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日々めざましく成長していく0歳の赤ちゃん。ひと月毎にできることもどんどん増えていきますが、赤ちゃんの心と体の成長には、大人の適切な支援と関わりが不可欠です。今回は0歳児と接する際の注意点やポイント、遊びの例をご紹介します。

月齢別!0歳児の心と体の発達の目安

赤ちゃんを抱く保育士さん
子どもの成長を支えるうえで、おおよそその月齢にどのような発達段階にあるか理解することは、適切な支援の第一歩。まずは月齢別に、大まかな心と体の発達を確認していきましょう。

◆月齢別の心と体の発達◆
月齢 【体の発達】 【心の発達】
1カ月 ・生後10日前後は生理的体重減少がある
・週に250g程度の体重上昇がある
・内臓が未発達で1日におしっこ20回、うんち5回前後の排泄がある
・ほとんどの時間を寝て過ごし昼夜の区別がない
・母親の声が聞き分けられる
・不快な感情を泣いて表現する
・追視が徐々にできるようになる
・働きかけに手を握る、足を縮めるなどの反応を示す
2カ月 ・筋肉が発達し手足を活発に動かす
・「あー」「うー」といったクーイングが盛んになる
・顔を動かして追視をするようになる
・音を聞いたりものを見て喜ぶ反応を示す
3カ月 ・この頃までの視力は0.02~0.03程度
・手足を良く動かすようになる
・指しゃぶりが始まる子もいる

・笑う、泣くの感情表現が豊かになる
・音のする方に顔を向けるようになる
・自分の体に気付いて見つめたり触るなどする
4か月 ・首がすわり始める
・腹ばいで首を上げることができるようになる
・握力が強くなりガラガラなどを徐々に握り始める
・興味のあるものを見つめたり音のする方を見つめて聞いたりする
・あやされると声を出して笑ったり嬉しそうにする
5カ月 ・体をねじる動きから寝返りが打てるようになる
・起きている時間が徐々に長くなる
・離乳食も始まる
・視覚と行動を結び付けられるようになり、おもちゃに手を伸ばす
・大人が食べているものに興味を示す
6カ月 ・身長が1カ月に1センチ程度伸びる
・夜間の授乳がなくなり昼夜の区別がでてくる
・寝返りが活発になってくる
・早い子は歯が生え始める
・少しの間お座りができる子も出てくる
・興味のあるものをつかむなど能動的になる
・隠したものが出てくることが予想できる
・手にしたものを口に入れて確認しようとする
7カ月 ・睡眠のリズムが整ってくる
・手の動きがより活発になる
・お座りができるようになる
・この頃までには視力が0.04~0.08程度になる
・好奇心が広がる
・欲しいものを見て声を出す
・ママがわかりいないと泣き出すなどする
・人見知りが始まることもある
8カ月 ・すりばいなどで自ら移動する
・小さなものも掴めるようになってくる
・好奇心がより強くなり探索行動が盛んになる
・感情表現が一層豊かになる
・相手の様子や表情から気持ちを読み取ることができるようになる
9カ月 ・手掴み食べが多くなる
・離乳食の2回食が定着する
・ハイハイや後追いが始まる
・手指が発達してきて積み木同士をぶつけるなど細かな動きも可能になる
・欲しいものを指し示して意思表示するようになる
10カ月 ・つかまり立ちや伝い歩きをする場合もある
・成長が著しく昨日届かなかったものに手が届くこともある
・「喃語」が徐々に出始める
・簡易な言葉を理解するようになる
11カ月 ・ハイハイのスピードが速くなる
・つかまり立ちや伝い歩きが活発になる
・大人の言うことがだいぶ理解できるようになる
・物と言葉を結びつけて記憶する
・動作と言葉をつなげることができる
・模倣が始まることもある
12カ月 ・通常の幼児食に変わり始める
・歩き始める子が出てくる
・最初の一語が出始める
・手先が器用になってくる
・視力はだいたい0.1以上ある
・記憶力が育つ
・模倣活動が頻繁になる

0歳児との関わりのワンポイント

発達には個人差があり上の表はあくまでも目安です。月齢に関わらず、子どもの今の発達の状況や、育ちつつあるものを先読みして、大人が積極的な働きかけをしてあげることが大切でしょう。
 

◆0~1カ月◆
泣くことは子どもが不快な状況を大人に伝える唯一の伝達手段。目線を合わせて優しく声をかけながら、そしてたくさんスキンシップを取りながら、不快な要素を取り除いてあげるようにしましょう。
◆1~2カ月◆
追視が始まりますが、まだ視力が未発達ですので、なるべく顔を近づけて、まずは狭い範囲から顔を上下左右に動かすなどしてあやしましょう。さまざまな外部刺激によって、多くの反応を示すため、体を触ったりクーイングに応じてオウム返しをしたりしながら、コミュニケーションの機会を多く作りましょう。
◆3カ月◆
音のする方向がわかったり、興味をしめすため、ガラガラなどのおもちゃや手拍子を使って好奇心を刺激しましょう。自分の体に気付く時期でもあります。手足を伸ばしたり、いろいろな部分をタッチするなど、引き続きスキンシップで感覚を刺激します。
◆4カ月◆
徐々に昼夜の区別がつくようになるため、生活リズムを一定に保つことにも配慮する必要があります。首がすわってくると視野も広くなり、体の筋肉もより発達していきますので、バランス能力を鍛える遊びなどを取り入れても良いでしょう。
 
