東京都世田谷区、「閑静な住宅街」という言葉を絵に描いたような穏やかな街に、真新しい園舎を構えるピノキオ幼児舎 芦花保育園は、2018年4月に開園したばかりの私立認可保育園です。
その魅力は、子どもたちの自主性を重んじる「のびやか保育」をテーマにしていること。型にはめるのではなく、子どもたちの気持ちに寄り添い、可能性を広げていく……今回は、そんな魅力的な保育を実践する、ピノキオ幼児舎 芦花保育園を取材しました!


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*シリーズ「保育ノゲンバ」は、保育施設や保育士・園長先生などにフォーカスし、保育の現場(ゲンバ)をお伝えするリポート取材連載です。
もくじ
ピノキオ幼児舎 芦花保育園ってどんな保育園?
ピノキオ幼児舎 芦花保育園は、首都圏に42園の保育園、「ピノキオ幼児舎 」を展開する、株式会社ピノーコーポレーションが運営する、東京都世田谷区にある認可保育園。
2018年4月に開園したばかりの園舎のすぐ近くには、緑豊かな都立公園、蘆花恒春園(ろかこうしゅうえん)があり、都会ながら四季を感じつつ、園生活を楽しめる環境が魅力です。

さっそく園内を見学させていただきました!
園舎内のコンセプトは「緑」。森の保育園をイメージした室内は、ぬくもりのあるフローリングに鮮やかな緑が映え、おだやかで心地よい空間を生み出しています。


園児定員は78名。大勢の子どもたちが、快適な園生活を送れるよう、廊下も部屋も広々としています。保育室では、子どもたちが思い思いの遊びを楽しんでいました。

ピノキオ幼児舎 では、保護者が安心して子どもを預けられるよう、安全対策にも力を入れています。保育士さんは日々「ヒヤリハットMEMO」を持ち歩いて、危険がないかをチェックしているのだそう。

