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児童養護施設の給料はいくら? 児童指導員の平均年収と職種や資格による給料実態を解説

さまざまな事情により、保護者から離れて子どもが生活する施設である「児童養護施設」。職員は子どもが安定した生活を送れるよう、自立のためのサポートを行います。児童養護施設での給与は、職種や持っている資格、支給される手当など、さまざまな要因によって変わってきます。だからこそ、実際に働くとしたらどれくらいの収入になるのか、具体的な金額が気になるところでしょう。

本記事では、児童養護施設で働く職員の給与を、職種ごとにご紹介します。平均年収や児童養護施設で働く方法、給与アップのポイントについても解説しているので、参考にしてください。

【この記事で分かること】

  • 職種別の児童養護施設職員の平均年収
  • 給料差が生じる理由
  • 児童養護施設で働く方法
  • 児童養護施設の職員が給料をアップする方

児童養護施設で働く職員の給料はいくら?

児童養護施設では、さまざまな職種の方が勤務しています。なかでも子どもと直接関わる機会が多いのが、児童指導員と保育士です。児童養護施設で子どもの生活サポートなどをメインで行うのは児童指導員のイメージが強いですが、実は保育士も活躍できます。

児童養護施設の場合、給与は一律ではなく、働く方の状況や保有資格などにより変動します。また児童養護施設の場所や規模、公立・私立かによっても給与差が大きいのも特徴です。

児童指導員の給料事情

児童指導員の給料事情
では、児童養護施設でメインとなる児童指導員は、どのくらい給与をもらえるのでしょうか。以下で平均年収や手取額など、気になる給与事情についてご紹介します。

児童指導員の平均年収

厚生労働省の「job tag」によると、2025年6月時点の児童指導員の平均年収は441万円です(※1)。国税庁が2023年に発表した「私立給与実態統計調査」の全体平均年収は460万円なので、児童指導員の平均年収は全体から見るとやや低い水準であることが分かります(※2)。また、地域や働く施設によって平均年収にはかなりの開きがあり、ボーナスの有無や手当によっても違いが出てくるでしょう。

児童指導員の年収は、児童養護施設が私立か公立かによっても異なります。私立施設では平均300万円程度、公立施設では平均700万円程度と約400万円の差が生じます。私立施設は当直手当などで給与が高水準になる場合もあれば、昇給があまりなく年収が伸びていかない場合もあるようです。一方、公立施設の児童指導員の給与は、公務員給与規定に基づいて支給されるため、勤続年数によって昇給したり私立よりも高いボーナスがもらえたりする傾向があるといわれています。

※1 出典:厚生労働省 job tag.「児童指導員」.https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/243 ,(参照2025-06-10).

※2 出典:国税庁.「令和5年分私立給与実態調査結果について」.https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2024/minkan_2024/pdf/01.pdf ,(参照2025-06-10).

【監修者・礒部はるかのアドバイス】

児童養護施設の職員の平均年収が一般職よりも低い背景には、自治体の財政や運営法人の予算に左右される給与体系、夜勤や宿直など労働負荷に対して処遇が追いついていない現状があります。また私立の場合は民間企業に比べて昇給制度が緩やかな場合も多く、年収に反映されにくいことも理由の一つです。しかし、近年は処遇改善や支援体制の見直しも進められているため、今後の環境改善に期待が持てます。

児童指導員の平均給与と手取り額

「job tag」によると、児童指導員の平均月額給与は23万9,000円です(※1)。また厚生労働省の「令和6年度 障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」によると、常勤職員の平均給与は31万9,690円、非常勤職員は9万3,200円となっています。おおよその手取り額は額面の約80%で計算できるため、児童指導員全体の手取り平均額は19万1,200円、常勤は25万5,752円、非常勤は7万4,560円です(※2)。

勤務日数や時間にもよりますが、常勤と非常勤では月給に大きな開きがあるのが分かります。また年齢によって大きく月給が変わることは少なく、一般職と比べて昇給の機会も少ない傾向があります。ただし、保育園などの一般的な保育施設と比較すると、夜勤などがある分手当の影響で給与が高くなる場合もあるでしょう。

※1 出典:厚生労働省 job tag.「児童指導員」.https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/243 ,(参照2025-6-10).

