就職・転職ガイド

保育士資格・幼稚園教諭免許を活かせる!お仕事&職場とは

保育士資格や幼稚園教諭免許を活かせる仕事TOP

保育士資格幼稚園教諭免許、保育所や幼稚園でしか活かせないと思っていませんか?
しかし活躍の場は実は他にもたくさんあります!

「経験を活かして違うことに挑戦できないかな」
「資格は取ったけれど保育所や幼稚園以外で働く方法はないかな」

……と考えている方は一緒に保育資格の可能性を探ってみましょう!

保育転職のプロであるキャリアアドバイザーからの一言コメントもありますよ。

保育所や幼稚園…保育サービスにもいろいろある!

保育士のイラスト

「保育所」「幼稚園」といっても、そこにはさまざまな種類があります。
保育施設の種別を簡単におさらいしましょう!

公立園と私立園の違い

「保育・教育施設で働こう!」と決めた際、まず悩むのは公務員を目指すかどうかではありませんでしたか?

公立は行政が運営する保育所や幼稚園のこと。
職員は各自治体の公務員ですので、なるためには保育士資格や幼稚園教諭免許の他、その自治体の公務員試験に合格する必要があります。

公立の特徴
  • 採用人数が限られ、公務員試験の競争率は高め
  • 勤続年数が比較的長い
  • 異動(転勤)がある
  • 一般的に公立より延長保育などのサービスに力を入れる園が多い
  • 保育の質は基準に沿い標準化されている傾向にある
  • 福利厚生が手厚く、休暇や退職金が保障されている

  • 児童相談所などで保育士として活躍することができるホィ! まずは公務員試験を突破するホィ。

     

    私立は行政以外の社会福祉法人やNPO法人、株式会社、学校法人などが運営を行う保育所や幼稚園のこと。
    職員は公務員ではありません。近年の規制緩和で株式会社やNPO法人が運営する保育施設も増えています。

    私立の特徴
  • 通年、採用の門戸が開かれていることが多い
  • 若い職員が多い傾向にある
  • 異動などは本人希望の交渉がしやすい
  • 一般的に公立より延長保育などのサービスに力を入れる園が多い
  • 施設ごとに保育方針などの個性を強く出せる
  • 福利厚生・休暇・退職金等は運営母体によって差が大きい

  • 公立園の民営化も進んでおり、運営は民間委託されている保育施設もあります(公設民営)

    「特徴的な保育がしたい!」と公立から私立に移られる先生もいますね。(保育のお仕事・キャリアアドバイザー)
    「公務員保育士」とは? 給料・待遇・採用試験・私立保育士との違いを解説雇用が安定していて福利厚生がしっかりしていることから、近年、保育士さんの間で「公務員保育士」の人気がどんどん高まっています。 しか...

    認可・認可外・認証の違い

    続いて保育所の認可、認可外、認証の違いをチェックしてみましょう。

    認可保育所

    国が定めた施設の広さや職員数、設備などの条件をクリアして、都道府県に認可された施設です。
    基本的にはその地域に住む、または通勤通学などで通う保護者が利用します。
    子ども・子育て支援新制度では、認可の幅が広がり、小規模保育や家庭的保育事業(保育ママ)、事業所内保育事業なども対象となりました。

    認可外保育所

    施設の広さなど、さまざまな設置基準の関係で、国の認可を受けていない保育施設です。認証保育所も認可外に含まれます。施設ごとにサービスに特色があったり、入園の申し込みを自治体ではなく園に直接行うなどの特徴があります。

    認証保育所

    東京都独自の制度であり、より都民のニーズに応えられるように基準を設けたものです。駅前に設置することが基本となるA型と、より小規模なB型に分かれます。

    「みんないくら貰ってるの?」施設別!保育士のボーナス今年もボーナスシーズンがやってきました!賞与支給がある方は、その使い方に思いを馳せているところかもしれませんね。同時に「わたしのボーナス...

    さまざまな保育施設

    認可、認可外、認証、それぞれの保育施設にも多様な種類があります。
    主な保育施設のひとこと紹介と関連記事へのリンクをまとめましたのでぜひ参考にしてみてくださいね!
     

    企業内保育

    企業等が従業員のために、企業内や近隣に設置をする保育施設です。

    「企業内保育」とは? 保育士さんが働くメリットを紹介します!待機児童の問題がまだまだ根深く残っている昨今。 子どもを預けられる場所がないために職場へ復帰できず、泣く泣く離職してしまう保護者の方が...

    院内保育

    病院内(またはその近隣)にあり医療従事者の子どもを預かります。
    病院での働き方に近い勤務体系で、少人数の異年齢保育となることが多いです。

    保育士さんが「病院内保育」で働くメリットとは? 特徴や魅力をくわしく解説共働き家庭が当たり前になりつつある昨今。 「子どもを預けられる場所がない」ために職場復帰が叶わず、泣く泣くキャリアを手放してしまう保護...

    駅型保育

    鉄道会社が駅ビルなど駅施設内やその近くに開設している保育施設です。

    いま話題!【駅型保育園】で働く魅力と課題点とは?「駅型保育園」をご存じですか? 「駅型保育園」とは、鉄道会社が駅ビルなど駅施設内に開設している保育施設のこと。通勤に便利、保育時間...