「人の可能性が溢れる」新園という環境
ピノキオ幼児舎 芦花保育園は、開園からまだ半年という新しい保育園です。しかし、その新園ならではの魅力は、施設・設備の新しさだけではないといいます。
その魅力を、園長の内山 征治(うちやま せいじ)先生に語っていただきました。
そんな「人の可能性」に溢れているということが、ピノキオ幼児舎 芦花保育園ならではの魅力だと思いますね。
1日の保育の流れはこんな感じ!
ピノキオ幼児舎 芦花保育園の、一日の流れを教えていただきました!
7:15~ | 順次登園 視診・検温・排泄・自由遊び |
9:30 | 朝の会 お片付け・手洗い・排泄・水分補給 |
10:00~11:30 | 戸外遊びまたはラーニングプログラム |
11:30~12:30 | 昼食 手洗い・着替え・排泄 |
12:45~15:00 | 午睡 |
15:00~ | おやつ |
15:30~16:30 | 自由遊びまたはラーニングプログラム |
16:30~ | お帰りの会 水分補給・排泄 |
17:00~ | 順次降園 |
戸外活動では、近くの公園にお散歩に行くこともあるそうです。日々の保育活動のなかで、豊かな自然と触れ合えるのも、ピノキオ幼児舎 芦花保育園の環境ならでは。
子どもの自主性を伸ばす「のびやか保育」とは
ピノキオ幼児舎 では、「のびやか保育」をテーマに掲げ、子どもたちの個性が輝くよう、また、その子に合った成長ができるように、一人ひとりに向き合った保育を実践しています。
そんな「のびやか保育」の魅力を、園長の内山先生と、ピノキオ幼児舎 芦花保育園で働く油井 敏(ゆい さとし)先生のお話を交えながら、ご紹介していきましょう。
ピノキオ幼児舎 が大切にする「5つのお約束」
ピノキオ幼児舎 の保育の目標は、『ひとりひとりの子どもを、愛情をもって見つめ、適切なケアをすることにより、意欲と思いやりを持ち、好奇心に溢れる元気な子どもを数多く育てること』です。
そのために「5つのお約束」を設けています。
1.テーマは「のびやか保育」
形にこだわらず、子どもたちの自主性を伸ばす『のびやか保育』がテーマです。遊びや生活のなかから好奇心を芽生えさせ、想像力や思いやりの心を育てます。
2.保育はクリエイティブだと考える
保育時間を貴重な成長の時間と考え、創意工夫を凝らした保育を行います。
子どもたちの発達にあわせて、できることや楽しめることを考え、アイデアを出し合いながら、よりよい保育を目指しています。
3.ひとりひとりを見つめ、大切にする
一人ひとりの性格や個性、成長を把握し、心を込めた保育を行います。
発達や性格だけでなく、「今日は〇〇がやってみたい!」「今はなんだか気が乗らないな……」そんな子どもたちの気持ちの変化にも、優しく寄り添いながら、保育に取り組んでいます。
4.お母さんお父さんとともに進む
保護者とともに考え、進むという考え方を重んじ、保育士と保護者との連携を大切にしています。
5.「学び」を育てる
「教える・覚えさせる」のではなく、「好奇心や学びの芽を育てる」ということを大切にしています。
子どもたちの好奇心や学びのきっかけとなる「環境」や「刺激」を提供するために、PLP(ピノキオラーニングシステム)というプログラムを実践しています。
子どもたちの未来により多くの選択肢を
専門講師を招いてのPLP(ピノキオラーニングプログラム)は、いわゆる「教育」のように、勉強を教えて、できるようにすることが目的ではないそう。どのような思いでプログラムに取り組んでいるのか、園長の内山先生にうかがってみました。
【内山先生】
園では「今が楽しい」だけでなく、未来のことも考えてプログラムを実践しています。
きっと、子どもたちが大人になったときに、「そういえば、子どもの頃、英語をやったな」「あのときやった体操は楽しかったなぁ」などと、園での活動を思い返すことがあるでしょう。
子どもの頃に、さまざまな刺激を受け、多くの経験をすることは、子どもたちの未来に「選択肢を増やす」ということだと思っています。
大人になって、どのような道に進むのか……その選択の幅を広げるのに、園での取り組みが役立てば嬉しいですね。
「気付く」ことが保育士の役目であり、おもしろさである
――とても魅力的なピノキオ幼児舎の保育ですが、内山先生が日々の保育の中で、とくに大切にしていることはありますか?
【内山先生】
保育にはさまざまな考え方がありますが、私は、子どもたちの“世界観”や“ものを見る観点”に「気付く」ことが、保育士の大きな仕事のひとつだと思っています。
たとえば、言葉が未熟な子どもたちは、片言で話すものの、まだうまく発音できないことがありますよね。「紙」を「かぴ」や「かび」と言ったり……。覚えたての言葉を、意外な場面で使ったりすることもよくあります。
最初は「いったい、なんのことを言っているんだろう?」とわからないこともありますが、子どもの様子を見守っていると、あとから「こういうことだったんだ!」と気付くことがあります。
その子がいったい何に好奇心を向けるのか、どんなものの見方をしているのか、どんな捉え方をしているのか……保育は、そんな子どもの「世界観」に対する「気づき」の連続なんです。
その「気づき」を大切にすることは、ピノキオ幼児舎が大切にしている「好奇心や学びの芽を育てる」「自主性を伸ばす」ということへの、ひとつのアプローチの方法にもなりますし、保育のおもしろさであるとも感じますね。
強く豊かな心・前向きな気持ちを持った子どもに……
――ピノキオ幼児舎 芦花保育園の子どもたちに、どのように育ってほしいと思いますか?
【内山先生】
強く、たくましく、豊かな心を持った子に育ってほしいと思います。
私はいつも「自分が関わった子どもは、自分自身の子ども」と思って、保育に向き合っています。大切な子どもたちには、前向きで明るい心を育んでいきたいと感じますね。
ピノキオ幼児舎 は保育士としても成長できる環境!
ピノキオ幼児舎 は、『人は「財産」であり宝』という考えのもと、「保育者育成プログラム」を導入しています。
社内研修制度やノウハウをまとめた保育マニュアル、先輩保育士が新人に最長1年間、業務サポートや悩み事などに対して親身に寄り添うTutor(チューター)活動など、安心して長く働けるよう、多くの工夫がされています。
研修についても、とても充実しています。ピノキオ幼児舎 芦花保育園では、社内研修のほかにも、自治体主催の研修にも参加して、日々保育について知識を深めていますよ!
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https://hoiku-shigoto.com/company/pinokio/
◆ピノキオ幼児舎(ピノーコーポレーション)についてはこちら。
http://pinoh.co.jp/
編集者より
取材にうかがった際に、とくに印象深かったのは、子どもたちが皆、とても穏やかな表情で遊んでいたこと。
子ども一人ひとりを大切にし、その成長や個性に寄り添いながら、のびやかな保育をする……そんな園の方針が、日々実現されているからこそ、子どもたちの満足感や安心感につながっているのではないかと感じました。
取材にご協力いただきました皆さま、本当にありがとうございました!
次回は他業界から保育士を目指し、今は園長として活躍されている、内山先生にお話をうかがいます。
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※この取材記事の内容は、2018年10月に行った取材に基づき作成しています。