保育ノウハウ

小麦ねんどをつくろう!子どもの想像力・感性を育てる遊びのアイデア

小さな子も安心して遊べる小麦ねんど。カンタンに手作りできるのをご存じですか?食品が材料なので、万が一口に入れても安心!小麦粉から一緒に作れば、練り合わせや色付けなど、いろいろな工程が体験できて、ねんど遊びがより楽しめます!本日はそんな小麦ねんどの作り方・楽しみ方をご紹介します。

小麦ねんどってすごい!子どもに与える影響とは?


指先を使っていろいろな感触を楽しむ経験は、脳の発達にとても大切。ねんど遊びはまさにピッタリの遊びです。しかしこれだけではありません。小麦ねんど遊びには、もっと多くの効果があるんです!

小麦ねんど遊びが子どもに与える影響
食育になる 身近な食材の触感においに触れ、水分を加えた後の質感の違いなどを知ることができます。
色育になる 食紅の配合量、組み合わせでできる色の違いを見ることで、色に興味を持ち、色同士の関係性を知るきっかけになります。
創造性
自発性を育てる
子どもの働きかけで自由に形が変わるねんど遊びは、自発的な行動を促し、創造性を高めます。
手先を器用にする こねる・ちぎる・伸ばすなど指先を細かく使うことで手先の器用さが育まれます。
発達段階よって遊び方が変わる ただ触感や形の変化を楽しむ遊びから、造形活動へと発展させて遊ぶことができます。
想像力
計画力が高まる
立体的な組み立てを考える中で、想像力や計画的に造形していく能力が身につきます。
集中力が身につく 造形活動に取り組む中で自然と集中力が身につきます。
みたて遊び
ごっこ遊びにつながる
作品を何かに見立てて遊ぶ、ごっこ遊びの道具にするなど、発展させて遊べます。
比較概念
言葉の理解に役立つ
大きい・小さいなど比較概念と、言葉の理解につながります。

こんなに魅力たっぷりの小麦ねんど遊び。積極的に取り入れたいものですね!
 

作り方はカンタン!早速作ってみよう!


市販のねんどを見ていると、作るのなんて難しそう…と思われるかもしれませんが、作り方はいたってシンプル!
 
小麦ねんど

◆用意するもの
●薄力粉…1カップ
●水…1カップ
●塩…1/3カップ
●サラダ油…大さじ1杯程
●食紅…少々
 
※塩は加えなくても大丈夫ですが、加えた方が保存がききます。
◆作り方 (火を使う方法)
1 材料をすべて小鍋に入れ、中火にかける
2 生地がひとかたまりになり、なべ底から容易にはがれるようになるまで5分~10分火にかける
3 よく冷まして完成
◆作り方 (火を使わない方法)
1 小麦粉に塩・サラダ油・水を加え、よく混ぜる
2 ひとまとまりになったら、食紅で色を付ける
3 しばらくの間ねんどをこね、なめらかになれば完成

食紅はスーパーなどで150円程度で入手できます。食紅の量や、組み合わせによって、さまざまな色のねんどが作れるので、子どもたちと一緒に試してみましょう!作成したねんどはラップなどでくるみ、ファスナー付のビニール袋などに密閉。冷蔵庫に保管すれば2日~3日は遊ぶことができます。

 

年齢別!オススメの遊び方

ワンポイントアドバイスをする保育士
ねんど遊びは子どもの年齢に応じて、そのねらいを変えて取り組むことのできる遊びです。

1歳~2歳

まずはねんどをちぎったり、こねたり、転がしたり…手をたくさん使って、自由に触感を楽しむと良いでしょう。引っ張ったり押したり…行動で形に変化が生まれ、良い刺激になります。

2歳~3歳

積極的に言葉かけをしてあげましょう。「こっちのほうが大きいね」「伸ばしたら細くなったね!」「お花は何色で作るのかな?」など、言葉かけをすることで、比較概念や色・形の名前などを覚えられます。

4歳~6歳

テーマを与えるか自分でテーマを決めさせ、好きなものを作らせてみましょう。立体的に組み立てる想像力が身に付きます。作り終えたら、何かに見立てたり、ごっこ遊びをして遊んでも良いですね!

【ごっこ遊びの効果についてはコチラ!】
◆社会性や言語力も高める”ごっこ遊び”保育者の関わり方のコツとは?
 → 関連記事を読む

 

遊んだあとはオーブンで焼いちゃおう!

女の子がクッキーを焼くイラスト
作品を作ったらオーブンで焼いてみましょう!温度が高いと焦げてしまうので、120℃~150℃程度、15分程度に抑えると良いでしょう。表面が乾燥している場合は、軽く表面を湿らせてから焼くとひび割れません。焼きあがったものは飾ってもよし、おままごとの道具にしてもよし!クッキーのようですが、食べないように注意しましょう。
 
小麦ねんど焼成
▲こんなにキュートなオーナメントを作ることもできます!
 

編集者より

ほいくん
子どもの頃、何気なく遊んでいたねんど。発達の上でこんな魅力があったのですね。最近では触り心地にリラックス効果があり、大人にもねんど遊びが人気なのだとか。室内遊びに積極的に取り入れて、子どもたちには感性豊かに育っていってほしいものですね!
 

参考文献・サイト

ABOUT ME
保育のお仕事レポート
保育業界専門の転職支援サービス「保育のお仕事」です。 「保育のお仕事レポート」は、現場で働く保育士さんのためのメディアとして運営しています。お役立ち情報や最新の求人情報は各SNS(FacebooktwitterLINE@)で要チェック!
保育のお仕事 最新求人