就職・転職ガイド

Uターン・Iターン転職って何?メリットまとめて教えます!

最近よく耳にする「Uターン」「Iターン」転職。どんなものかご存じでしょうか?最近では生まれ育った故郷や、地方に移り住んでの転職も人気があります。これからは特に新年度スタートに向けた採用活動も活発になる時期でもあります。今回は「地方でお仕事したい!」そんな思いを持つ方に、Uターン・Iターン転職の魅力をお伝えします!

地方で働こう!Uターン・Iターン転職とは

子どものイラスト
まずはUターン転職、Iターン転職の定義や、その違いをチェックしてみましょう!

◆uターン転職とは◆
地方で生まれ育った方が、都心の学校に進学し就職をした後、故郷に戻って地元で新たな仕事を始めることをUターン転職と言います。ちなみに都心の学校に進学して、新卒での就職の際に地元に戻ってくる場合には、Uターン就職と言います。
◆Iターン転職とは◆
都心に生まれ育ち、そのまま進学・就職した方が、地方に移り住んで新たな仕事に就くことをIターン転職と言います。

通常の転職活動との違いとは?

Uターン・Iターン転職の場合に、通常の転職活動と大きく異なるのは、職場だけでなく、生活環境も新たに整えなくてはならないことです。また面接を受けるにも宿泊を伴うなど、時間や費用がかかりますので、通常よりも更に計画的に活動を行う必要があります。

Uターン転職であれば、一度住んだことのある土地であるため、生活のイメージや転職活動中の宿泊施設の確保は比較的しやすいでしょう。しかしIターンの場合は、全く未知の土地での転職となりますので、その土地について良く調べる時間もあわせて必要になるでしょう。

地方で転職するための活動フロー
求人を探す 希望するエリアを中心に求人を探します。就業を希望する地域によっては求人自体がかなり少ない場合もあります。インターネットや人材紹介サービスなどを併用して探すとともに、地方でUターン・Iターン転職の求人あっせんなどを行っている場合には、問い合わせてみても良いでしょう。

あわせて移住を検討している地域についても、居住費の目安や利便性などについて下調べを行い、生活のイメージを作っておきましょう。(3~6カ月前)

応募・
面接日程調整
遠方からの応募となりますので、面接や見学には交通費や宿泊費がかかります。できれば応募や面接日程の調整は複数の事業所を同時進行し、一度で複数の選考を受けられるよう、調整してみましょう。(2~4カ月前)
面接参加 面接日が決まったら、宿泊施設や交通手段を手配します。地方の場合には、最寄り駅から車を使わないと、事業所へ向かうことができない可能性もありますので、あわせて確認しておきましょう。

時間には十分なゆとりを持った計画を立て、万が一の電車遅延やトラブルに備えて、人事の連絡先はかならず控えておきましょう。(2~4カ月前)

内定 通常であれば面接から1~2週間程度で結果の通知が行われます。見事選考に合格した場合は、他の応募先と比較検討し、承諾するか辞退するかを決めましょう。(約2カ月前)
住居探し/転居準備 就業が決まったら、合わせて住まい探しも必要になります。就労先や自治体が住居探しをサポートしてくれる場合もありますが、そうでない場合にはネットなどで自ら部屋を探し、見学に行きましょう。

なるべく複数の候補をあげておき、できるかぎり1度で住居を決められるようにしておくと、効率が良いですね。部屋が決まったら入居の手続きと同時に、各種住所変更の手続きや引っ越し業者の見積もりなども行いましょう。(1~2カ月前)

入職準備  入職書類の準備や生活に必要なものなど、転居と入職の準備をします。手続きで現地に赴くことが必要な場合には、住まい探しと同時に出来るように工夫しましょう。(1カ月前)
転居・就業開始  落ち着いて入職日を迎えられるよう、入職の1~2週間前には転居を済ませ、役所への手続きや生活用品の現地調達などを済ませておきましょう!
【注意点】
保育士さんの場合、公立保育園の保育士さんならば、転職先の自治体の公務員試験を受けることが必要になるホィ。
また、2015年度から試験的に導入された「地域限定保育士」の場合には、資格取得後3年間は特定の地域でしか保育士として働くことができないので、こちらも注意が必要だホィ!
【関連記事】
東京で保育士になろう!上京の魅力と転職ノウハウたっぷり教えます!
ちなみに逆に地方から上京して就職したい場合のメリットやデメリットはコチラをチェックしましょう!

地方で働くことのメリットとは?

クマの親子のイラスト
では地方で働くことのメリットとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。その魅力に注目してみましょう。

◆都会の喧騒を離れ自然ある環境で暮らせる
24時間眠らず、自然と言えば街路樹くらい…常にせわしなく人々が行き交う都心と違い、自然を身近に感じながら、ストレスの少ない生活がしやすいというメリットがあります。
◆通勤ラッシュからの解放!
毎日満員電車詰め込まれて通勤…そんな状況にウンザリしている方にとっては、人口の少ない地方での就職によって毎日のストレスを軽減できるでしょう。自家用車での通勤が必須となる場合もあるので、車の運転が好きという方にもオススメです。
◆生活費が安い!
都心に比べて、家賃や生活費が安く抑えられるのも地方の魅力の一つです。都心では一人暮らし用の部屋でも7~9万円ほどする場合もありますが、地方であれば、同額で駐車場付きの広い部屋に住むことも、場合によっては可能です。