※2 出典:厚生労働省.「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」.https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/toukei/shogu_tyousa/dl/r06_kekka.pdf ,(2025-06-10).

児童養護施設で働く職員別平均年収・給与

児童養護施設では、保育士をはじめさまざまな職種の職員が働いています。厚生労働省の「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」の結果を基に、常勤職員の職種別の平均年収と平均給与月額をまとめました(※)。

職種 平均年収 平均給与額
保育士 約481万円 34万3,600円
看護師 約590万円 42万1,390円
事務職員 約500万円 35万7,080円
調理員 約360万円 29万9,390円
栄養士 約514万円 36万7,090円
心理療法担当職員 約627万円 44万7,850円
職業指導員 約414万円 29万6,000円

なお、平均給与額は基本給+手当+一時金、賞与額は平均給与額×2カ月分で計算しています。

※出典:厚生労働省.「令和6年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」.https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/toukei/shogu_tyousa/dl/r06_kekka.pdf ,(参照202506-10).

児童養護施設で給与に差が生じる理由

児童養護施設と一言でいっても、施設や職員によって給与に差が出るのはなぜなのでしょうか。ここでは、どのような違いによって給与に差が生じるのか、その理由をそれぞれ解説していきます。

  • 私立と公立による違い
  • 資格や役職手当の有無
  • 夜勤の有無
  • 都市部か地方かの地域差

私立と公立による違い

児童養護施設職員の給与は、私立と公立で大きな違いがあります。公立の児童養護施設で働く職員は地方公務員に当たるため、公務員給与規定に基づいて給与が支給されます。昇給やボーナスが勤続年数に応じて支給されることが、給与が高くなる要因です。

一方、私立の児童養護施設では、施設ごとに支給される金額が異なり、夜勤などがあるにもかかわらず、保育士と同程度の給与水準となる職場もあります。施設によっては手当の種類や上乗せされる金額が異なることから、平均以上の高水準の給与となることもあるでしょう。ただし私立の児童養護施設では、勤続年数に応じて昇給していくという仕組みがない場合が多く、定期的な給料アップの仕組みが整っていないケースも少なくありません。

資格や役職手当の有無

手当が付くことで、給料がアップする児童養護施設も多いです。例えば、保育士・社会福祉士・精神保健福祉士など、保有している資格に応じて資格手当が支給される場合があります。保有資格によっては、資格手当が高額になることもあり、個々の給与に差が出ることも珍しくありません。

また主任や施設長など、昇格することで役職手当が付き、給与が上がっていくこともあります。これらの加算要素によって給料は増減しますが、手当が付くかどうかは施設によって異なるため、どのような給与形態なのか事前の確認が必要です。

【監修者・礒部はるかのアドバイス】

資格手当や役職手当の金額は施設によって異なりますが、一般的に資格手当は5,000〜1万円、役職手当は1万〜3万円(主任クラス)程度です。手当の有無や金額は、求人票や施設の採用ページ、就業規則などから確認できます。転職の際は、こうした手当について下調べをしておくと、給与の実態を把握しやすくなり、希望する働き方や生活設計に合った職場選びに役立ちます。

夜勤の有無

児童養護施設の場合、子どもが入所して生活を送る場であるため、夜間も子どもたちの安全を確保する必要があります。そのため、職員が交代で勤務する体制が整えられていることが一般的で、ほとんどの施設で夜勤が必要です。夜勤には手当が付くため、夜勤をした分だけ給与に上乗せされます。

