面倒な仕事を押しつけられた…理不尽なことで怒られた…働いていると、思わず不愉快に思う場面にも遭遇します。しかしそんな時、イライラや不満をあからさまに顔に出してしまうようでは社会人としてNG。今回はそんなネガティブな感情を顔に出さないでスマートに仕事をするためのポイントをご紹介します!
ネガティブな感情…表情に出ていませんか?
「感情豊か」「表情豊か」と言うと響きは良いですが、職場においてはそれが必ずしも良いことであるとは言い切れません。例えば忙しい際に面倒なことを頼まれた時、苦手な上司に声をかけられた時、理不尽な叱責を受けた時、あるいは職場以外で嫌なことがあった時…思わずネガティブな感情が顔に出てしまっている方はいらっしゃいませんか?
イライラや不満、落ち込みなどがすぐに表情に出てしまう場合、「あの人は気難しい」「すぐにふてくされる」などとレッテルを貼られたり、「仕事を頼みづらい」「話しかけにくい」と避けられたりと不利な立場に陥りやすいほか、気付かないうちに周囲の心情を振り回してしまい、職場の空気を悪くしてしまうこともあるため、注意が必要です。
感情が顔に出やすいのは性格…?
例えば同じような状況下にあっても、感情が表に出てしまう人と、ポーカーフェイスで仕事に取り組める人がいます。これは単に性格上の問題なのでしょうか。
確かに、何か嫌なことがあるといつまでも引きずってしまう、プライベートでの感情を職場にもつい持ち込んでしまう、カッとなりやすい…そういった性格の特徴もあるでしょう。しかし時間はかかるものの、ネガティブな感情を顔に出さないようトレーニングすることはできます。
考え方や行動の工夫次第では、感情が顔に出やすい性格を抑えることも可能になるものです。
職場でイヤな顔をしないための5つのポイント
ではここからは具体的に、嫌な感情を表情に出さないための5つのポイントをご紹介しましょう。
- 【ポイント1】口角を上げよう
- 口角が下がっていると、不満げな、怒ったような表情に見えがち。特に業務中にムッとしてしまうことが多いと自覚されている方は、少し意識して、口角を上げることを心がけてみましょう。
口角を上げることで表情が明るく矯正されやすいだけでなく、中には気持ちも不思議と前向きになる!という方もいらっしゃるようですよ。
- 【ポイント2】プライベートを思い出さない環境作りを
- 身近な人と大喧嘩をした、恋愛でうまくいかないことがあった、ペットの体調が悪い…そんなプライベートでは大きな出来事でも、もちろん職場に持ち込むのは適切ではありません。
そういったプライベートでの感情を、職場に持ち込んでしまうという方は、職場に仕事以外のことを思い出すような写真や小物を置かない、スマートフォンなどの待ち受けをあえて変えるなど、できる限り業務に集中できる環境を作りましょう。
あわせて、髪を結ぶ、服を着替えるなどなんでもよいので”仕事モード”に頭を切り替える儀式を決め、努めて業務の子と意外思い出さないように意識するのも良いかもしれません。
- 【ポイント3】なんで思考は後回しに!
- 「何で私にばっかり仕事を振るのよ…」「どうしてあの人もできていないのに自分ばかり責められるの?」そういった思考は、不満な表情となって無意識に現れてしまいがちです。少なくとも人と接している間は、その思考はグッと心の奥に押しとどめておくと良いでしょう。
時間を置くことで、怒りや不満が和らぐということもあります。なかなか難しいことではありますが、「なんで…」思考がパッと心に浮かんでしまったら、目先の業務のことなどに集中するように心がけましょう。
- 【ポイント4】好き・嫌いの感情スイッチはオフに!
- 人間ですから、職場の同僚や上司との人間関係において、合う・合わないはどうしても出てきます。しかしそこに個人的な好き、嫌いの感情を絡めてしまうと、それが表情や態度に露骨に現れてしまいがちです。
割りきれるようになるには時間がかかりますが、職場に入ったら仕事で関わる人間として、好き嫌いを排除した関わりを心がけましょう。話口調や呼び名を統一するなど、仲の良い同僚であっても仕事モードのルールを定めておくのも一つの方法です。
- 【ポイント5】思いきり愚痴を言える場所を作る
- 小さな我慢であっても、心の中にずっとため込んでしまっては、いつか爆発してしまうでしょう。それがいわゆる「キレる」という状況を生んでしまうこともあります。
だからこそ気の置けない仲間同士での飲み会や家族団らんの場など、思い切り愚痴を言える場を定期的に設けると良いでしょう。心の中にもやもやと溜まっていた気持ちを吐き出すことで、スッキリとした気持ちになれることも多くありますよ。
ただし飲食店など、公の場で個人情報をぺらぺらとしゃべったり、信頼できない人の前で愚痴を言うことには、大きなリスクがありますので避けるべきでしょう。
編集者より
感情が顔に出やすい、という方は心に余裕がない状況に陥ってしまっていることも多々あります。今回ご紹介した他にも、ストレスを過度にため込まない生活を心がけることも重要なことです。
できないことを「できる」と言って、キャパシティオーバーになってしまう、あるいは自分の意見を押し殺してなんでも「はい」と答えてしまう…そういった状況が無意識に不満となって顔に出てしまうこともあるでしょう。
自分の気持ちを押し殺し過ぎるのも考えもの。ダメな時はダメとはっきり言える環境を作ることも、嫌な顔をせずに働くために必要なのかもしれません。…と、こんな記事を書いている編集者も、感情が表に出やすいタイプ。自身の行動を振り返り、今後気を付けていけたら良いですね!