コラム

【コラム】「求めよ、さらば休みは与えられん?」~40代新人保育士、初の保育士転職記~

体がもたないのですが、こんな条件は無理でしょうか?


実は9月に転職をして、現在は小規模保育園の0歳児クラスで働いています。
職場を変えるにあたり、保育士としてやっていけるのだろうかと思ったのですが、専門学校を卒業したてのこのタイミングというか勢いを逃してしまったらもう保育士はできないだろうなと思い、保育の仕事をどうにか探しました。

次の仕事を探すときに、どういう職場だったら保育士を続けられそうかと考え、まず考えたのが「休みが多いところ」でした。
40代で初めて向き合うジャンルの仕事、しかも肉体労働がかなり多めの仕事をやっていくためには、まず休みが取れないと体がもたないと思い知りました。

一般的に良い職場としての条件は、人間関係が円滑、収入が高いなど休日日数以外にも色々あると思うのですが、人間関係は最終的には実際に働いてみないとわからない、給料も保育士である限りベースはさほど変わらないであろう……と思い、休日日数を最優先として考えてみました。

私は週2日休めないと疲れが取れなくて次の週に疲れを持ち越してしまうため、週休2日の職場を探しました。
週休2日制といっても、保育園の場合は土曜日出勤の有無、出勤した場合の代休の有無など考えるべき要素はたくさんあります。休みの目安は年間休日日数でいうと、120日で土日祭日が休み(又は土曜日出勤したときの代休有り)で年末年始と夏季休暇が取れ、110日で月1回土曜日出勤(代休無し)、という感じになりそうです。
「年間休日120日以上」、「生活できる水準の収入」、「未経験者可」、「年齢制限ほぼなし」という条件はなかなか難しいのですが、自分の条件を考えるとこうなるより他にありません。

求めていたより休みが多くなりました


そして必死に探した結果、なんと週休2日どころか週休3日の職場を見つけてしまいました。それが今働いている小規模保育園です。
週休3日という魅力に加えて、専門学校時代にその園の園長先生が書いた本を読んでいたので園に対する関心も強くありました。面接でも先方から良い印象をもってもらえて、話がトントン拍子に進みました。

調べたところでは、一般的に正規職員を週休3日とする場合の運用は、週休2日の職員より総労働時間が短く給料が少ないパターン、一日の労働時間を長くすることで週休2日の職員と総労働時間も給料も同じにするパターンの2タイプがあるようなのですが、私の場合は後者にあたります。

現在は早番から遅番までほぼ通しで週4日働き、土(3ヶ月に1回程度出勤あり、代休あり)日2日+平日1日休みというサイクルで働いています。

一日の労働時間は10時間以上、大変なこともたくさんありますが、週3日仕事から完全に体を離すことができるというメリットはやはり大きいと実感しています。
勤務の日は朝早く夜も遅いので、どうしても睡眠時間が短くなりがちですが、休みの日は少しお昼寝したりして、のんびりリフレッシュするようにしています。

この勤務体制の隠れたメリットに、保護者対応の負担が比較的少なめという点があるのでないかと思います。
なぜ負担が少ないと考えられるかというと、登降園いずれもほぼ毎日同じ人が対応するので、保護者と信頼関係が構築しやすいことと、一日ずっと園にいるため事故が起こった場合なども状況が大体わかっていて説明がしやすいからです。

デメリットとして、早番遅番に入る職員の人数が少ないので急な休みが取りにくいと思うことはあります。
急に休むとその日休みを取っている人が招集されることになるので、他の人に迷惑かけないようにみんな体調管理にものすごく気を遣っています。
私は幸い今のところシフトに穴を開けていないのですが、これからの季節、風邪や他の病気にかからず乗り切れるか非常に不安はあります。
逆に、デメリットはそれくらいかもしれません。新人保育士としては収入も十分だと思いますし、人間関係も今のところどうにかこうにかやれているのでないかと思います。

専門学校の同期たちも卒業後半年を経て、体を壊したりして既に最初の職場を去っている人も増えてきました。
ただ、辞めた後、次の職場も保育の仕事を選んでいる人が多いのも事実。大変ながらも魅力を感じられる仕事ということなのでしょう。
私も、これからも保育士を続けていけたらいいなと思っています。

ABOUT ME
よこ
事務職OLから、ハローワークの職業訓練を経て保育士と幼稚園教諭の資格を取得した四十代の新人保育士。いつか自分で子ども向けの事業を立ち上げたいと思い、現在は経験を積むために保育士として修行の日々を送る。 変顔で子どもを笑わせるのは得意だが、制作は苦手なのでどうにか避けられないかと密かに画策している。また、保育士と並行して、自分の思いや学びをアウトプットしていくために、ライターとしても活動。
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