コラム

【コラム】今の時期こそ伝染るんです!新人保育士が得た、保育園での感染症の学び

皆さま、明けましておめでとうございます。
年末年始にかけて寒い日が続いていたので、自分やご家族、園の子どもたちが風邪や病気になったという方も多いのでないかと思います。

保育士になって変わった、「風邪」への意識

私は子どもを相手にする職業へ転職したことで、病気に対する考え方が周囲に大人しかいない環境で働いていた頃からかなり変化しました。
今までは風邪を引いてもとりあえず根性で乗り切ればよかったので、プライベートは趣味や遊びに全力投球。しかし、今は子どもたちに伝染してしまう可能性があるので、できるだけ風邪を引かないよう無理をしないようになりました。
また、効果があるのか無いのかはよくわからないのですが、免疫力向上と風邪を引いて抗生物質を飲むことになったときの整腸効果を期待して、乳酸菌を摂るようにしています。

でも、風邪を引かないようにと思っても、子どもたちが風邪を引き始めてしまうと自分に伝染らないようにするのは難しいです。鼻水やよだれを拭いて回らないといけないので、どうしても感染のリスクは高まります。
子どもたちの風邪が治らないと自分の風邪も治らないので、「風邪治れ〜」と念じながら鼻水を拭いています。
今担当している0歳児の6人は、不思議なことに誰からともなく風邪を引いて、みんな一緒に風邪を引いた状態になり、また誰からともなくみんな一緒に風邪が治っていきます。

油断できない!園児を襲う感染症

この季節、インフルエンザも要注意ですね。私は今までは受けたことが無かったのですが、保育士になって今年初めてインフルエンザの予防接種を受けました。
私が働いている園では、登園時の検温で38.0℃以上の熱がある子どもはお預かりしないことになっています。しかし、最近では近くの小学校でインフルエンザが流行し始めたため、検温の基準を一時的に37.5℃に変更しています。
今のところ園内では感染者が出ていないので、水際で食い止められているのかもしれません。ただし、園内でインフルエンザ感染者が出てしまったら、感染が広がらないようにすることは難しいです。だからこそ、自分も含め予防こそが大切なのだと思います。

病気とは少し違うのですが、人から人へ感染していくものには「しらみ」もあります。
私は四十数年生きてきましたが、保育士の仕事をして初めてしらみというものに遭遇しました。
しらみもやはり近くの小学校から流行し始め、小学生のお姉さんがいる園児が感染しました。
生まれて初めて見たしらみは、白く丸いやや大きめのフケのような形で、正直フケにしか見えません。
フケとの違いは、頭を振ったり少しこすったりしてすぐ取れるのがフケ、指でしごいて取らないと取れないのがしらみと先輩から教えてもらいました。
しらみについては、感染した園児も普通に登園し、他の子どもといっしょに生活していましたが、
・午睡のとき他の子どもと離れた場所に布団を敷く
・帽子やタオルなど対象園児が使った物は他の物とは別に洗濯する
といった対策で他の子どもへの感染は防ぐことができました。完治するまで2週間くらいかかりました。

寒い日が続き、色々な感染症との戦いの日々が続くと思いますが、できるだけ元気に皆さまが過ごせることを願っています。今年もよろしくお願い致します。

ABOUT ME
よこ
事務職OLから、ハローワークの職業訓練を経て保育士と幼稚園教諭の資格を取得した四十代の新人保育士。いつか自分で子ども向けの事業を立ち上げたいと思い、現在は経験を積むために保育士として修行の日々を送る。 変顔で子どもを笑わせるのは得意だが、制作は苦手なのでどうにか避けられないかと密かに画策している。また、保育士と並行して、自分の思いや学びをアウトプットしていくために、ライターとしても活動。
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