迷っている…」という方が多くいます。
 
しかし当然ながら年齢を重ねるにつれ、一度の転職活動の重みというものは増してくるもの。転職の際には、聞きにくくても、雇用条件について細かく確認することが、後悔しないためのひとつの近道であるとも言えるでしょう。
 
なかなか面接で条件面に言及できない…という場合には、人材紹介のコンサルタントに相談するのもひとつの手段です。
 
世に言う「ブラック企業」を求人だけで完全に見抜くのは難しいでしょう。しかしその要素の一部を見抜くことであれば十分に可能とも言えます。重要な人生の選択をする前に、不安要素はできるだけ払拭しておくようにしましょうね。
 

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参考資料

就職活動のための法律ガイド
リクナビNEXT
女の転職@type
en転職大辞典
バイト・就職・仕事ノート2008

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