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あなたは、「夜間保育園」についてどんなことを知っていますか?

夜間保育園とは、夜18時以降も保育サービスを提供する保育園のこと。主に最大11時間の標準保育時間を、11~22時に後ろ倒しにしている園を指します。
働き方の多様化に伴い、夜遅くまで働いている保護者が増えている昨今。夜間保育園は「遅い時間帯でも預けられる場所がほしい!」というニーズに応えるべく、1981年から制度化されました。

しかし、認可の夜間保育園はまだ全国で80か所のみ。東京都には2園だけしかありません。
そのうちのひとつが、東京都北区、物静かな隅田川のほとりに構える「キッズタウンうきま夜間保育園」です。
今回は「東京都で初めて一般・夜間を併設した認可保育園」キッズタウンうきま夜間保育園を取材してきました!

    *シリーズ「保育ノゲンバ」は、保育施設や保育士・園長先生などにフォーカスし、保育の現場(ゲンバ)をお伝えするリポート取材連載です。

キッズタウンうきま夜間保育園って?


キッズタウンうきま夜間保育園は、社会福祉法人こうほうえんが運営する保育施設です。
一般保育園「キッズタウンうきま保育園」との併設園で、365日いつでも子どもの預かりをしています。
平成19年、就労支援施設・特別養護老人ホームを擁する「ヘルスケアタウンうきま」とともに開園しました。

キッズタウンうきま夜間保育園の基本的な開園時間は11:00~22:00ですが、延長保育も含めると9:00~23:00まで子どもを預かることが可能です。

一般保育の見﨑園長と、夜間保育の新保園長。保育士さんの事務所は一般も夜間も同じで、いつもお二人の笑い声が明るく響いているそう

どんな特徴があるの?

キッズタウンうきま夜間保育園の特徴として、「同じ建物の中に介護施設・福祉施設があり、世代間交流が盛んにおこなわれている」というものがあります。

子どもたちは施設のおじいちゃん・おばあちゃんと、ゲームやあやとり、折り紙などをして一緒に遊びます。
世代間交流によってそれぞれにどのような影響があるのか。新保園長は言います。

核家族化が進んで、今の子どもたちってひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん世代と触れ合う機会がないんですよ。
だから、普段接することのない年代の方々と交流することで、自然と相手をいたわったり敬ったりする気持ちが育まれていくのかな、と感じています。

おじいちゃん・おばあちゃんにとっても、子どもと遊ぶのが癒しになってるみたいですね。
可愛いねえって涙を流して喜ぶような方もいます。夜間の子どもたちも、ショートステイに来ている方々と夕方遊んだりしますね。

さっそく!施設の中を見学します


園長先生に案内される形で、保育園の中を見学させていただきました!
取材当日はあいにくの雨でしたが、園内はとても広々として明るい印象。「夜間」という言葉からイメージするような静かさや暗さとは無縁で、子どもたちの元気な声がいたるところから聞こえてきました!

お昼は普通の保育園

夜間保育園に通う幼児クラスの子どもたちは、18時になるまで一般保育園のクラスに混ざって、一般保育園の子どもたちと一緒に過ごします。
昼間は普通の保育園と変わりなく過ごせることが、併設園が持つ大きなメリット。うきま夜間保育園の場合は、夜間保育園といっても「終わりの時間が遅い一般保育園」と考える方が近いようです。
実際に園に伺った夕方前には、一般・夜間の区別なく一般保育園と何も変わらない様子でした。

5歳児クラス。帰りの会で元気よく歌を歌っています
3歳児クラス。先生の話をきちんと聞いていますね
こちらは2歳児クラス。みんな遊びに夢中です
夜間保育園を探検していた0歳・1歳児クラスの子どもたち。先生に連れられて、保育室に戻っていきます
キッズタウンうきま保育園の玄関。園庭は人工芝で、晴れの日は子供たちが元気よく外に出ます
生活発表会のときにも使われる室内の運動ホール。広々としています!
施設の屋上にある菜園では、夜間保育園に通う子どもが野菜を育てています。自分で収穫した野菜は、苦手なものでも「おいしい!」と食べられるのだとか

夜間保育園の様子は?

