何かにつけて嫌味を言ってくる人…あなたの周りにもいませんか?上手に受け流せれば良いのですが、毎日顔を合わせる上司や同僚などからいつも嫌味を言われて、精神的ストレスを抱えてしまう方も少なくありません。今回はそんな嫌味をサラリとかわすための返答アイデアをご紹介します。
腹を立てたら負け?嫌味を言う人の心理とは
仕事からプライベートなことまで、何かと嫌味を言ってくる人、いますよね。話しているとついイライラしたり疲れてしまったり…正直うんざりしている方も多いのではないでしょうか。
では彼らはなぜ、嫌味ばかり言ってくるのでしょうか。具体的な対策の前に、その心理的な特徴をチェックしてみましょう。
- 【特徴1】嫉妬心が強い
- 嫌味を言う人は、人のことを妬みやすい傾向にあります。例えば早く退勤する際に「仕事ができないのによくみんなより先にあがれるわね~」と言うような場合、早くあがれるのが羨ましいという気持ちの裏返しという場合もあるでしょう。プライベートな話題に関する嫌味でも、その裏に嫉妬が隠れていることも多くあります。
- 【特徴2】自分を正当化したい
- 例えば残業しているときに「足を引っ張る人がいるからね」と嫌味を言う場合、誰かのせいにすることで、今自分が置かれた状況の責任が自分にないことを確認したいという心理が隠れています。それは自分への自信のなさからくるものとも考えられるでしょう。
- 【特徴3】他人を見下している
- 最も分かりやすい嫌味でもありますが、相手のことを見下している、あるいは自分より下に位置付けておきたいという心理から嫌味を言う人もたくさんいます。特徴2とも重なる部分がありますが、嫌味を言うことで自分の優位性をアピールし、確認しているのです。
- 【特徴4】世界が狭い
- 要するに、自分と同じ考え方でないと気にくわない、自分と違うものは排除したいというものの考え方です。相手の行動を「普通ならありえない」というような発言もこのケースに当てはまります。人はそれぞれ異なった価値観があり、生き方があるということが、うまく認識できていいない証とも考えられるでしょう。
- 【特徴5】無神経
- これは無意識に嫌味を言っている人に当てはまる特徴です。単純に人の気持ちを想像する能力が足りないために、人が傷つくことをサラリと言ってしまうケースです。
いかがでしょうか。嫌味を言う人がこのすべてに当てはまるわけではありませんが、これらの特徴を見てみると、いちいち腹を立てたり、落ち込んだりするのが、自分にとっていかにデメリットしかないか、お分かりになるでしょう。
嫌味は残念なことに習慣化していることも多く、簡単に直るものではありません。だからこそ言われる立場の自分自身で、上手なかわし方を身に付けておくことが必要なのです。
余裕を見せつける!ポジティブフレーズ
ではここからは具体的な嫌味のかわしかたをご紹介します。場面や相手によって使い分けが必要ですが、慣れてくればさまざまな嫌味にクールに対応できるようになるはずです。
「そのような見方もあるのですね」
あくまでも客観的に。「参考にさせていただきます」などと付け足しても良いでしょう。反論もせず自らの意見も語りませんが、自分の考えとは違うことをさらっと述べて、その会話を終了させるテクニックです。言った後はあっさりと別の話題に移してしまって良いでしょう。
「貴重なご意見をありがとうございます。」
嫌味も考えようによっては成長のチャンス。「そんな指導計画でよくOKもらえたわね」というような嫌味には、自分の指導案にはまだ不足している点があることを学んで、お礼を言う。自分にとってもプラスにつながる返答法です。
「勉強になります。」
「私ならそんな面倒なやり方絶対にしないわ…」そんな嫌味が聞こえたら、すかさず笑顔で「勉強になります!」機会があれば、その人ならどう対処するのかまで聞いてみましょう。意外と自分の見解を広めるきっかけになるかもしれませんよ。
プラスの言い返しで反撃
