取材・インタビュー

子どもも保育士もやりたいことを主体的に。「ほっぺるランド西新小岩」突撃レポート

業務スーパーや飲食店が並ぶ賑やかなJR総武線・新小岩駅前から歩いてしばらく、閑静な住宅街の中に、その保育所はありました。
2017年4月、東京都葛飾区は西新小岩に設立された認可保育所「ほっぺるランド西新小岩」です。
すっきりと洗練された見た目の園舎から、朝のお散歩へ出かける子どもたちが無邪気に声を上げて出てくるのが何とも印象的。ピンクのお散歩カートに乗せてもらってご機嫌な子どもたちに、カートを押す先生からも笑顔が溢れていました。

今回はお話をお伺いしたのは、そんな「ほっぺるランド西新小岩」。
新設からまだ2年ほどの清潔な園内を巡りながら、その魅力をお聞きしました。

    *「シリーズ「保育ノゲンバ」は、保育施設や保育士・園長先生などにフォーカスし、保育の現場(ゲンバ)をお伝えするリポート取材連載です。

「ほっぺるランド西新小岩」とは?

ほっぺるランド西新小岩は2017年4月に設立された認可保育所で、保育事業を手掛ける株式会社テノ.コーポレーションによって開設されました。
会社名の「テノ.」には「手の温もりまでも伝えたい」という思いが込められており、子どもたちが安全な環境下で肉体的・精神的に発達できるような保育サービスを提供することを保育理念に掲げています。

ほっぺるランド西新小岩は、東京都下の私立保育所では珍しい隣接園庭を設置しているのが特徴的な園です。

さっそく園内を見学させていただきました!

施設は広々とした2階建て。1階に0~2歳児の保育室や職員室があり、2階に3~5歳児の保育室があります。

1歳児クラスの子どもたち。伺ったのはちょうど昼食の時間
こちらは2歳児の保育室
この日は登園数が少なかったため、3~5歳児がいっしょにお食事中
園庭

「ほっぺるランド西新小岩」の魅力を聞いてみた

真新しい綺麗な園舎、元気で明るい子どもたちや保育士さん。パッと見ただけで和気あいあいとした印象を受け取れるほっぺるランド西新小岩ですが、他にも魅力的な点が多くあります。
ほっぺるランド西新小岩で行われる保育について、園長の高田利加子(たかだ りかこ)先生は、

非認知能力を育てていくという保育方針に基づいて、子どもたちが目標に向かって頑張れるとか、へこたれないとか、物事の折り合いをつけられるようになるとか、そういった力を身につけられるような保育を目指しています。

とコメントされていました。

非認知能力とは?
経済学や心理学で使われる言葉で、IQや学力テストなどで測れる認知能力ではないものを指します。
誠実さやリーダーシップ、コミュニケーション能力などが含まれており、それがあるかどうかによってパーソナリティや対人関係、ひいては人生に大きな影響を及ぼします。
参考:日本の人事部「非認知能力」
非認知能力が育つかどうかは「子どもの頃にどんな遊びをしてきたか」に関わります。
乳幼児期に遊びがないと育たたないんですね。大人になってから起こるさまざまな問題も、乳幼児期の過ごし方が影響しているといいます。
ですから当園では、子どもたちが自分でやりたい遊びをプレゼンして実践できるような、主体的な保育を心がけています。

働く側から感じる魅力

ほっぺるランド西新小岩を、働く側の目線で覗いてみましょう。
主任保育士を務められている関口瑞季(せきぐち みずき)先生に、働く側から感じる園の魅力についてお聞きしました。

ほっぺるランド西新小岩で働くやりがいは、「チャレンジの場がたくさんある」点だと思います。
先生たちと自主的にこういうことをやってみたい、と意見を出し合える環境で、そのアイデアも実践できるところが魅力ですね。
園長先生の方針ももちろんありますが、やってみたいことはどんどんやってみようという雰囲気があります。
日々の小さなことでも、「これ変えてみようよ」と声を上げればすぐに行動に移せるところがやりがいだと思います。

また、ほっぺるランド西新小岩では保育士さんの研修として、「ドキュメンテーション」というものが行われているそう。

ひとりの子をじっくり観察してみて、その結果を保育士同士で共有しあうシステムです。
普段の保育ではどうしても一人ひとりをじっくり見ることが難しいこともあるので、こういう研修があるのはとてもいいと思いますね。
しっかり見た分だけ、その子に対する愛情が増すんです。子どもの行動に対して深く考えられるようにもなるので、声かけや対応も変えていくことができます。
前までは「なんでそんなことしてるの?」だけで終わってしまっていた部分を、「今この子はこういう気持ちでいるのかな」と考えられるようになるんですね。
いずれはこのドキュメンテーションで、子ども全員のことを、先生全員で見られるようになればいいなと思います。

保育士さんの働き方についても注目すべきポイントが。
ほっぺるランド西新小岩では「ノー残業」を目指す動きの一環として、「ノンコンタクトタイム」を導入されているそうです。

「ノンコンタクトタイム」は、子どもから離れて保育(事務作業など)する時間のことです。
法人内で行われているさまざまな研修の中のひとつとして外部講師の方からお聞きして、「これだ!」と衝撃を受けました。なぜならその当時、書類の書き方に慣れていない新人の先生が、たくさん残業してしまっている状況だったからです。
そこでこの「ノンコンタクトタイム」を少しずつ導入して、保育士の先生方に順番に取ってもらうようにしました。それ以来、行事前の繁忙期や先生が複数人お休みするような緊急時でない限り、基本的に残業をなくすことができました。
今は「どうしてもこれだけやって帰りたいんです!」という先生希望の残業だけ受け入れている状態ですね。

編集者より

真新しくて清潔な園舎、子どもの主体性を重んじる保育、手厚い保護者支援。ほっぺるランド西新小岩は、子どもたちにも保護者の方にも優しく愛情を傾ける保育所でした。
その上で働く保育士さんのことも大切にしていて、深い学びを得られる研修は年次計画で実施されているそうです。スキルアップを望めるのが嬉しいですね。

次回は「ほっぺるランド西新小岩」で園長先生を務められている高田先生から、保育に対する熱い思いをお聞きします!

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※この取材記事の内容は、2018年11月に行った取材に基づき作成しています。
※現在、高田先生はご異動され、系列園でご活躍中です。

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