時刻はあっという間に17時。この時間になってくると、一般保育園で遊んでいた夜間保育園の子どもたちが教室に戻ってきます。折り紙で遊んだり絵本を読んだり、夕方のテレビアニメを見たり……自由に過ごしているようです。

新保先生によれば、

夜間だと少人数なので、おもちゃの取り合いもなく子どもたちが好きなだけ遊べるんです。
そのおかげか、噛みつきやひっかきも全然ないですね。

とのこと。

うきま夜間保育園では、年齢ごとに「ほしぐみ」「つきぐみ」「そらぐみ」などのクラス分けがされています。しかし、少人数保育(0歳~5歳まで各年齢で5人ずつ、合計30人が定員)ということもあり、子どもたちはほとんど一か所に集まって過ごしているようです。
そのため、0歳から5歳までの縦割り保育で、子どもたちはみんな仲良し。
特に年齢が上の子は、率先してお兄さん・お姉さんらしく振る舞っているように見受けられました。

0歳児クラス「ほしぐみ」の保育室。広い!
幼児クラスの子どもたちは、主にこちらの保育室で過ごしています。

お待ちかね!夜ご飯の時間

18時になったら、みんな揃って夜ご飯を食べます。保育士さんはそのときのシフトによって、一緒に食べることもあるようです。

この日の夜ご飯はデザートにスイカがついていました。おいしそう!
0~2歳の子どもたち。小さな口で一生懸命もぐもぐしています。
3~5歳の子どもたち。みんな綺麗に食べていますね!
アレルギーがある子は安全のためにテーブルを分けて、保育士さんがつきっきりでサポートします。

ご飯の後の過ごし方は……?

食べ終わった子から順番にお着換え。またそれぞれ好きな遊びをしながら、お迎えを待ちます。
この日は20時台までにほとんどの親御さんがお迎えに来ましたが、時間が遅くなってくると、お風呂に入ったり眠ったりもするそうです。

ひろびろとした保育室をふたつ使って、のびのび遊びます。
外が気になる?

「ここが第二の家みたい」夜間保育園に預ける親御さんの声


キッズタウンうきま夜間保育園に子どもを預けている親御さんの職業はさまざま。
自営業や医療系の職種で退勤がどうしても遅くなってしまったり、出版業や接客業などで急な残業・土日出勤が多かったり……それぞれのご家庭の事情で、夜間保育園を選択しています。

お迎えに来た保護者の方からは、こんなお話が聞けました。

フルタイムで働こうと思うと、一般園は延長保育を使わないといけなくて。でもその時間帯は終わりギリギリで子どもがひとりになっちゃうし、保育士さんにも「うちのせいで閉められない」みたいで申し訳ないなって思うこともありました。
でも、うきま夜間保育園なら20時過ぎても、お友たちや先生がたくさんいて寂しくないし。すごく手厚く見てくさだって助かってます。家庭的で、子どもにとってはお家が二つある感じかも。連絡入れれば夜ご飯も食べさせてくれるし、朝も9時から見てもらえるのも良いですね。
「夜間保育園」って夜中だけやってるイメージだったけど、全然違いましたね。一般園で、お迎えの時間が少しずれただけなんだなって。もっとみんなに知ってほしいです。

仕事の終わる時間がいつも遅いので、初めから夜間保育園に絞って探していたところ、うきま夜間保育園に出会いました。
少人数保育なのでお友だちも先生もみんなフレンドリーで、温かい保育園だなって思ってます。安心して預けられますね。
うちは生後5か月から預けてるので、もう第二の家みたいになってますね。特に男性保育士さんのことは、第二のパパだと思って慕ってるみたいです。

編集者より

夜間保育園というと、静かで暗くて子どもたちはみんな寝ていて……というイメージを思い浮かべがちですよね。
しかし、キッズタウンうきま夜間保育園は、そんな先入観をあっさり塗り替えてしまう素敵な場所でした。
広くて明るい施設に、落ち着いた保育士の先生方、そして元気で人懐っこい子どもたち。取材にお伺いした編集部のことも、フレンドリーに迎えてくださいました。
ひとりでも多くの人が夜間保育園について正しく認知し、子どもを預けたり転職先を探したりする際の、選択肢の一つに加えられるようになればと願わずにはいられません。

取材にご協力いただきましたキッズタウンうきま保育園・夜間保育園のみなさま、子どもたちと保護者の皆様、誠にありがとうございました!

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