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[記事公開日]

保護者の働き方が多様化したことで、遅い時間まで子どもを預かる保育サービスのニーズはどんどん高まっています。
しかし、認可夜間保育園は全国にまだ80か所、東京都では2か所しか開園されていません。そのため、保護者の方はもちろん、保育士さんの中でも夜間保育園について知らない方が多いのではないでしょうか。

「夜間保育園で働いている保育士さんって、どんなことをするの?」
「一般園とは何が違うの?」

そんな疑問に今回お答えしてくださったのは、キッズタウンうきま夜間保育園で一時預かりのクラスを担当している梅原和華子先生。
保育士として十数年のキャリアをお持ちで、うきま夜間保育園に来て4年目になるそうです。
夜間保育園で働く現役保育士さんに、気になるポイントをたくさんお聞きしました!

    *シリーズ「保育ノゲンバ」は、保育施設や保育士・園長先生などにフォーカスし、保育の現場(ゲンバ)をお伝えするリポート取材連載です。

自分にしかできないことをしてみたい


――梅原先生は最初から、夜間保育園に絞って転職活動をなさっていたのですか?

梅原先生:いえ、そういうわけではないですね。引っ越しを機に転職先を探していたところ、このキッズタウンうきま保育園を見つけました。見学に来て「夜間もやっている保育園」だと知って、そこで初めて「夜間保育園の」存在自体を知りました。

――偶然見つけられたのですね!当時の梅原先生にとって、夜間保育園は馴染みがなかったと思うのですが、就職の決め手はなんでしたか?

梅原先生:「夜間帯でも働ける保育士が不足している」というお話を聞いて、役に立てるかなと思ったからです。当時私は独身で、夜でも働ける状態だったので。
特徴のあるこの園で、今までのキャリアを活かして自分にしかできないことをしてみたい、そして自身の保育力も更にステップアップできたら……と考えて決めました。

キャリアがあっても慣れないことばかり!

――なるほど。実際に夜間保育園で働いてみて、どんな感想を抱きましたか?

梅原先生:そうですね、入職時は慣れないこともたくさんあって緊張しました。遅番は年齢ごとのクラス担任をやる、というわけではなく、0歳~5歳までの子どもたちを全員見る必要があるので、一人ひとりに満足できるような遊びや生活の保障をさせたいですしね。
お迎えの遅い子どもが寂しそうにすると、どのように寄り添うことが好ましいのかと悩んだこともありました。

――そういった緊張もありつつ、一時預かりの担当も今年で3年目を迎えられたのですよね。夜間保育園で身についたことなどはありますか?

梅原先生:一時保育は保育士2人で担当していますが、365日開園でシフト制のため、受け入れから引き渡しまで責任をもってひとりですることもあります。また、地域の子育て支援も担当していますので、子育て相談スキルも身についたかと思います。

超遅番とは?夜間保育園の一日の流れ


――うきま夜間保育園の場合、早番や遅番といったシフトのほかに「超遅番」というものがあるとお聞きしました。その場合の一日は、どのような流れになるのでしょうか?

梅原先生:14時15分から始まって、23時15分に終わるシフトですね。18時から夕食なので、そこで子どもたちと一緒に夕飯を食べます。大体20~21時くらいまでがお迎えのピークで、記録や雑用などの業務はその後からです。

――なるほど。勤務形態で、メリットだと思うところはありますか?

梅原先生:シフト制なので平日も休めるところとか、あと遅番だと午前中が空くので、ピアノの習い事とかプライベートの用事とかに時間を充てられるのがいいなと思います。

家よりも保育園にいる時間が長い子どもたちに


――夜間保育園で働く上で、子どもとの接し方で意識していることはありますか?

梅原先生:夜間の場合、家にいるよりも保育園にいる時間の方が長い子どもが多いので、「あれはダメ!これはダメ!」と活動の制限や禁止をするような言葉は避けたいですね。その子が、のびのびと好きな遊びに集中できる環境作りを大切にしています。
夜間は少人数なので、そもそもおもちゃの取り合いは少ないのですが、好きなことをストレスなくできて、寂しくないように過ごしてもらえる空間にしたいな、と意識しています。

子どもとも、職場の仲間とも、長い時間を一緒に過ごすから


――夜間保育園で働いていて、どのような点が魅力だと感じますか?

梅原先生:いくつかありますが、まずは「家庭的な雰囲気での保育ができる」ところだと思います。少人数で過ごすので、密に接することができるかな。お風呂に入れたり寝かせたり、一般の保育園では経験できないこともあります。

――そうですね!沐浴をする保育園はあるかもしれませんが、より日常的な形でお風呂に入れるのは希少な機会だと思います。ノウハウ面でも何か違いはありますか?

梅原先生:細かいですが、お箸を覚えさせたりするノウハウが身に付きやすいかな、と思います。少人数でひとりひとり細かく丁寧に様子が見られますし、食事の機会も毎日昼と夜で2回あるので。
あとは、「子どもの発達段階などの知識が広く身につく」ことでしょうか。縦割り保育なので、保育士はどの年齢の子どもでも見ることになります。なので、幅広い知識と経験がつくと思いますね。

――転職を考えている保育士さんにも、うきま夜間保育園はおすすめですか?

梅原先生:長い時間を一緒に過ごすので、人間関係が良好で和気あいあいとした職場だと思います。うきま夜間保育園の場合はママ保育士さんに早番を取ってもらっていますが、それも「いつかみんなに順番が回ってくることだから」と助け合う形でシフト調整をしているので、何事も臨機応変に対応できるよさがありますね。
そういうところで働きたい!という方はぜひ来てみてください。

――とても魅力的な職場であることが伝わってきます。では逆に、勤めていて大変だったことなどはありますか?

梅原先生:閉園時間が23時なのですが、保護者の方のお仕事の都合や、交通機関がストップしたなどの理由で、お迎えが間に合わないハプニングがあったときですね。私は近所なので大丈夫ですが、終電に間に合わなければタクシーで帰っても良いことになっています。

「夜間保育園があったから、先生たちがいてくれたから、仕事を続けることができた!」


――子どもや保護者の方からの言葉で、嬉しかったり印象的だったりしたものはありますか?

梅原先生:担当しているのが低月齢児なので、何かを言うというより、ずっと私の後をハイハイで追いかけてくることがあります。ずっとついてきちゃうので、大変なこともありますけど、頼りにしてくれているのは嬉しいですね。
あとは、大きくなってからも覚えていてくれているとか。子ども達が、学年が上がってからもときどき私に声をかけに来てくれて、それがとても嬉しかったです。
保護者の方からも、「夜間保育園があったから、先生たちがいてくれたから、仕事を続けることができた!」と仰っていただいたときは感動しました。保育士としてのやりがいが大きいな、と思います。

編集者より

インタビューも終始笑顔で対応してくださった梅原先生。途中で保育室の子どもが泣き出してしまったときも、優しく抱きかかえてあやしている姿が印象的でした。
長いキャリアを持っている保育士さんであっても、得るものが多くある夜間保育園での勤務。転職を検討している保育士さんは、ぜひ夜間保育園も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

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