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あらゆる場所や会場にチャイルドマインダーやベビーシッターを派遣して、臨時託児所で子どもを預かる「出張保育サービス」。子どもの同伴が難しいイベントに参加する保護者にとって、とても強い味方となるサービスです。
保育士さんにとっても、保育園や幼稚園とは異なる新しい働き方のひとつと言えるでしょう。

しかし、興行主の負担で臨時託児所を設置しているイベントはごく一部。毎年開催している大規模イベントでも、託児所のないケースは少なくありません。
「コミックマーケット」をはじめとする、同人誌即売会もそのうちのひとつです。

しかしそんな中、「同人イベントに託児所がないなら作ってみよう!」と、個人による企画・運営でサービスが立ち上げられたのをご存知ですか?
今回は同人誌即売会にフォーカスして出張保育サービスを展開している、「にじいろポッケ」についてご紹介いたします!

「にじいろポッケ」とは?

「にじいろポッケ」トップページ

にじいろポッケ」は四辻さつき氏が個人で企画・運営している、同人誌即売会におけるイベント保育を行う出張保育サービスです。
2017年1月のイベントで初めて開催され、以降3月・5月の大型イベントでも託児サービスを実施。夏にはコミックマーケットにあわせて、初となる3日連続開催も行いました。

    【同人誌即売会って?】
    同人誌(自主制作の漫画・小説・評論など)を頒布するためのイベント。
    漫画・アニメ関連のファンアートとなるものが圧倒的に多いですが、書籍に限らずゲームソフトや音楽CD、グッズなどの立体物も販売されています。
    中でも「コミックマーケット」はもっとも大規模なイベントで、毎年夏冬の2回、3日間に渡って開催されています。アマチュアはもちろんプロのクリエイター・芸能人・企業も参加しており、来場者数は3日間の合計で50万人!全国、海外からも多くの人が集う「オタクの祭典」です。
    参考:Wikipedia

「土日祝の朝早くから開催されているために、子どもの預け先に苦労する……」
「イベントの度に旦那さん・奥さん、実家や義実家に預けるのが忍びない……」
同人誌即売会へ参加したいけれど、子どもを預ける場所に困っている。そんなパパ・ママのニーズを叶えるために、イベントの開催時間や会場にあわせた託児保育を展開しています。

「にじいろポッケ」の企画概要


「にじいろポッケ」の主なサービスや利用条件は以下の通りになります。
※現在募集している2017年12月29~31日のもの

対象

対象年齢 0歳7ヶ月~8歳
託児時間 サークル(※1)向け→7:45~17:15(9.5時間)
一般(※2)向け→上記時間内で1時間単位
料金 サークル向け→~1歳/15000円 2~3歳/13500円 4歳~/12000円
一般向け→基本料金3000円+1時間 1300円
延長料金→15分/500円
最小催行人数 6名

※1.サークル=出店ブースを取得し、同人誌を頒布する人
※2.一般=出店ブースを持たず、買い物のみを目的に参加する人

場所

勝どき駅徒歩3分の民間学童保育施設

規模の大きな同人誌即売会は東京ビッグサイトで開催されるケースが多いため、会場へのアクセスがよい場所で保育所を借りて託児サービスを実施しています。

スタッフ

プロのベビーシッター・チャイルドマインダーに依頼
※「にじいろポッケ」が都度厳選して手配しています。

~1歳 スタッフ1名につき子ども2名まで
2~3歳 スタッフ1名につき子ども3名まで
4歳~ スタッフ1名につき子ども4名まで

他のイベント保育と違うところ


さまざまなイベント保育サービスがある中で、「にじいろポッケ」の特色はずばりふたつ。
「同人イベントに特化している」「個人が主催・運営している」点です。

同人イベントに特化している

同人誌即売会は一般的なイベントとは異なる、特殊な成り立ちと理念を持っている催しです。
同人イベントは本来アマチュア作家の自由な表現を守る「場」であり、同人誌を売る人も買う人も全員が参加者として、「場」を守るために動くことを理念に掲げていました。
今では営利団体が主催する同人誌即売会もメジャーですが、「同人イベントにお客さまはいない」という共通認識は今でも根付いています。

