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就職・転職でお仕事を探すとき、重要なデータとなるのが「求人票」です。
求人票とは、企業が就職・転職活動中の人に向けて出している労働条件のデータのこと。
給与や労働時間についての情報が掲載されており、求人サイトによっては募集要項・採用情報などとも呼ばれています。

働く上で重要な条件が書いてあるこの求人票ですが、
「給与額のところしか見ていない」
「手当とかよくわからないけど、家から近いし……」
など、一部分だけ見て即決してしまっている方も多いのではないでしょうか。
求人票の見方をしっかりマスターしておかないと、思わぬ落とし穴にはまって就職してから後悔してしまうかも……!?

そこで今回は、求人票の正しい見方や諸手当について解説します!

これで完全マスター!求人票の見方

以下は一般的な求人票の情報です。それぞれどのようなポイントを意識してみていけばいいでしょうか。

①給与~まずはここをチェック!~

基本的に給与は額面で記載されています。
そのため、実際の手取りはこの額から「健康保険料・雇用保険料などを20%ほど差し引いた額になる」ということを念頭に置いておかなければなりません。

また、園によって給与の記載方法もさまざまです。内容について、きちんと把握しておきましょう!

基本給
基本給は、各種手当や業績に応じて支給される給与を除いた、基本賃金を指します。
手当などが加算されることも多いため、月に合計でいくらになるのか計算してみたほうが良いですね。
月給・固定給
月給・固定給は毎月決まって支給される金額です。
基本給+手当の金額が提示されており、残業手当などの月によって変動するものは基本的には含まれません。
日給月給制
月単位でもらえる金額が決まっているものの、欠勤の場合には一定の割合で給与が減額されるケースです。
ただし、祝日や有給休暇などで勤務日数が減ったとしても、金額は減額されません。

②手当~給与アップにつながる!~

職場によってどのような手当がつくのかはさまざまですが、求人票によく出てくる代表的な手当について解説いたします。

よく見る手当
住宅手当 企業が従業員の生活に配慮して、住宅費用を支給する手当です。
主に「賃貸物件の家賃を一部負担する」「持ち家の住宅ローン返済を補助する」2パターンに分類されます。
各人の条件により、支給額を区別する場合と一律に支給する場合とがあるようです。
地域手当 それぞれの地域の生活水準にあわせて支給される手当です。
勤務する地域によって物価や生活様式が異なることで生じる、実質的な賃金の不均衡を調整するために支給されます。
家族手当 従業員が扶養している家族に応じて、生活支援の目的で支給される手当です。扶養手当とも。
扶養配偶者の人数によって決定されるもので、扶養の基準は税法上の扶養配偶者としているところが多いようです。
役職手当 一般的に、主任クラス以上になると支給される手当です。
役職の地位が上がるにつれて、その額はアップします。保育士等キャリアアップ研修の開始によって、今後はこの手当を支給する企業が増えていくのではないでしょうか。
職務手当 特定の職務で必要とされる、特殊な技術や技能・資格などに応じて支給される手当です。
仕事の重要度と困難度の度合いによって決められており、職種によって支給額が異なります。
職能手当 基本給とは別に、従業員の能力に応じて支給される手当です。
できる仕事内容によって、プラスアルファで給料に加えられます。
イクミ

たとえば「職能手当」は「職能給」って書かれ方をしているとか、園によって表記ゆれも多いんだよね。

ほいくん

ここに挙げた以外にも手当はたくさんあるホイ。表記ゆれも含めて、見慣れないものが出てきたら事前に調べるようにするといいホイ!

③時間外労働~「みなし」「固定」に要注意~

時間外労働とは、要は残業がどれだけあるのかを示すものです。
月の残業時間がどれほどになるのか、しっかり確かめる必要がありますね。

また、求人票の手当の中に「見なし残業手当」や「固定残業手当」が入っていたときは要注意。
これは残業の有無にかかわらず、「〇〇時間分の残業をした」とみなして賃金が支払われるシステムです。額面上の給与は多くなりますが、規定の残業時間を超えなければ残業代は出ません。
残業代が別に支払われる職場よりも手取りが少ない可能性もありますので、必ずチェックしましょう。

