新園児を迎えた春の季節には、お見送り時の大泣きも日常茶飯事。頭を悩ませている保育士さんや保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は子どもとママ・パパとをスムーズに離れさせるための5つのポイントをご紹介します!
【point1】保護者の方に笑顔を作ってもらおう
保護者にとって子どもに「行かないで!」と泣かれるのは苦しいもの。悲しそうな表情を浮かべているママやパパも多いでしょう。しかし子どもたちは、そんな保護者の不安を敏感に感じ取ります。保護者の方にはまず、別れ際に笑顔で見送ってもらうように、保育士さんから働きかけましょう。
保護者の不安を軽くするためにも、日頃からコミュニケーションを取り、安心して任せてほしいこと、笑顔で離れることで子どもたちが安心して園で過ごせることなどを伝えていきましょう!
【point2】小さな儀式を作ろう
子どもが「ここでバイバイなんだ」と理解できるよう、決まった儀式を設けるのも一つのポイント。例えばハイタッチや握手、ギュッと抱きしめるなど、ふれあいの時間を作ってみましょう。
気持ちの整理がしやすいように、例えば保護者の方にお願いして、登園する途中で園での楽しいことについてお話しをしてもらうなど、スムーズにお別れの儀式ができるよう工夫してもらっても良いでしょう。
【point3】見てないうちに…は絶対にNG!
なかなか別れられないので、仕方なくおもちゃを与え、遊んでいるうちにソ~っといなくなる…ありがちなパターンですが、これは絶対にNG。子どもは騙されたような、裏切られたようなショックを受けてしまいます。
そうなれば次の日のお別れも余計に難しくなるでしょう。子どもの気持ちを考えて、必ず帰ってくるという約束のもとに、きちんと分離することが大切です。
【point4】お迎えの時間に遅れる際は一報を貰えると◎
大切な約束の時間に、来るはずの人が来ない…大人だって不安になるものです。子どもたちにとってお迎えの時間は待ち遠しいもの。同時にちゃんと迎えに来るかなという不安も抱えています。
仕事などで、お迎えの時間に遅れそうな場合、保護者の方には必ず一報を入れてもらいましょう。また、情報はスタッフ間だけにとどめず、子どもにも「〇〇ちゃん、ママお仕事でちょっと遅くなるんだって。あと〇分ぐらい先生と遊んでいようね」と伝えてあげましょう。
【point5】分離不安の支援には繰り返しが大切
子どもの「分離不安」とは大切な人やものが、目の届かないところに行ってしまうと、永遠に会えないのではないか…と感じてしまう、一種の思いこみから生じます。
これが解消されるためには、見えなくなっても別の場所にいるだけで、必ず帰ってくるということを、経験から理解できるようになる必要があります。一定期間は泣くのも仕方ないと捉えて、ご紹介してきたポイントを日々繰り返していきましょう。
編集者より
「ママ~いっちゃやだ~」などと泣かれたら、保護者だって我が子と離れたくなくなるでしょう。しかし、子どものためにも、働く保護者の方のためにも、この別れには慣れてもらうしかありません。保育士さんの適切な働きかけで、早くスムーズな分離ができるようになると良いですね。