働き方によって、夜勤の有無や回数に差が出るため、同じ役職や職種であっても給与に差が生じることもあるでしょう。パートなどの非常勤職員は、日勤のみで夜勤がない働き方ができることもありますが、正社員の場合は基本的に夜勤が含まれます。同じフルタイム勤務であっても、非常勤職員よりも正社員の方が給与が高くなるのは、夜勤が影響しているケースが多いです。

都市部か地方かの地域差

勤務先のエリアによっても給与水準に違いが見られます。例えば、児童指導員の場合、東京都の場合は平均年収524万5,000円に対し、青森県は406万5,000円、山形県が432万8,000円、鳥取県が350万4,000円、佐賀県が366万1,000円と100万~150万円程度の格差が生じています。

また同じ首都圏であっても、埼玉県は441万5,000円、茨城県では428万6,000円と、エリアによって差が見られました。このことからも、東京などの都市部の方が給与水準が高い傾向があり、地方で働く児童養護施設職員とは給与格差があるといえるでしょう(※)。

※出典:厚生労働省 job tag.「児童指導員」.https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/243 ,(参照2025-06-10).

児童養護施設で働くにはどうしたら良い?

児童養護施設で働くにはどうしたら良い?

児童養護施設で働くことに興味があっても、実際にどうしたら働けるのかをイメージできない方も多いでしょう。子どもとの関わり方やスキルアップなどを考えた際、児童養護施設での働き方に魅力を感じる方もいるかもしれません。そこでここでは、児童養護施設で働く流れや条件について、それぞれ詳しくご紹介します。

  • 児童養護施設の一日の流れと勤務条件を知る
  • 資格要件を確認する
  • 児童養護施設の求人に応募する

児童養護施設の一日の流れと勤務条件を知る

児童養護施設は、子どもたちの生活の場となっているため、一般家庭と同じようなスケジュールで過ごすことになります。職員は子どもの生活に合わせた勤務になるので、シフトが組まれているのが基本です。例えば、一般的な日勤のシフトは以下のようなスケジュールになります。

6:30 出勤し、子どもを起こして朝食の準備や朝の支度サポート
8:30 子どもたちを学校や幼稚園、保育園に送り出した後、職員間で連絡や共有事項を報告
9:00~15:00 休憩

※子どもがいない時間はおおむね休憩時間(職員ミーティングなどを行うこともある)

15:30 子どもを迎えに行き、おやつの準備

帰宅の受け入れ準備

16:00 入浴や宿題のサポート
17:00 夕食の準備・夕食
18:00 夕食片づけ、掃除、遊びの見守り
20:00 寝かしつけ、夜勤職員に引継ぎをして退勤

働き方は基本的に宿直と日勤がセットになっており、その他に早番や遅番、中番など細かく勤務時間が分けられている施設もあります。職種によっては夜勤が前提なので、不規則勤務もあることを考慮しておきましょう。

資格要件を確認する

児童養護施設で働くための資格はいくつかありますが、中でも「児童指導員」は、保育士などの国家資格とは異なり、特定の学歴や実務経験を満たしていれば名乗ることができる「任用資格」です。そのため、児童指導員になるための特別な試験を受ける必要はありません。大学の指定学科を卒業するなどの要件を満たすか、児童福祉施設で2年以上かつ360日以上の実務経験を積むことで、児童指導員任用資格が得られます。

他にも、保育士や希望する児童養護施設に求められる資格を有していれば、児童指導員の任用資格がなくても勤務可能です。ただし公立の場合は、任用資格の要件を満たしていても、自治体の公務員採用試験に合格しない限りは働くことができません。

児童養護施設の求人に応募する

前述の通り、公立の児童養護施設の場合、各自治体の採用試験に合格することが採用の条件です。しかし、公務員試験は児童養護施設専用の試験ではないため、必ずしも児童養護施設に配属されるわけではありません。希望外の施設に配属される可能性がある点に注意しましょう。

一方、私立の児童養護施設であれば、転職サイトやハローワークなどから求人応募が可能です。児童養護施設は公立よりも私立の方が施設数が多いため、チャンスを広げたい場合には、私立の施設を選択するのがおすすめです。