ほいくん

見なし残業手当が導入されているということは、残業が発生しやすい職場だと考えることもできるホイね。

④休暇~「週休二日」でも……~

「完全週休二日制」と「週休二日制」は、実はまったくの別物です。
休暇の書き方についてどのような違いがあるのか、しっかり把握しておきましょう。

よく見る休暇
完全週休二日制 いずれの週も必ず2日休めます。
一般的には土日休みを指すことが多いですが、シフト制などの園の場合はその限りではないので、きちんと確認しておきましょう。
週休二日制 1か月のうちに1週でも2日休める週があれば「週休二日制」になります。
「1週だけ土日休みで、あとの週は全部土曜出勤あり」といった職場でも週休二日制と記載できるため、完全週休二日制と間違えないようにしましょう。
年間休日〇日 月単位ではなく、年単位での休日を記載している園もあります。
週休の他に夏季休暇・年末年始休暇などを加えた日数になるところが主です。ちなみに土日祝日すべて休みの場合、年間休日はおおよそ120日となります。(祝日が土日に被ることもあるので年によってばらつきあり)目安にしてはいかがでしょうか。
月8~10日 月に8日~10日休めます。
実際にどのような出勤シフトになるのかは、希望する園によって異なるため確認が必要です。

⑤社会保険~完備でない場合、自分で加入の必要あり~

「社会保険完備」も求人票ではよく見る文言です。
ですが、具体的にどのようなものが含まれているのか、把握しているという人は少ないのではないでしょうか。
一般的に求人票でいう社会保険には、以下のようなものが該当します。

社会保険に含まれるもの
雇用保険 失業した際に、一定の条件下で失業給付が受けられる保険です。
法律によってすべての事業所に加入が義務付けられています。
労災保険 業務中・通勤途中に怪我をしてしまった場合に、保険金が支払われる保険です。
法律によってすべての事業所に加入が義務付けられています。
厚生年金保険 60~65歳に達した際に、老齢年金が支給される保険です。
一定基準以上の障がいが残ったり、亡くなった際には、従業員や遺族に保険金が支払われます。
健康保険 病気や怪我の際に、3割(70歳未満の場合)の医療費負担で医療機関の受診ができる保険です。
この制度がないと医療費が全額負担になってしまうので注意しましょう。
また、転職で退職と再就職のあいだにタイムラグがある場合、手続きをしないとそのあいだは未加入となってしまいます。その場合も医療費が全額負担になってしまうので、注意が必要です。

「社会保険完備」の記載がない場合は、上に挙げたような社会保障があるのかきちんと確認しましょう。
完備という記載がない場合は、自分で国民年金や国民健康保険に別途加入しなければならないこともあります。

また、退職金制度に関しては、法的に定められたものではないため社会保険完備の範囲には含まれません。
別段記載がなければ、退職金制度がないこともあります。

⑥借り上げ制度~上京保育士は注目!~

借り上げ制度とは「借り上げ社宅制度」のこと。企業がアパートやマンションなどの物件を契約して、そこに社員を居住させる福利厚生制度を指します。
住居は大抵、配属される園の近隣に用意してもらうことになります。

家賃の一部が自己負担分として給与から天引きされますが、自分で住居を借りるよりも安価で住めるのが特徴です。

詳しくは以下の記事で解説しています。遠方から上京して就職する保育士さんなどには大変便利な制度なので、ぜひチェックしてみてくださいね!

こんな求人票にはご用心!


数ある求人票の中で注意が必要なのは、あいまいな表現が多いものです。
たとえば、求人票に「月給23万円(30時間分の残業手当を含む)」といった記載があったとします。しかしこれでは、基本給と残業手当がそれぞれいくらなのかわかりませんよね。
高給与に見える求人でも、「月給の総額は低いけれど、残業代が別で出る求人」と比べた場合、後者の方が手取り額が高かったというケースも少なくありません。

求人票の内容は、そのまま入社後の労働条件になる可能性があるものです。
給与はもちろんのこと、仕事内容や勤務時間、休日の決まりなどがわかりやすく書いてあるものを積極的にチェックしていくとよいでしょう。

転職サイトで探せない「非公開求人」って知ってる?


実は世の中には、「好待遇で応募が殺到してしまうために、転職サイトなどで公開していない」求人=非公開求人というものが存在します。
園としても、好待遇の求人を出すなら優秀な保育士と出会いたいのが本音。たくさんの応募の中から自分達で取捨選択するより、転職サイトのキャリアアドバイザーからお墨付きをもらった保育士と面接する方が効率的ですよね。
そのため、そういった非公開求人は転職系サービスの間でのみ共有されています。

転職サイトの求人一覧を見ていても、これといって気になるものがない……。
そんな方は、転職サイトに登録してキャリアアドバイザーから求人を紹介してもらうのもいいでしょう。
業界に精通した第三者を通すことで、よりスムーズな情報収集・転職活動が実現できますよ!

>>非公開求人を紹介してもらう!<<

編集者より


なんとなくわかっているつもりでも、いざ説明できるかと言われると難しい……。
求人票に記載されている情報は、そういう項目がとても多いですよね。

ですが、「わかったつもり」で職場を選ぶのは大変リスキー。入職した後で「こんなはずじゃなかった!」なんてことになりかねません。
後悔のない転職にするためにも、ぜひ求人票の見方をマスターしましょう!

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