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人のことを「お前」と呼んだり、「バカ」「うざい」など相手を罵る言葉を使ったり…子どもたちの乱暴な言葉遣いに悩んだことはありませんか?子どもたちは成長するにつれ多くの言葉を習得しますが、中には使って欲しくない言葉も覚えてしまうことがあるでしょう。本日は子どもたちの乱暴な、汚い言葉遣いを直すポイントをご紹介します!

汚い…乱暴…子どもたちの言葉遣いが乱れるのはなぜ?

頬に手を当てる保育士
子どもたちはなぜ、乱暴で汚い言葉遣いをするようになってしまうのでしょうか、まずはその原因から探ってみましょう。

◆乱暴な言葉遣いは入園後にあらわれる?◆

個人差はあるものの、子どもたちが乱暴な言葉遣いをし始めるのは、保育園や幼稚園に入園した後であることが多いそう。これは新しい人との出会いの中でさまざまな言葉に触れ、新たな知識を習得していることの証拠でもあります。
 
幼児期は言語に限らず、新しいことをどんどん覚えていく時期。良い言葉、悪い言葉にかかわらず、新たに吸収した知識を活用してみようとするのは悪いことではありません。乱暴な言葉の出現は、外部からさまざまな知識を得て日々成長している証でもあるということを頭に置いておきましょう。

◆きっかけはテレビや保護者が多い◆

保育園の中では言葉遣いに十分に気を配っているのに、子どもたちが乱暴な言葉を覚えてくる…そういった場合には、やはり家庭など、子どもをとりまく周囲の環境に原因があると言えるでしょう。
 
例えば保護者が乱暴な言葉遣いをしていれば、子どもは当然真似をしますし、お父さんやお母さんのように言葉を使ってみたくなります。またテレビ番組の中で、例えばアニメの主人公が汚い言葉を使っていたら…子どもたちはそれが「悪い言葉」とは認識せずに覚え、使うようになってしまうでしょう。
 

◆新しい言葉を使うのが楽しい
◆身近に使われている言葉なので悪い言葉という認識がない
◆大人が強く反応するのが面白い
◆表現の仕方がまだ分からず相手に正しく伝えられない
 
子どもたちが乱暴な言葉遣いをする背景には、いろいろな理由があるんだね!

 

叱り方にもポイントがある!

指示棒を持つ女性のイラスト
いくら身近なところで乱暴な言葉に触れないように配慮していても、多くの人と関わる中で、子どもたちはどうしても汚い言葉を覚えてしまいます。そこで大切なのは叱り方。ここからは子どもたちにが乱暴な言葉、汚い言葉を使わないようにする、叱り方のポイントをご紹介します。
 

◆頭ごなしに叱らない◆
子どもが耳を疑うような汚い言葉を使っていたら、すぐにでも止めさせたくなりますが、そこは冷静になりましょう。
 
その言葉を使ったことにも何かしらの意味があったはず。まずは落ち着いて向き合い、なぜそんな言葉を使ったのか、どこで覚えたのか、どんなことを相手に伝えたかったのかなど、子どもの考えを聞いてみましょう。
◆理由を含めて伝える◆
ただ「そんな言葉は使ってはいけない!」と言うだけでは不十分。例えば大人や友だちに「〇〇しろ!」と命令ばかりしている子どもがいたら、「自分がなにかを相手にしてもらいたい時は、きちんとお願いをしなくてはいけないんだよ。そうでないとだれも言うことを聞きたくなくなってしまうよ。」などと理由を含めてきちんと説明するようにしましょう。
◆表現の方法を教える◆
上手く言葉で表現できない気持ちを暴言に乗せて口走ってしまう、ということも子どもにはよくあること。子どもがどんなことを本当は伝えたかったのか、ヒアリングができたら「そんなときはこういえば良いんだよ。」と、正しい言葉の使い方を教えてあげると良いでしょう。
◆「悪い言葉」「いけない言葉」にまとめない◆
「そんな悪い言葉は使っちゃダメ!」「それはいけない言葉だよ!」他にも乱暴、汚いなど、レッテル貼りをするフレーズは、子どもを叱る時にはなるべく避けましょう。あまり言いすぎると子どもがその「乱暴だ」「悪い」という言葉を自分に対する評価だと勘違いしてしまうこともあります。
◆きちんと向き合うこと◆
例えば遠巻きに子どもの様子を見ながら「ダメだよ~」などと注意したのでは、子どもには伝わりません。目を見て真剣にきちんと向かい合いましょう。大人のいつもと違う様子はきちんと子どもにも伝わります。
◆時と場所を考えさせる◆
子どもは排泄など体の仕組みや男女の体の違いにとても敏感。いわゆる下ネタを連呼する時期もあるかもしれません。関心を持つことは悪いことではありませんが、食事時などは周囲に眉をひそめられることもあるでしょう。
 