「〇〇さんのところは帰っても待っている人がいないから寂しいわね~」ちょっとムッとする嫌味ですが、そんなときは「いいえ、むしろ自由に過ごせるので快適なんですよ」などとポジティブなことを言って乗り切りましょう。ついこちらも嫌味を付け足したくなるかもしれませんが、そこは良識ある大人としてグッとこらえて。
相手を褒めてみる
「本当に手伝わないとまともに仕事もできないのね!」「○○さんは本当に何でもできて、尊敬してしまいます。いつも頼ってしまってすみません。みんなに頼られているのにご自身の仕事もしっかりこなされて…」
時には嫌味を裏返して相手を褒めちぎるのも有効です。特徴でお話したとおり、嫌味の背景には嫉妬心や自信のなさが隠れています。その自尊心を満足させることで、それ以上の攻撃を防ぐことができるかもしれません。
思わず相手も拍子抜け…のれんに腕押しの痛快フレーズ
嫌味を言うとき、言った本人は少なからずそれに対する相手の反応をうかがっていることでしょう。あまりにも嫌味の頻度が多くうんざりする場合には、拍子抜けするような反応で応対してみましょう。
求める反応が得られないことを不満に感じれば、嫌味のターゲットから自然と外れていくかもしれません。
「そうですよね~」と受け入れる
相手の嫌味を素直に受け入れる…なかなか難しいことではありますが、慣れてしまえば自然と心にダメージを受けずに嫌味をかわせるようになります。「そうなんですよ、私って本当に〇〇で…」と笑顔で返してみましょう。もちろん心の中では言葉の通りに思わなくて大丈夫です!
オウム返し攻撃
「だから〇〇な人はダメなのよ」「〇〇な人はダメなんですね」言われたことをほぼそのままに返す方法です。これは相手に自分自身で言った言葉を聞かせ、少しの間考えさせる間を持たせることができます。また、肯定するでも否定するでもないので、相手は拍子抜けすることも多いようです。
相手に関係ないことをバッサリ断言
力のある上司の場合などには難しいですが、対等な立場にある同僚に、仕事とは関係ないプライベートなことで嫌味を言われた際、「まあ、あなたには一切関係のないことですよね。」とばっさり言い捨てるのも一つの手です。ここで大切なのは、決して頭に血が上った状態で言わないこと。あくまでも笑顔でクールに。調子に乗って、プライベートまで首を突っ込んでくる人には、時にはこんな強硬手段が必要な場合もあります。
質問返し
「何回ミスすれば気が済むのかしらね~」などと言われたら「ミスをしないために〇〇さんはどのような工夫をされているんですか?」などと質問で返してみましょう。本当に自分のスキルアップを考えてくれる人なら、いろいろとノウハウを教えてくれるでしょうし、口先だけ、嫌味が言いたいだけならば、「そんなの自分で考えなさいよ」などと早々に話題を終わらせることでしょう。前者であれば、嫌味も自分の財産に変えることができますし、後者ならば繰り返せば、相手がうんざりして嫌味を言うことを避けるようになるかもしれません。
完全無視!
まるでその嫌味がなかったかのように話が進むと、相手も拍子抜けします。「ホントに何やってもダメだよね」「悩みなさそうだよね」など明らかに人格否定をしているような嫌味は、思い切って無視してしまいましょう。はじめは聞こえなかったのかと、嫌味を繰り返してくるかもしれませんが、そのうちに無視されていることに気付くはずです。
編集者より
嫌味ばかり言う人というのは、ある意味では自分の劣等感や不安、うまく対処できない不満を、誰かを攻撃することでしか解消できない”かわいそうな人”。そのような人のために、心をかき乱される時間はとてももったいないものです。
人の言うことに素直に耳を傾けることはもちろん大切なことですが、嫌味に関しては、冷静な目を持って見極め、あくまでも事務的にサラリと対応できると良いでしょう。
今回ご紹介した方法は、全てのケースでうまくいくとは限りません。ご自身にとってもっとも負担が少なく、うまく嫌味をかわせる方法をその時々で選択できるようにしておくとよいですね。
参考文献・サイト
- 5セカンズ
- NAVERまとめ
- exciteニュース
- リクナビNEXT JOURNAL