取材・インタビュー

4500時間もの英語学習!世界に羽ばたく子ども達を育てる「CGK International School(旧コスモグローバルキッズ)」取材レポート

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背の高いオフィスビルが建ち並ぶ神奈川県横浜市・馬車道。その洗練された街並みの中に、「CGK International School(旧コスモグローバルキッズ)横浜馬車道」はあります。
ビルの二階に構えられた認可外保育所で、保育とグローバル教育を両立させた「幼保一体型」のオリジナルプログラムを実施しているのが大きな特徴です。

開園してからまだ間もないにもかかわらず、来年度中には定員が埋まる予定の「CGK International School(旧コスモグローバルキッズ)」。今回は、一般的なプリスクールとは一線を画すその魅力に迫りました!

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    *シリーズ「保育ノゲンバ」は、保育施設や保育士・園長先生などにフォーカスし、保育の現場(ゲンバ)をお伝えするリポート取材連載です。

CGK International Schoolて?

CGK International Schoolは株式会社CosmoBridgeが運営する認可外保育所で、2016年4月にこの横浜馬車道に開園しました。

運営母体である株式会社CosmoBridgeは「日本と世界の架け橋」を謳う企業。日本のグローバル化を目指して国際交流イベント事業や留学支援事業を展開し、日本人が世界に飛び出していくきっかけづくりに注力してきました。
CGKもその一環。幼児期からグローバルな視点を得られるように、英語教育と保育を両立させようとして立ち上げられました。

CGK International Schoolの理事長である甲斐実(かい みのる)先生は、CGK International Schoolの設立について、

日本人が世界に飛び出していくにあたって必要な「表現力(言語力)」と「マインド」を定着させるには、子ども向けの教育事業が必要だと思ったんですね。その上でただの英会話教室に留まるのではなく、長時間預かって幼児教育を行うことで、先述のふたつの課題をクリアできるのではないかと考えました。

とコメントされていました。

2歳児クラスの園児3名のみ、という状況からスタートされたそうですが、3年目となる今年は2・3・4歳児の3クラスに増加。子どもの数も総勢60名を超え、園内からは子どもたちの元気な声が響いています(もちろん「英語」で!)。

園内を見学させていただきました!

甲斐先生に案内していただく形で、CGK International Schoolの園内を見学させていただきました!

エントランス。クリスマスの可愛い装飾があしらわれている(※取材時は12月)
英語の授業中。積極的に英語で発言している

真のグローバル教育と、土台にある保育

CGK International Schoolが一般的なプリスクールと異なるのは、週5日のフルタイム固定で子どもを預かっているという点です。
多くのプリスクールは週に1日や2日から通える上、英語教育も14時や15時に終わることが多いため、子どもたちにとっては習い事のような立ち位置になりがちです。
しかし、CGK International Schoolでは預かり時間を平日の8:30~17:00(延長保育を含めると7:30~19:00)と定めているため、充実したカリキュラムをストレスなく実施することができます。

CGK International Schoolの特徴と魅力について、理事長・甲斐先生と保育士・末木小枝(すえき さえだ)先生にお聞きしました。

グローバル教育

CGK International Schoolでは本物のグローバルキッズを育てるべく、表現力(言語力)だけでなく探究心思考力を育てることも大切にしています。
そのため、ただ英語教育に注力するのではなく、以下の3つを軸に「グローバル教育」を行っています。

バイリンガル教育
CGK International Schoolでは、日本語クラスの時間を除いて、すべての活動を英語で行っています。3~5歳の3年間在園した場合、実に4500時間もの時間を英語学習にあてることができます。
一方、日本語クラスでも思考力や探究心を伸ばすプログラムを行うほか、生活習慣やマナーといった部分もとても大事にしています。
卒園後に普通の小学校に通う場合でも、問題がないようになっているのです。
ネイティブの先生と日本人の先生が半々くらいの比率でいるので、日本にいながら海外にいるような環境にできているのが特徴ですね。基本的に子どもたちは日本語での授業以外では英語で話すので、英語力はかなり高くなっていると思います。
子どもたちの中には、入園時に英語も日本語も話せなかった中国人の子もいます。そんな子も今では、英語と日本語でのそれぞれの教育によって3ヶ国語を使いこなせるようになりました。
異文化・日本文化学習
さまざまな世界について知って体験する機会を多く設けることで、日本の常識に囚われない姿勢を身につけることができます。
同時に日本の文化についても学ぶため、自国の文化と外国の文化を比較検討する経験ができるようになっています。
子どもたちに実体験させる活動が多いのも、CGK International Schoolの特徴だと思います。毎月違った国の勉強をしているのですが、そのときには民族衣装のクラフトを子どもたちが率先して作ったりもしていますね。遊びながら自然と楽しく学んでいける園です。
アクティブ・ラーニング
積極的な学びを得られる参加型学習を提供しています。子どもたちが自分で考えたことを主体的に発表できるような場です。
職業体験では毎月テーマを決めて、それぞれの役割を考えながらロールプレイングすることで、英語力に限らず対応力や応用力なども身につけられます。
いろいろなことをやっているので「詰め込み教育なんじゃないか?」と思われてしまうかもしれませんが、実際は違います。子どもたちが自主的に学べるように、アクティブ・ラーニングの形をとることを大切にしていますね。
サンクスギビングのクッキングをするために食材の買い出しに行ったり、クリスマスを楽しむために赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットに行ったりと、園外学習も積極的に取り入れています。またジョブトレーニングにおいては、清掃員について学んだ後のごみ拾い活動、飼育員について学んだ後の動物園見学、農家について学んだ後の大根掘りなどを行っています。子どもたち自身の体験を非常に大事にしていますね。

保育

CGK International Schoolでは子どもたちの心の成長を目指すにあたり、「3つの心」をコンセプトに保育を実施しています。

思いやる心 さまざまな経験や発見から豊かな感性を育む
園での生活、友達とのかかわりから協調性や社会性を育む
共生の心 子ども一人ひとりとの関わりを大切にし、子どもの成長を見守っていく
挑戦する心 子どもの可能性を肯定し、好奇心や新しいものに挑戦する心を育む
教育面ばかりを推しているように見えますが、ベースにあるのは保育だと思っています。ですから、そこはしっかりやりたいと考えていますね。子どもの性格や人格の形成は幼少期の影響が大きいので、その子の人生に関わるんだという責任は重いと感じています。
そのため、CGK International Schoolの日本人保育者は全員が保育士資格を所有しています。意外と思われるかもしれませんが、プリスクールにおいて、日本人保育者が全員保育士資格を所有しているのは珍しいのです。

その他にも、フレンチレストランのシェフといっしょに行う「食育活動」やピグマリオン幼児学育メソッドを用いた「知育活動」、専門講師を招いた「体育・水泳」など、さまざまなプログラムを行っています。
◆CGK International Schoolについてはこちら

編集者より

「子どもたちが日常会話でも英語を用いる、バイリンガル幼児園」。
これだけ聞くとさぞ教育熱心で、子どもたちもエリート的存在なのでは……と思ってしまいがちですよね。
しかし、実際にお伺いしたCGK International Schoolは、そんなイメージとは裏腹な、アットホームで賑やかなプリスクールでした。
英語を流暢に話すものの、元気いっぱいなその姿は他の保育園の子どもたちと同じ。編集部にも人懐っこく話しかけてくれる、とても無邪気なものでした。

次回の記事では、CGK International Schoolを立ち上げられた理事長・甲斐先生に、誕生秘話や保育への想いなどをお伺いします!

※この取材記事の内容は、2018年12月に行った取材に基づき作成しています。

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