保育士の悩み

保護者に信頼される保育士になるために必要なこととは?

保育士の仕事をするうえで避けて通れないのが保護者対応。子どもたちの育ちを支えるためにも、また近年その必要性が叫ばれているソーシャルワークの観点からも、保護者との信頼関係をしっかりと築くことが大切です。

では「保護者から信頼される保育士」になるためには、具体的にどのようなスキルや心がけが必要なのでしょうか。今回は現役の保育士さんを中心とする読者様にご協力いただき、その秘訣を探ってみました。

信頼されるために最も必要なことは○○だった!

今回アンケートにご協力いただいたのは保育の現場で活躍される101名の読者の皆さま。早速、保護者に信頼されるために最も大切なことは何か、伺ってみました。
 保護者に信頼されるために必要なことグラフ
 
信頼を得るために最も必要だと思う項目をひとつ選択していただいたところ、最も回答が多かったのは「保護者との積極的なコミュニケーション」で24%。次いで「保護者の話をしっかり聞く姿勢(14%)」「報告・連絡・相談を欠かさない姿勢(14%)」という結果になりました。

選択項目に設けていた「保育士としての経験の長さ」を選択した方は意外にもゼロ。また「子育てに関する適切な助言ができる知識」というご意見も4%にとどまっていることから、保護者との信頼関係を築くうえでは、経験や知識以上に、保護者と向き合う姿勢が重視されていることが分かりました。

◆「保護者との積極的なコミュニケーション」と回答された方の声
・日頃からコミュニケーションを取ることで、保護者や子どもの些細な変化に気づくことができると思います。(25~29歳・保育士/正規職員・女性)
・コミュニケーションを取ることで、子どもだけでなく、家庭におけるさまざまな悩みや、子どもの家庭での様子が分かってきます。(60~64歳・保育士/正規職員・女性)
◆「保護者の話をしっかり聞く姿勢」と回答された方の声
・基本はまず保護者さんの気持ちや育児理念をきちんと受け止めることだと思います。こちらの知識を一方的に話しても保護者の気持ちに同調しなければ何も聞いてもらえません。(30~34歳・保育士資格取得見込・女性)
・子育てに不安や疑問、不満を抱えていらっしゃる方が多いと思うので 、話すことで少しでも楽になってもらいたいですね。(50~54歳・保育士/パート・アルバイト・女性)
◆「報告・連絡・相談を欠かさない姿勢」と回答された方の声
・「お子さんの細かなことにも注目しています。しっかり見守りながら保育しています。安心してください。」と伝わる関わりが大切だと思います。(35~39歳・保育士/正規職員・女性)

 

保育士さんが日頃から心がけていることは?

送迎のイラスト
続いて保護者からの信頼を得るために、具体的にどのような点に気を配っているのか伺ってみました。お寄せいただいた声をいくつかご紹介しましょう。

転んだ、虫刺されがある、持ち物を入れ間違えた等、登園時と違うことが起こった時には必ず伝えるようにしていまさす。そしてそれぞれの保護者が保育士に求めていることを把握することを大切にしています。話を聞いて欲しいタイプなのか、そっとしておいて欲しいタイプなのか…保護者にもそれぞれの関わり方があると思います。(35~39歳・保育士/正規職員・女性)
積極的に、挨拶や声かけを行い、子どもの様子を伝えるようにしています。(35~39歳・保育士/パート・アルバイト・女性)
保育園にいる1日の中で些細なことでもその子の嬉しかった、楽しそうだった、成長を感じたエピソードを一つ覚えておいて保護者に直接伝えるようにしています。(25~29歳・保育士/正規職員・女性)
顔を見て笑顔で挨拶することを大切にしています。(30~34歳・保育士/正規職員・女性)
日常に起こったことを伝えていますが、子どもの思いも一緒に伝えながら話しています。(40~44歳・保育士/パート・アルバイト・女性)

 

積極的にコミュニケーションを取ることはもちろんですが、子どもや保護者の様子をよく見ておくということも、大切なポイントのようですね!

46%は「保護者からの信頼を失ってしまった」と感じた経験あり!