興味のあるものを握って振ってみたりするものの、完全にコントロールできずに頭にぶつける場合もあるので、注意深く見守りましょう。
◆5~6カ月◆
さまざまなものに興味を抱き、手を伸ばすようになるので、物の名前を話かけたり「はいどうぞ」と言ったり積極的に話しかけながら好奇心を満たしてあげましょう。ただし何でも口に入れるので誤飲や誤嚥には要注意です。
 
いないいないばあなどの、遊びを喜ぶ時期でもあります。手のひらにボールを隠して出したり、ハンカチを箱にしまって引っ張り出したり…予想する力を養いましょう。
◆7~8カ月◆
人見知りが始まる頃ですが、きちんと愛着が形成されて情緒が育っている証拠。保護者の方には十分なスキンシップや言葉かけを心がけてもらうよう助言しましょう。泣きわめく場合でも、しっかりと心が育っている証拠であり、少しずつ減っていくことを伝えて、罪悪感を与えさせないよう保護者を気遣うもことも必要です。
◆9~10カ月◆
何でも口に入れる、好奇心が強くなる、行動範囲が広がる、このことから安全へのより一層の配慮が必要です。衣服などに外れそうなボタンがないか、電池やおもちゃのパーツが床に転がっていないか、頭をぶつけてケガをしそうな場所はないか…「ダメ!」と止めるのではなく、まずは安全に探索活動ができるように環境整備をしましょう。
◆11~12カ月◆
歩行にむけて、つかまり立ちや伝い歩きが始まったり、言葉の修得が始まる時期です。手押し車を使った遊びを提供したり、絵本などを活用して言葉にふれる機会を設けたりしつつ、育ちつつある力を引き出してあげるサポートをしましょう。

 

愛着の形成に必要な大人の関わりとは

赤ちゃんとの接し方
母親や保育者など特定の人との間に形成される愛着は、情緒の安定や信頼感に結び付くため大変重要です。自分が常に愛され守られている、この人の傍なら安心だと感じられる関係を築くためにも、日々の生活で「アイコンタクト」「スキンシップ」「言葉かけ」を積極的に行いましょう。
 

 

0歳におすすめの遊び

かわいい女の子のイラスト
スキンシップやアイコンタクト…とはいえどうすれば?と迷う場合もあるでしょう。そんな時には、自然と笑顔でコミュニケーションが取れるような遊びを日々に取り入れてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】
Benesse赤ちゃんの心と体を育てる月齢別遊びガイド

月齢別にオススメの遊びが紹介されているサイト。その時期に必要な働きかけが、たっぷりのことばかけやスキンシップとともに行えるので、ご家庭にも保育現場にもオススメです!

 

0歳児でも絵本の読み聞かせは効果的?

ハートのイラスト
発達段階でもお伝えしましたが、0歳児の場合、視力はあまり発達していません。特に月齢が低いときには0.02程度しかなく、ぼんやりとしかわかりませんし、12カ月頃でも0.1~0.2程度しかないと言われています。
 
しかし、そんな中でも絵本は大人とのコミュニケーションを密にとるツールとしてはピッタリ。読み聞かせは視覚と聴覚、また場合によっては触覚すべてを使って楽しめますので、赤ちゃんにとって非常に良い刺激となるでしょう。

0歳児の絵本選びのポイント

◆はっきりとした色、形であること
◆絵や形が大きくわかりやすいこと
◆短い言葉やシンプルな喃語で構成されていること
◆飽きずにいられるページ数であること
◆汚れにくく、手指を傷つけない形状や素材であること
◆ふれあい遊びなどにつなげられるもの

0歳児におススメの絵本3選


▲赤は赤ちゃんが最初に認識するようになる色と言われています。白・黒・赤を基調とした、コントラストの強いイラストは、新生児も興味を持ちやすいのでオススメ。またピエロの顔な、赤ちゃんが興味を持ちやすいモチーフが使われています。じーっと見入ってしまう子もいるとか。



▲スキンシップにつなげられるかわいらしい絵本。「ぞうさんとぞうさんが…」「お父さんとお母さんと赤ちゃんが…」「くっついた!」ピッタリとほっぺたを合わせれば、大人も子どもも幸せな笑顔に包まれてしまう、そんなステキな作品です。



▲ファーストブックとしても人気の高い絵本。「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」「いぬ わん わん わん わん」「みず じゃあ じゃあ じゃあ」単調でわかりやすい言葉の繰り返しと、はっきりとしたコントラストのイラストで、0歳から楽しめます。喃語のトレーニングにもオススメ!


 

編集者より

親子のイラスト
人生のうちで最も発達が著しい0歳期。今は共働きの夫婦も増え、保育施設でも0歳児からお預かりをするケースも増えてきたことと思います。特に乳幼児の場合には、新米のパパやママも多く、戸惑いの相談を受けることも多いはず。
 
適切な保育の提供もさることながら、赤ちゃんにとってはやはり保護者とのふれあいの時間が必要です。発達段階をきちんととらえて、具体的な接し方のコツをアドバイスしてあげることで、より良い育ちの環境を作る、「家庭支援」にもつなげられたら良いですね!
 

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参考資料

ベビータウン
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赤ちゃんや子供に対する親や保育士、教師の接し方
乳児期
乳幼児期の発達の特徴
 
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