    小規模保育

    0~3歳未満児を対象とした、定員が6人以上19人以下の少人数で行う保育です。

    小規模保育とは? 保育士として働くメリット&デメリット一般的な認可保育所等よりも預かり人数の定員数が少なく、0~3歳未満の子どもを預かるための保育施設「小規模保育施設」。 「子ども一人...

    高齢者施設併設

    高齢者施設と保育所が併設されるケースも増えています。
    幅広く福祉に関わることができます。

    子どもと高齢者がふれあえる!「高齢者施設併設保育所」で働く核家族化が進む今、子どもが高齢者とふれあう機会が減ったと言われています。そんな中、高齢者施設に保育所が併設されるケースが増えてきており、...

    認定こども園

    幼稚園と保育所の機能をあわせ持ち、教育と保育を一体的に行い、地域の子育て支援もする施設です。

    「認定こども園」とは?保育園・幼稚園の違いから保育士さん向け「特例制度」も解説!深刻化する待機児童問題。その対策のひとつとして設けられているのが「認定こども園」。あなたはこの「認定こども園」についてどのくらいご存じで...

    家庭的保育事業(保育ママ)

    主に3歳未満の子どもを自宅で有料で預かる保育者あるいは保育施設の総称です。

    保育ママの解説
    保育ママになるには?資格や収入・評判のリアルを調査!アットホームな保育ができると話題の「保育ママ」。なり方・条件や働き方、収入、気を付けるべきことは?といった基本情報をお伝えします。また経験者達からの声も調査しメリット・デメリットも調べました!...
    施設の形式・運営団体、規模などによってもかなり働く環境が変わるよ! 同じ保育所・幼稚園と呼ばれる施設でも、自分に合った保育ができるかがお仕事探しのポイントだね。
    レアな求人ですが、法人のバックオフィス(総務・経理など)も募集していることがありますね。子どもや保護者と関わり続けながら、保育所で事務として働けます。

     

    保育所や幼稚園だけじゃない!資格を活かせる職場

    赤ちゃんのイラスト
    さて、ここまで一般的な保育所や幼稚園についてお伝えしましたがまだまだ活躍の場はあります!
    子どもの保育に直接的に関わる、園以外のお仕事を紹介します!
     

    保育所以外の児童福祉施設

    これらの施設で働くには、福祉への幅広い理解と専門知識が必要とされます。
    社会福祉士や心理職の方など、その道のプロフェッショナルと連携しながら仕事ができます。

    採用は社会福祉法人などの運営元がおこなっていることが多いので「なりたい!」と考えている方は情報をチェックしてみましょう。

    乳児院

    保護者の病気や死別、離婚など何らかの理由で保護者のもとで生活することができなくなった、2歳未満の乳幼児を育てる施設です。

    児童養護施設

    保護者の病気や経済的理由、虐待など、何らかの理由で家庭での生活を続けられなくなった子どもたちが生活する入所施設です。乳児から20歳までの子どもたちが利用します。

    盲児施設・ろうあ児施設

    目や耳が不自由な児童を援助し、社会で自立できるよう指導を行う施設です。幼児から20歳までの子どもたちが利用します。

    肢体不自由児施設

    上肢下肢又は体幹の機能の障害のある子どもたちに、療育を行うことを目的とした施設です。

    自閉症児施設

    12歳以下の自閉症の子どもたちの生活指導や療育を行う施設です。

    母子生活支援施設

    配偶者のいない母と、その子どもに安全な住まいを提供し、子どもの成長と、母子の自立した生活を促進するために支援を行う施設です。

    重症心身障害児施設

    肢体不自由児と同等の障害を持ちながら、重度の知的障害のある子どもたちを預かる施設です。

    知的障害児通所施設

    計算や読み書きなど知的行動に障害のある18歳までの児童が通う施設です。

    これ以外にも、放課後等デイサービス児童発達支援など、障害のある子どもたちの療育に関わるお仕事もあります。

    「療育」ってなに?保育士の役割と連携の必要性「療育」という言葉を聞いたことはありますか? 療育とは、障害のある子ども達がより自立した生活を送れるように行われるものです。保育施設で...

    ※漢字表記については、厚生労働省および政府広報などに合わせて「障害」とさせていただいておりますが、「障碍」「障礙」「障がい」とも表記されます。

    「施設保育士」とは?~なりかた・魅力・仕事内容を知ろう~施設保育士というお仕事をご存じでしょうか?ひとくちに"保育士"と言っても、保育園で働くばかりではありません。乳児院や児童養護施設などで働...
     

