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自閉症・自閉症スペクトラムの特徴のひとつに「感覚がとても敏感である」ことが挙げられます。感覚の過敏な子どもの場合、口の中などに触れられるのを嫌い、なかなか歯磨きができないことも多いよう。今回は仕上げ磨きがしやすくなる、自閉症・自閉症スペクトラムの子どもたちへの接し方のポイントを7つご紹介します。

自閉症の子どもが歯みがきを嫌がる理由とは?

保育士と女の子
そもそもなぜ自閉症の子どもたちは歯磨きを嫌がる傾向にあるのでしょうか。まずは自閉症の特徴からその原因を確認してみましょう。
 

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自閉症スペクトラムの特徴と対応のコツ~正しい支援のために~

 

自閉症の子どもが歯みがきを嫌がる原因とみられる行動の例
感覚が過敏である 口の中に指やハブラシを入れられることや、歯ブラシで歯の表面をこすることを極端に嫌がる。
強いこだわりがある 家では歯磨きができるけれど保育園ではできない。
歯磨きの時間を変えると途端に嫌がるようになる。
言葉をそのまま受け止める 「歯磨きしないと虫歯になっちゃうよ!」「歯が痛くなっちゃうよ」などと注意すると必要以上に怖がる。
ジッとしているのが苦手 仕上げ磨きをする間、長時間待っていられない。

このように、自閉症の子どもたちが歯みがきを嫌がってしまうことの原因は、感覚過敏だけではありません、だからこそ、その特性を考えて適切な配慮をしてあげることが大切なのです。
 

混乱させないために…こだわりに配慮する3つの工夫

保育士さんと子ども
ではここからは具体的な支援の方法について見ていきましょう。まずは場所や時間を工夫することでできる支援を3つご紹介します。

【工夫1】なるべく同じ時間・場所で行おう
日々のスケジュールや、場所に強いこだわりがあるケースもあるので、歯磨きの時間はきっちりと決め、特定の場所を決めるなどすると良いでしょう。歯を磨く時間も、例えば数を数えながらするなどわかりやすいように提示すると、理解しやすくなります。
 
変更する場合には、あらかじめしっかり伝えておくことを心がけましょう。
【工夫2】自宅と同じコップ、歯ブラシを使おう
物に対して強いこだわりがあるために、環境が変わると歯磨きを嫌がってしまうこともあります。保育園の環境を、ご家庭で歯磨きをしている状況に、できるだけ近づけてあげると、環境の変化にとまどうリスクを軽減できます。
【工夫3】おもちゃや鏡などを片付けよう
外部刺激に敏感で、なかなか集中ができない場合には、おもちゃや鏡など、集中力を阻害する原因を取り除いて、なるべく歯磨きに専念できる環境を整えましょう。落ち着ける静かな部屋を確保しても良いですね。

 

感覚過敏に対応するための2つのポイント

風船のイラスト
続いて、感覚過敏への配慮としてできる2つの工夫をご紹介しましょう。

【工夫4】軟毛の歯ブラシを使おう
感覚過敏の子どもにとって、歯ブラシが歯や歯茎にこすれるのは、まるでやすりでゴシゴシとこすられるように不快で痛いもの。なるべく毛質のやわらかい、しなやかな歯ブラシを選ぶようにしましょう。
【工夫5】ガーゼを巻いた指で拭おう
歯ブラシを嫌がってしまうならば、清潔なガーゼを巻き付けた指で、歯の表面を拭いとるようにしましょう。その場合には、自分で歯ブラシに触れさせ、徐々に慣らしていくと良いでしょう。

 

歯磨きを上手に伝えるための2つのポイント

小鳥のイラスト
歯磨きをすることがなかなか理解してもらえない、大事なことであると伝えているのに、わかってもらえない…そのような場合には次の2つの工夫をしてみましょう。

【工夫6】絵カードを使おう
今から歯みがきをするよということを、視覚的にわかりやすくするために、絵カードを使うのも良いでしょう。どこをどれくらい磨くのかも合わせて絵でわかりやすく伝えてあげることで、不安感を少なくすることができます。
【工夫7】肯定的な言葉で大切さを伝えよう
自閉症の子どもたちは、否定的な表現の理解が苦手な場合も多いようです。「歯を磨かないとだめだよ!」「虫歯になるから我慢しなきゃだめだよ!」ではなく、「今から歯を磨きます。」「歯磨きをすると虫歯になりません。」などと肯定的な表現で、理解を促しましょう。

 

編集者より

草花のイラスト
感覚が過敏な子どもの場合、もしも虫歯になってしまって、歯科治療を受けるのは、大変なストレスになります。だからこそ日頃の歯磨き、仕上げ磨きは大変重要な役割を持っています。
 
自閉症の子どもの持つ特性はそれぞれなので、今回ご紹介した方法がすべての子どもにとって合うとは限りません。その子どもの持つ特徴に合わせて、工夫してみてくださいね!

 

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