皆さまの職場に「どうしても合わない…」「なんとなく苦手…」という人はいるでしょうか?すべての人と良好な関係が築けることが理想ではありますが、やはり人間同士…”馬が合わない”ということもありますよね。毎日顔を合わせる職場だからこそ、上手に付き合っていく必要があります。本日は”苦手な人”とうまく付き合うための5つのポイントをご紹介します!
誰もが経験する「ちょっと苦手・嫌いな人」その理由とは?
弊社で行ったアンケートでは、100%の方が「職場に苦手な人がいる、過去にいたことがある」と回答。大きなトラブルはないのに、なんとなく合わないなぁ…と感じた経験は、どんなに人間関係を築くのが上手な方でも、お持ちなのではないでしょうか?
- 保育士さんの声
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◆私にも苦手な先輩はいました。私が気に入らなかったのでけっこうひどいこと言われましたね…でもガムシャラに頑張って…すごく苦手で怖かったAが、気が付いたらなんでも話せる先輩に変わっていました。
《参考》Yahoo!知恵袋
「ちょっと苦手」の理由って何だろう?
苦手だと感じる人がいたとき、その原因をじっくり考えてみたことはありますか?まずは人を嫌いになる主な理由をご紹介します。
- 【1】期待に応えてくれないから
- 手が空いているのに手伝ってくれない、自分で考えて行動しない…など、相手に求めているものが得られないと、失望感から相手に嫌悪を抱く引き金になりがちです。
- 【2】危害を加える可能性があるから
- 接することで自分が何らかの危害を加えられるケース。物理的にはもちろん、口調が強くて心が傷つけられる…という場合もこれに当てはまるでしょう。
- 【3】嫉妬から
- 気にくわない…と感じる心の奥に嫉妬が隠れている場合もあります。克服には、相手を下げるのではなく、自分を高めていこうという前向きな姿勢が大切です。
- 【4】信頼を失う過去の行動から
- 非道徳な言動などから相手が信頼できなくなってしまったパターンです。回復には時間がかかり、相手の改善への努力が必用でしょう。
- 【5】相手から嫌われていると感じるから
- なんとなく避けられている気がする…という気持ちから、相手に苦手意識を持つこともあります。「嫌われているかも…」という判断が誤解であるケースもあるので注意したいところ。
- 【6】関心が持てないから
- 関心のない相手から交流を求められる、逆に関わろうとするのに相手が関心を持ってくれない…それがきっかけで苦手意識となってしまうパターンです。
- 【7】生理的な拒絶反応から
- 上記のいずれにも当てはまらない場合は、容姿、におい、しゃべり方など、拒絶反応がおこる点があることになります。いわゆる「生理的にムリ!」という状態です。
嫌い、苦手の理由を知ることは、対策を考える上でも重要です。それぞれの原因にそって、これからご紹介する5つの方法を組み合わせ、ストレスをためない対処法を考えていきましょう!
【対処法1】その人の良いところを見つけよう
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◆その人の良いところを見るようにする。
自分からその人に関わるようにする。(20代女性) - ◆共通の趣味を探す。(20代女性)
相手に関心が持てないことで、苦手意識ができてしまっている場合や、欠点ばかりが目につく場合には、相手の良いところを探してみましょう。互いの接点を見つけたり、意外な魅力を見つけることで、見方が変わってくるかもしれません。
プライドが高い人に苦手意識がある場合などは、相手の優れたところを立てるようにした結果、うまく話ができるようになった…というケースもあるそう。
【対処法2】どんなに嫌いでも挨拶は目を見てきっちりと!
- ◆挨拶はきちんとする。(40代女性)
【単純接触効果】をご存じですか?心理学上、接触回数が増えると好意が増す傾向にあるのだそう。不思議と自分が苦手意識を持っている相手は、自分のことも苦手と感じてることが多々あります。互いに避けていると、関係がさらに悪化するばかりか、職場全体の空気も悪くしてしまう可能性も…。
職場環境のため、自分に対する周りからの評価を下げないためにも、挨拶など最低限のコミュニケーションは、感情を表に出さず、積極的に行いましょう!
【対処法3】時には割りきりも肝心!当たり障りのない付き合い方
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◆きっちりライン引きをし、仕事以外の話をあまりしない。
相手の長所は必ず認め、尊敬できる部分を学ぶ。(20代女性) - ◆あまり関わらないようにする。 機嫌を損ねないように仕事でやるべきことはやっておく。(40代女性)
歩み寄る努力をしたものの、どうも生理的に受け付けない…という場合には、仕事と割り切るのも一つの手段です。うまく付き合おう…積極的に関わらなくては…というストレスをなくし、あくまでも業務の一環、自身の勉強のためと捉えれば、相手の言葉や行動も、気になりづらくなるでしょう。
また、「苦手だな、嫌いだな…」という気持ちは態度に出てしまいがちです。猫背になる、声が小さくなるなどの行動が、相手にとって、自分を嫌う要因になることもあるので、その部分もきちんと割りきるよう心がけましょう。
【対処法4】苦手な人のことでイライラする時間を減らそう
- ◆定期的に飲みに行って愚痴りあってストレス発散します。(20代女性)
仕事を終えても、その日相手の取った言動を思い出してはイライラ…そんなことはありませんか?友人などに話すことで、ストレスを発散でき、忘れることができるなら、それも有効でしょう。
ただし、気をつけなければいけないのは、お酒の席などでの話題が、苦手な人のことに集中しないこと。苦手なものの話題に触れ続けるというのは、案外エネルギーが必要です。自分の心に占める苦手な人の割合を減らすためにも、努めて他の話題をつくるなど、”他のことに目を向ける”時間を大切にしたいものですね。
【対処法5】苦手な点を見つめ直してみよう!
どんな方法を取っても、ストレスが軽減できない場合は、先に記述した”苦手と思う理由”をより掘り下げて考えてみましょう。同時に考えたことを紙に書き出すなどして、頭の中を整理します。
〈理由〉相手から嫌われていると感じるから
・言い方がキツい
・あいさつを他の職員にはするのに自分にはしてくれない
例えば上記であれば、自分に非がないか考えてみたり、他の保育士さんに悩みを相談するなど、根本的な解決法を探ることもできるでしょう。またどうしても解決できない場合でも、挨拶は返してくれないのが当たり前、こういう言い方しかできない人なのだ、と心に予防線を張っておくことで、心に受ける傷を軽減できる可能性もあります。
編集者より
苦手意識は”好き”と似たようなもので、いったん気になりだすと、そのことが心を支配してしまいがち。しかし、そのせいで自分本来の力が仕事で発揮できていないのは、もったいないですよね。
他者は変えられなくとも、自分自身の気持ちや、もののとらえ方は変えることができます。毎日のことだからこそ、どうしたら傷つかずイライラせずにいられるか、ご自身にあった方法を探っていけたら良いですね。
◆アンケートにご協力いただきました皆さまに心より御礼申し上げます◆