「保育のお仕事」に掲載されている児童養護施設の求人は、以下よりご確認いただけます。

https://hoiku-shigoto.com/search/facilities/facility-17

児童養護施設で働くメリット・デメリット

児童養護施設で働くことには、メリットもあればデメリットもあります。ここでは、具体的にはどのようなことがメリット・デメリットとして挙げられるのかを、まとめてご紹介します。

児童養護施設で働くメリットや魅力

児童養護施設で働くメリットや魅力は、主に以下のようなことが挙げられます。

  • 子どもの成長に深く関われる
  • 福祉・教育・保育の専門性を高められる
  • 手当や福利厚生が充実していることが多い

さまざまな問題を抱えて入所してくる子どもが生活を送る児童養護施設では、日々の生活支援や相談対応を通じて、子どもたちの成長や自立する姿を間近で感じられることが大きな魅力です。またさまざまな職種が働く職場でもあり、児童福祉や心理、教育、保育に関する実践的なスキルが磨かれることもメリットとなります。

入所施設である特性から働き方が不規則である一方、宿直手当や夜勤手当等が支給される場合や、資格手当などが加算される施設も多く、待遇面でのサポートが期待できる点もうれしいポイントです。

【監修者・礒部はるかのアドバイス】

私自身、保育実習や入社後の研修で児童養護施設で従事していたことがあります。そこで特に印象的だったのが、20代後半の女性職員の姿でした。彼女は3〜5歳の子どもたちと日々関わっており、病気や虐待などが理由で家族と離れて暮らす子どもが、突発的な癇癪や拒否反応を示した際に、決して感情的にならず、根気強く向き合っていました。子どもの心と向き合い、「ここが家」と思えるような絆を築くことは、児童養護施設で働く何よりのやりがいであり魅力だと感じました。

児童養護施設で働くデメリットや注意点

児童養護施設で働くことにはメリットがある一方、デメリットや注意点もあります。以下で、デメリットとその理由について詳しく見ていきましょう。

  • 勤務時間が不規則で身体的にハード
  • 精神的ストレスがかかる場面がある
  • プライベートとの両立が難しい

子どもが24時間生活している施設のため、宿直や夜勤が組み込まれたシフト勤務が基本です。そのため生活リズムが崩れやすく、体力的な負担を感じることもあるでしょう。土日や年末年始などに勤務が入ることもあり、家庭やプライベートとの両立が難しい場面もあるかもしれません。

加えて、子どもたちはさまざまな背景やトラウマを抱えている場合があり、問題行動や心のケアが必要なケースも多いです。感情的な対応を求められる場面もあるので、メンタル面の負担を感じることもあるでしょう。

児童養護施設の職員が給料アップする方法

児童養護施設の職員が給料アップする方法

夜勤手当や資格手当などが支給されることで、保育士よりも給与が高くなる傾向のある児童養護施設職員ですが、さらに給与をアップさせるにはどのような方法があるのでしょうか。考えられる方法をいくつかご紹介します。

  • 勤務年数を重ねる
  • 資格を取得する
  • 地方公務員になる
  • 転職する

勤務年数を重ねる

児童養護施設に限ったことではありませんが、新卒、中堅、ベテランと、経験年数によって給与は変わります。通常であれば経験年数が上がるにつれて昇給し、急激に上がることはないものの、ある程度の給与アップは見込めるでしょう。

職場環境が自分に合っているなら、無理に転職をしなくても一つの職場に長く勤めて、経験年数を重ねるのも方法の一つです。いざ転職を考えた際にも、同じ職場に長く勤めた経験はプラスに働くこともあります。

資格を取得する

施設に設けられている資格要件を確認し、手当が付く資格を取得するのも給与アップにつながります。資格手当が付く可能性のある国家資格は以下の通りです。

  • 保育士
  • 看護師
  • 理学療法士
  • 言語聴覚士
  • 作業療法士
  • 教員免許状
  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士