保護者の信頼を失ったと感じた経験
毎日の保護者対応の中では、いつも理想通りのコミュニケーションが取れるとは限りません。

読者の皆さまに「今までに保護者の信頼を失ってしまったと感じた経験はありますか?」と伺ったところ、実にその46%が「ある」と回答される結果に。多くの方が保護者との関係づくりに苦戦された経験をお持ちであることが伺えます。

◆保護者からの信頼を失ってしまったと感じたエピソード
・園内で子どもが怪我をしてしまったのですが、その現場を見ておらず、怪我をした正確な状況を説明できませんでした。(35~39歳・その他保育関連職・女性)
・よかれと思って接したことが、上手く伝わらず勘違いされてしまいました。(45~49歳・保育士/パート・アルバイト・男性)
・お迎えがいつもより早いことを担任に伝え忘れ、お迎えに来た時に帰りの支度ができておらず、保護者から「○○先生に言ったのに…」と言われてしまいました。(40~44歳・保育士/正規職員・女性)
・複数担任で、他の担任と連携が取れておらず、保護者に違う対応をしてしまいました。(45~49歳・保育士/正規職員・女性)
・子どものことを 保護者以外に迎えに来た身内に話してしまったことがあります。(45~49歳・保育士/正規職員・女性)

 

保護者から信頼してもらえているな…と感じたエピソード

ハートのイラスト
最後に、保護者から信頼されていると感じた経験について伺ってみたところ、たくさんの心温まるエピソードが集まりました。

お姉ちゃんを担任して、今度は妹を担任することになった時「先生が担任で安心しました」と言ってもらえたことがありました。(20~24歳・保育士/正規職員・女性)
卒園したり転園したりしても連絡をくれることで、信頼関係を実感します。(45~49歳・保育士/正規職員・女性)
保護者の方が「うちの子は先生のことが大好きで、表情が違うんですよ!」と言いながら笑顔でその話をしてくれました。(35~39歳・保育士/正規職員・女性)
たまたまスーパーで保護者の方にお会いした時、「いつもありがとうございます。先生は私自身にとって癒しなんです。朝、先生がいてくれると安心します。」と言ってもらえました。(40~44歳・保育士/パート・アルバイト・女性)
怪我をさせてしまった時に、「いつもあれだけ見てもらってる中での怪我だから、この子に問題があるので気にしないで下さい。」と言って頂けた時に信頼されていると思いました。年度末に「ここに預けて良かったです。下の子も預けます。」と言われる時は本当に嬉しいですね。(35~39歳・保育士/正規職員・女性)
今でもたくさんの親子から年賀状や連絡がもらえます。(40~44歳・保育士/正規職員・女性)
一人ひとりの考え方や背景が違うからこそ、保護者対応はとても神経を使うもの。日頃の努力や心がけがあるからこそ、こういった嬉しいできごとが生まれるんだホィね!

編集者より

クローバーのイラスト
息子の保育園の先生方が「今日はこんな遊びをしました!」「ずいぶん言葉が増えてきたんですよ!」と教えて下さるのを、いつも心温まる思いで聞いている編集者。日々保育士さんへの感謝の念が絶えません。

現代においては家庭の環境も一様ではなく、保護者の対応には難しいと感じる部分もあるでしょう。しかし保育士さんがあたたかく見守り、日々情報共有してくださるからこそ、保護者は安心して仕事に向かえるのです。

保護者との信頼関係を築き、皆さまが保育士というご自身のお仕事にいっそうの自信を持ってこれからも取り組んでいけることを願っております。
 

【アンケート実施概要】
・実施期間:2017年6月2日~6月10日
・実施対象:
 保育士/正規職員(42%)・保育士/パート・アルバイト(34%)・保育士資格取得見込/インターン・学生(4%)・幼稚園教諭/正規職員(6%)・幼稚園教諭/パート・アルバイト(1%)・その他の保育関連職(4%)・その他(8%)
・回答者数:101人(平均年齢:36.4歳)
・男女割合:女性/97%・男性/3%
 
※ご協力いただきました皆さま、貴重なご意見をありがとうございました!
※お寄せいただいたご意見は一部抜粋しご紹介しております。

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