どういう時ならば話題に出して良く、どういう場で控えなくてはならないのか、約束ごとを作ると納得しやすくなるでしょう。
◆絶対に使ってはいけない言葉には…◆
相手の存在を否定する言葉や、一方的に罵倒する言葉には、強く叱責することも必要です。今までお伝えしたように悪い理由などを端的に伝えながらも、厳しく感情を込めて「言ってはいけないのだ」ということを伝えましょう。なかなか直らない場合にも、根気よく何度も伝えることが重要です。

 

「想像力」を鍛えさせよう!

保護者のイラスト
叱り方に通じるところでもありますが、「自分が言われたらどう感じる?」と、ことあるごとに問いかけてみるのもひとつの方法です。
 
覚えたての言葉を使うことや、その言葉に対して周囲の人が大きく反応することは、子どもたちにとっては純粋に「楽しい」こと。しかし一方で乱暴な言葉を受け、大きなショックを受ける子どももいます。
 
子どもが乱暴で汚い言葉を使っている場面があったら、必要に応じてきちんと叱るだけでなく、「先生に〇〇って言われたらどう思う?」「そんなこと言われたら、とても悲しい気分になるな…」「そんな言い方をするよりも、〇〇って伝えた方がお互いに気持ちが良いよね?」など、相手の気持ちを考えさせるということを根気よく続けましょう。そうすることで子どもの「想像力」を鍛えることにもつながります。
 

悪い見本にならないために…

仲良し親子のイラスト
子どもたちの乱暴な言葉遣いの原因のひとつには、大人の言葉遣いの悪さがあるとお伝えしましたが、残念なことに、一部の保育士さんや幼稚園教諭さんの中にも、後輩を叱る際や、職員同士で対話をする際、汚い言葉遣いをしているという例もあるそう。
 
子どもたちは聞いていないように見えて、身近な大人の何気ない会話を聞いています。「子どもだから分からないだろう」「遊びに夢中だしどうせ聞いていないだろう」と高を括ることなく、自身の言動は常に子どもたちの見本になっているという意識を持ちましょう。
 
同時に家庭での協力がなければ、保育施設だけで子どもたちの習慣を正すことは難しいでしょう。おたよりなどを活用して、大人の言動が子どもに与える影響を伝えたり、暴言を使った際のしかり方のポイントを伝えたり…情報提供によってうまく連携を取ることが大切ですね。
 

編集者より

イラスト
先日ファミリーレストランにて、若いお母さんが泣いている子どもに「てめぇが悪いんだろ!バカ!」と怒鳴りつけていました。なにがあったかわかりませんが、まだ3歳ほどの幼い子ども。このような乱暴な言葉に囲まれれば、この子も自然にそういった言葉を使うようになるでは…と感じました。
 
世の中には暴力的で汚い言葉が溢れています。同時に素晴らしい言葉も同じように存在します。子どもたちにはきれいな面だけ見せておくことはできませんが、そのような言葉の山の中で、どれが良くてどれが悪いか、その判断ができるように導くことはできるはずです。
 
子どもが乱暴な言葉を使った時には、「まぁいいか…」と放置しておくのではなく。きちんと正面から向き合うことが大切なのではないでしょうか。
 

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