この他にも、児童発達支援管理責任者の資格を取ると給与アップが見込める場合があります。児童養護施設の配置基準には該当しませんが、障害児支援施設に1名以上の配置が義務付けられている他、個別支援計画の作成を行うなど重要な役割を担います。スキルアップにもつながるため、自分に合った資格の取得も検討してみましょう。

地方公務員になる

公立の児童養護施設は私立の児童養護施設と比べ、給与が高く昇給もしやすいため、地方公務員となって公立の児童養護施設で働くのも方法の一つです。しかし、公立の児童指導員として働くためには、地方公務員試験に合格し、各自治体の採用試験で採用される必要があります。

ただし、公的施設は数が少なく求人数もかなり少ないです。毎年募集があるかも分からず、狭き門といえるでしょう。保育士も同様に公立園での募集もあるため、そちらで挑戦してみるのも手です。

転職する

給与や待遇など、より好条件の施設に転職するのも給与アップの近道です。施設によって支給される手当には違いがあり、ボーナスの額にも差があります。同じ職種であっても、立地条件や待遇の違いにより給与が大きく変わる可能性もあるでしょう。

児童養護施設の求人は保育園などに比べると少ないため、転職を考えている場合は求人広告や求人検索の他、保育士専門の就職支援サービスなどを活用して情報収集するのがおすすめです。

児童養護施設の給料は資格や手当などにより増減する

児童養護施設では、さまざまな職種の職員が働いており、資格や働き方によって給与は増減します。夜勤や宿直があるなど働き方も特殊で、心身ともに負担は大きくなりますが、その分子どもの成長を間近で感じられるやりがいある職場でもあります。給与面や待遇など、私生活とのバランスを考えながら、より好条件の職場を探してみましょう。

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監修者情報


礒部はるか

保育士資格・幼稚園教諭一種免許状を保有。大学卒業後、学童・児童館にて保育士として従事。その後、保育園にて乳幼児クラスを担当。現在は複数の保育メディアにてライター・編集者・監修者として活動。

よくある質問

Q. 児童養護施設で働くなら、「保育士」と「児童指導員」、どちらの資格が良いですか?

どちらの資格も、子どもたちの生活を支える上で非常に大切な役割を担いますので、一概にどちらが良いということはありません。

保育士は国家資格であり、特に乳幼児の専門家としての知識やスキルが強みになります。そのため、資格手当などで給与面が優遇される施設も多い傾向にあります。

一方、児童指導員は大学で特定の学問を修めていれば得られる任用資格であり、福祉や教育、心理など、より幅広い視点からのアプローチが期待されます。

ご自身のこれまでのご経験や、これからどのような専門性を深めていきたいかというキャリアプランに合わせて、ご自身に合った形で貢献できる道を選ぶのが良いでしょう。

Q. 夜勤や宿直が体力的に不安です。日勤だけで働くことはできますか?

24時間子どもたちの生活を支えるため、正職員として働く場合は夜勤や宿直が基本となる施設がほとんどです。もし日勤のみをご希望でしたら、パートやアルバイトといった雇用形態で探してみると、日中だけのシフトで働ける求人が見つかることもあります。

夜勤があるからこそ、その分手当で給与が高くなるという側面もありますので、ご自身のライフスタイルや体力と相談しながら、無理のない働き方を見つけることが大切です。

Q. 児童養護施設で働いた経験がなくても、挑戦できますか?

はい、未経験からでも挑戦することは可能です。実際に、異業種から転職して活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。

ただし、子どもたちは心にさまざまな背景を抱えているため、その一人ひとりに寄り添う強い覚悟と、常に学び続ける姿勢が何よりも大切になってきます。資格がなくても、働きながら実務経験を積んで児童指導員の任用資格を得る道もあります。

未経験で働くことに不安を感じる場合は、新人研修が充実している施設を選んだり、まずはボランティアから関わってみたりするのも、仕事への理解を深める良い一歩になるかもしれません。

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