それだけに、サービスとしての託児所を運営サイドが設けるのはおそらく難しいでしょう。そもそもイベント主催会社によっては、「イベント会場は大変混雑して危険ですので、未就学児の同伴はご遠慮ください」という注意書きがなされていることもあります。

だからこそ、この「にじいろポッケ」のような趣味特化型の出張保育サービスは高いニーズがあるのです。
普通の保育所が開いていない休日に長時間預けられるのはもちろん、はっきりと「同人イベントのための出張保育」と銘打っているため、保護者が気兼ねなく預けることができます。

個人が主催・運営している

「にじいろポッケ」の特色としてもう一つ驚くべき点は、このサービスが四辻さつき氏個人による企画で発足したものということです。
主催者自身も同人趣味を持ちながら、4歳と1歳のお子さんを持つお母さん。まさに「にじいろポッケ」の利用層!実際にイベントに参加する際には、ご自身もお子さんを「にじいろポッケ」に預けておられるそうです。

イクミ

開所や準備、最初の受付を行ってからイベントに向かい、戻ってから最後のお見送りや片付け・閉所を行うとのこと……
主催としての業務を全うした上で、ご自身の趣味を楽しまれています。

ほいくん

イベント参加のない日でも開催日には現地に行き、保育の様子をレポートされているそうだホィ。
託児中の様子がホームページに掲載されているのは、利用者の安心材料になるし嬉しいね!

四辻さつき氏が「にじいろポッケ」を立ち上げたきっかけは、第一子のイヤイヤ期・第二子の妊娠中にハマった深夜アニメ。その二次創作作品を執筆し、インターネットでオタク仲間と盛り上がることが、妊娠中・育児中のストレス解消になったといいます。
やがて同人誌即売会にも足を運ぶようになりますが、第二子を出産したことで託児の難易度が上がったことを実感。「イベントのための出張保育があればいいのに……」と思い至り、そこからご自身で企画を始められました。

SNSでは四辻さつき氏の活動や「ママが自分の好きなことをもっと楽しめたら、子育てももっと楽しくなる」という理念に共感した人達の、好意的な意見が数多く寄せられています。
ママもコミケに 託児サービスの記事に「いい試み」「広がって欲しい」など好意的なツイート

現在は冬コミの託児を受付中!


「にじいろポッケ」では現在、2017年12月29~31日に行われるコミックマーケット93(冬コミ)での託児を申込受付中です。年に2回のビックイベント、趣味を目いっぱい楽しみたいパパ・ママは、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?

お申し込みは「にじいろポッケ」のホームページにて、企画概要とご利用の流れを熟読してから、申し込みフォームで必要事項を送信しましょう。

編集者より


子どもを授かって育てることは、大変だけれど素晴らしいことです。しかしそのために、パパやママが自分の趣味を犠牲にしなければいけないのは悲しいことですよね。
「この子がいたせいで自分の好きなことができなかった」という感情を一瞬でも持ってしまうのは、保護者にとっても子どもにとっても、マイナスなのではないでしょうか。

子どもを安全な場所に預けた上で、パパもママも羽を伸ばすことができる。少しの間離れていても、親子それぞれで楽しい時間を過ごしてくる。そうして笑顔でお迎えに行って、どんなことをしたのか話しながら帰る……そういった育児のあり方も、きっと素敵ですよね。

「にじいろポッケ」のような出張保育サービスが今後どんどん増えていけば、保育士として家庭の幸福に貢献する機会も増えるでしょう。自分自身が育児の際に利用することはもちろん、新しい働き方として一考してみるのもよいのではないでしょうか?

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