    訪問型保育

    ベビーシッター
    保育を必要とするお宅へ保育者が訪れます。
    基本的にお子さんと1:1で、ゆとりある関わりができるのが魅力です。

    病児保育

    保育所などに通っている子どもが病気になった際、保護者が仕事を休めない場合に、代わりに病気の子どもの保育をするサービスです。施設型もありますがご自宅に訪問する形式もあります。

    ベビーシッター

    ご自宅などで依頼者の保育を行うサービスです。
    場合によっては幼稚園や保育園の送迎、習いごと教室へのお見送りなども担当します。

    ベビーシッターの場合は、仲介サイトに登録等をして個人事業主(フリーランス)として働く保育士さんも増えているホィ

     

    「居宅訪問型保育」ってなに?マンツーマンで行う新しい保育のカタチ保育の「量」と「質」をともに向上させるため、内閣府が平成27年4月よりスタートさせたのが「子ども・子育て支援新制度」です。 市町村を中...
     

    その他の場所での保育の仕事

    病棟保育 医療保育

    医療機関などで入院する子どもたちに遊びやコミュニケーションの機会を提供します。

    助産施設・産婦人科

    生まれた新生児のお世話や、保護者への子育てのアドバイス、出産時に上の子どものお世話をするなど、妊婦さんが安心できる環境作りのお手伝いをします。

    商業施設

    大型の商業施設では保護者の買い物中に一時的に保育を行う託児ルームが設置されていることもあり、そこでの保育を請け負います。
    最近では美容院などでも保育士さんが常駐していることがありますね。

    テーマパーク・シーズンイベント

    遊園地やテーマパークでは、ベビーセンターなどを設置していることもあります。
    園内で預けられた子どもや、迷子になった子どもの保育を行います。
    またスキー場などにも託児所が設置されています。経験と資格を活かしシーズン限定でリゾートで働くことも可能です。

    https://hoiku-shigoto.com/report/archives/17819/
     

    まったく違う業界・職種でも経験を活かして働ける!

    花のイラスト
    保育に直接は携わらなくとも、子ども達と接したり子どもたちに身近な商品を扱う業務で、学んだ知識や身につけた経験を活かせる場合もあります。

    保育・教育業界と違って、「数字」として成果を求められるシビアな一面があることも……。

    「異業種で経験がなくて不安」という方は「未経験OK」「ポテンシャル採用」という言葉に注目して、お仕事を探してみると良いですね!

     

    保育の知識と経験を活かせる異職種

    遊園地でイベントスタッフとして子どもと関わるイラスト

    子ども達と関わってきた・勉強してきた人ならではの能力やアイデアを活かせる職業を紹介します。

    子ども用衣類の販売(アパレル)

    子どもの発達段階や動きの特徴を知っているからこそ、適切な衣服の提案もできるもの。販売員として活躍する元保育士さんも多いようです。

    子ども用品を扱うメーカー・出版社

    子ども用の衣類やおもちゃ、絵本などが好きならば、そういった製品を作ったり販売したりするメーカーに就職するという手段もあります。
    ただし保育以外のスキルも求められるうえ、営業や商品管理など、どういった部署に配属になるかはわからない点は注意しましょう。

    遊園地スタッフ

    託児ルーム以外で、アトラクションの運営スタッフなどを担当しても、子どもたちと触れ合う機会はあるでしょう。

    幼児教室のインストラクター

    子ども向け英会話教室、スイミングスクール、絵画教室など、習いごと教室の講師(インストラクター)として活躍することもできます。特技を活かしたい方にオススメです。

    商業施設のイベント運営スタッフ

    子どもの喜びそうな企画を立て、準備を行い、運営するお仕事。
    狭き門ではありますが、子どもたちの喜ぶ姿を間近で見られるお仕事とも言えるでしょう。

    保育士を続ける?職種を変える?経験者に聞いた保育士さんの転職先保育士さんの転職において、大きな選択肢となるのが"保育士を続けるか否か"。「経験を活かせる職種は?」「興味はあるけど保育士からなれるの?...
    こちらの「保育のお仕事」が実施した調査では、保育士から別職種に転職した人の約6割が「再び保育士に」という結果だったよ。
    他の職種で得た経験を保育に活かすのもステキ!
    実は……「保育のお仕事」のキャリアアドバイザーも元保育士・幼稚園教諭という人が多いんです。保育士さんをお相手する仕事なら、これまでの経験にプラスして、新たなチャレンジができますね!

     

    編集者より

    女性のイラスト
    学んだことは同じであっても、活かし方というのは十人十色。
    「合う」職場、職種も一人ひとり異なるものです。
    「保育士だから保育園」というイメージにとらわれず、ご自身の将来を検討できると良いですね!
     
    ただ、厳しいことを言えば今回ご紹介したお仕事は資格や免許があれば誰でもなれるというものではありません。
    「これまでの経験にプラスしてどんなことができるだろう?」と考えた上で、調べたり、より専門的な資格の勉強をしたりしてみましょう。

    「何がやりたいか分からなくなってしまった!」「客観的にみて、どんな職場が合っているのだろう?」と悩んだ場合はぜひ一度「保育のお仕事」にご相談を。
    保育転職のプロであるキャリアアドバイザーが、みなさんのご希望やライフスタイルを伺いながら、働き方を一緒に考えていきますよ。

    参考文献・サイト

    • 保育士資格・試験と保育士の仕事ガイド

    ◆転職なら『保育のお仕事』におまかせ!◆

    保育業界で転職をお考えですか? それならば『保育のお仕事』におまかせください。
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