新人時代、失敗をすると先輩に必ずと言って良いほど「どうして、そうしたの?」と言われていました。
無我夢中で保育を進めていた自分には、初めは質問されている意味が理解できませんでした。困惑して、その時は質問にうまく答えられませんでした。
少しずつ保育を進めるうちにコツが掴めるようになってくると、自分の中でも子どもたちの成長に対して
「ここを伸ばして行きたい」
「こうすると楽しくできそう」
等のはっきりとした狙いや願いが出てきました。
するとそれからは
「どうして、そうしたの?」
と聞かれても、きちんと意図や理由を伝える事が出来るようになりました。
しっかり意図を伝えると、先輩もそれを聞いた上でアドバイスをくれるようになりました。
先輩は当時の私の気持ちや考えを聞く事で、
そのあとに伝えるべき事を考えてくれていたんだなぁと気付きました。
子どもも、保育者も心があり色々な考えを持っています。
その考えや気持ちを、まず聞いてあげる・受け止めてあげることが大事なのです。
私も今では自然と「どうしてそうしたの?」と、子どもたち、同僚問わずに聞くようにしています。
新人時代には気付けませんでしたが、時が経ち、ようやく少しあの時の先輩の気持ちが分かったのかなと思います。
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