将来その土地に永住して戸建ての家を建てたい!など夢のある方にも、Uターン、Iターン転職はオススメです。

◆Uターン転職の場合のメリット
両親の傍にいて安心させてあげられる、生まれ育った地元に貢献できる、実家に住むことで生活費を格段に抑えられるなど、Uターン転職ならではのメリットもあります。
東京での人間関係に疲れた…なんて思ったら、地方で新生活を始めてゼロから人脈を作るのも、時には良いかもしれませんね!しかし生活ががらりと変わるので、今後の人生設計のためにも、家族や親しい人と十分に話し合って決めるようにしましょうね。

これだけは覚悟して!地方で生活する厳しさを知ろう

クローバー
大好きな土地で、都会の喧騒を忘れて暮らすことができる…思い描く理想の生活の中にも、大変なことはあります。ここではUターン、Iターン転職の際に、これだけは覚悟したい厳しさ、デメリットをご紹介します。

◆地方=ゆったりとは限らない!
イメージ先行で、地方でならばゆったりと仕事ができるだろう、とイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、必ずしもそうとは限らず、実際には少ない人数で業務をこなしている施設もあるでしょう。

イメージで転職して失敗しないよう、通常の転職同様、求人や事業所の見極めはしっかりと行う必要があります。

◆独特の風習に順応する必要がある
隣人とすら滅多に顔を合わせない都心とは違い、地方ではその地域ごとに独特の風習のようなものが存在するケースも少なくありません。近くの農家の方が野菜をくれたり、町内の集まりにはいつも参加しなくてはならなかったり…そういった習慣を重んじられるかで、生活に馴染めるかどうかが変わってくるでしょう。
◆交通面で不便なことが多い
自宅から駅までかなりの距離がある、バスが1時間に1本しか出ていない…最寄りのスーパーまで何キロもある…そんなことも地方ではしばしばあるでしょう。単なる憧れのみでなく、実際に生活ができるかということは、最低限考えなくてはならないことです。移動手段が車メインとなることもあるため、運転も必要になってくるでしょう。
◆娯楽が少ない!
都心では少し足を伸ばせば、遊園地や映画館、カラオケやオシャレなレストラン、大規模商業施設など、楽しめる環境がいつでも身近にありますが、地方では必ずしもそうはいきません。自分にとってその場所で楽しみを見つけられなくては、都心とは違ったストレスに悩まされることになるでしょう。
◆求人が少ない/給与が低い
都心に比べると圧倒的に事業所の数が少ないため、求人が少ない傾向にあります。また物価なども異なる分、給与面でも都心に比べて地方は若干低めです。居住費や物価を検討して、十分に生活できる条件を、しっかりと把握しておくことが必要となります。

Uターン・Iターンの場合の志望動機には工夫が必要?!

インコのイラスト
「生まれ育った故郷で仕事がしたい」「旅行で魅力を感じた土地で新たな生活を始めたい」Uターン、Iターン転職ではそのような志望動機が多いと思いますが、それだけでは不十分。場合によっては都会の生活に疲れたから、地方に来た「逃げ」のように捉えられてしまう可能性も…。

「地方で働きたい」という意欲や情熱は必要ですが、それは志望動機の一部でしかないことを頭に置いておきましょう。基本的には都心での志望動機の作り方と同じように、なぜその事業所なのか、どうして転職を考えたのか、今後のキャリアプランはなど、「なぜ?」という質問を何度も自分に投げかけて、より説得力のある志望動機にしていきましょう。

と同時に、もちろんなぜ地方に移り住んで転職したいのか、という点も聞かれるポイントです。その土地の魅力、抱えている社会問題、待機児童の状況、それを踏まえて自分の経験をどのように活かすことができるのか、入念に考える必要があります。

また家族や私生活を志望動機に盛り込む時には、採用担当に疑問や不安を与えない工夫も必要です。例えば「親の介護のために…」という理由ならば、仕事との両立は本当に可能なのか、「結婚を見据えて」という理由ならば、子育てとの両立はどうするのかなど、具体的にビジョンを語れるよう検討しなくてはなりません。

◆志望動機の一例◆
私は高校卒業まで、この土地で家族と暮らしておりました。保育士になりたいという夢を追い、東京の〇〇大学への進学し、幅広い験を身に付けるため、都内での就職をいたしましたが、5年間の保育経験を故郷のために活かしたいと考え、今回転職を検討いたしました。

幼馴染にも結婚をし、出産をした友人がおりますが、〇〇県でもやはり待機児童問題は深刻であり、ニーズに対して施設数が足りないことや、やむを得ず故郷を離れる方もいることを聞きました。そういった課題解決に微力でも役立ちたいと考えております。

貴園では、自然豊かな環境を活かした戸外での活動や、行事、また食育に力を入れている旨拝見いたしました。私は5年間、農業体験に力を入れている認可で0歳から5歳児までの保育を担当しました。また自己啓発の一環として運動保育士やリトミックの民間資格を取得してスキルアップに励んでまいりました。その経験が、貴園でならば十分に活かせるのではないかと思い、今回応募させていただいた次第でございます。

編集者より


「都会の生活に疲れたから…地方で就職をしたい…」そんな思いを抱く方も、多くいらっしゃることと思います。しかしながら、各自治体が優秀な人材を獲得したいと、Uターン・Iターン転職を推奨し、認知度や注目度も高まっている今、内定を獲得してスムーズに新たな生活をスタートさせることは、決して簡単ではありません。

決して「逃げ」ではなく、長期的な人生設計をしたうえで、覚悟を持って転職活動をすること、その姿勢がUターン・Iターン転職には必要なのではないでしょうか。

参考文献・サイト

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