保育ノウハウ

【例文あり】主任保育士の目標はどう設定する? 役割や仕事内容と具体例も

主任保育士は保育士をまとめるリーダーであり、園全体の運営を支える重要な存在です。日々の保育や書類作成の他、後輩の育成など多忙な業務の中で成長し続けるためには、目標を明確に持ち続けることが大切です。

適切な目標設定と定期的な振り返りが、主任保育士としてのスキルアップやモチベーションの維持に役立つでしょう。本記事では、主任保育士向けの目標を、目的別に例文を交えて解説します。目標設定のコツやポイント、キャリアアップの方法についても紹介しているので、参考にしてください。

【この記事で分かること】

  • 主任保育士に目標設定が必要な理由
  • 主任保育士の役割と仕事内容、キャリアアップの方法
  • 主任保育士の目標例文と作成ポイント

主任保育士が立てる目標設定とは

主任保育士とは、園において保育士をまとめるリーダーのような存在で、園長や副園長の補佐などを務めて園の運営をサポートしたり、保育士の指導や育成などを行ったりする役職を指します。日々さまざまな業務に携わる主任保育士にとって目標設定は、保育の質の向上や自身の成長につながる重要なポイントです。

目標設定は、一定期間内に達成すべき課題や成果を明確にすることを指し、目標を設定することで自身の苦手とすることや不足している部分が見えてきます。定期的に目標を立て、主任保育士としての課題などを考えることで、自身のスキルアップだけではなく、園全体の発展にもつながるでしょう。

主任保育士に目標設定が必要な理由

主任保育士にとって目標設定が必要な理由は、自身が置かれている状況や、その時々の課題などによりさまざまです。ここでは、主任保育士が目標設定をする意味や理由について、具体的に4つご紹介します。

  • やりがいやモチベーション維持のため
  • スキルやキャリアアップのため
  • 評価につなげるため
  • 後輩保育士の指導・育成のため

【監修者・礒部はるかのアドバイス】
主任保育士として目標を立てることは、自分の成長を実感したり、園にどう貢献できているかを見つめ直したりするよいきっかけになります。さらに、その目標は周囲と「共有」することで、より大きな力を発揮します。園全体で目指す方向性をすり合わせ、必要に応じて柔軟に見直しながら、自分らしいリーダーシップを育てていきましょう。

やりがいやモチベーション維持のため

保育士の仕事は、子どもの成長を近くで見守り、必要に応じてサポートできるやりがいのあるものです。一方で、肉体的にも精神的にも重労働で、責任のある仕事でもあります。また、子どもと直接関わるだけではなく、教材準備や行事準備、壁面制作、書類業務など、多岐にわたる業務に追われることも多く、心が折れそうになるときもあるでしょう。

そのようなときに目標があることで、業務に対する意識に変化がもたらされる場合があります。「いつまでに」「どのようなことを」達成したいか、目標を明確に設定することにより達成感を得られたり、働く目的を再確認できたりすることができます。こうしたスモールステップの積み重ねが、モチベーションの維持ややりがいにつながるでしょう。

スキルやキャリアアップのため

経験年数を重ねていくと、日々の保育が同じような業務の繰り返しに感じてしまう方もいるかもしれません。特に保育という仕事は、成長や結果が目に見えにくい部分もあるため、保育士としてスキルアップできているか不安に思うこともあるでしょう。

その場合も、目標を立てることで達成のために必要な行動や伸ばしたい能力を意識できるようになります。保育に対する意識が変化すれば自ずと行動も前向きなものになり、自分の理想とする保育士像に近づけるようになるでしょう。またスキルアップのために保育技術や知識を深めることが、自然とキャリアアップにもつながっていきます。

評価につなげるため

保育業務は、売上や契約数などのように数値で成果を測れるものではありません。そのため運営側も人事評価が難しくなります。また目に見える結果が出るわけではないため、自己評価をしにくいと感じることもあるかもしれません。

自分の得意なことやスキルアップした部分、努力する点などを具体的に把握するためにも、自己評価は重要です。年間や月間など、決められたスパンで目標を立てて振り返りを行えば、自身の伸びしろや改善点が分かりやすくなります。

さらに目標設定を基にした自己評価を園長や経営者などの人事評価担当に提出することで、仕事に対する熱意や目的意識が伝わりやすくなるでしょう。人事評価や自己評価に反映できる点も、目標設定をする重要な理由となります。

後輩保育士の指導・育成のため

主任保育士になると、日々の保育業務や書類作成に加えて、後輩保育士の指導・育成にも関わる機会が増えてきます。しかし、指導に慣れていない場合や人材育成が得意でない場合、どのように後輩をサポートすればよいのか戸惑うこともあるでしょう。

そうしたときに役立つのが、自身の新人時代に立てていた目標や経験の振り返りです。新人の頃にどのようなスキルを目指していたか、どんな失敗をし、どんな支援が欲しかったかを思い出すことで、後輩がつまずきやすいポイントや効果的な助言のヒントが見えてきます。

そのためにも、新人のうちから定期的に目標設定を行い、成長の過程を記録しておくことが大切です。自分自身の学びのプロセスを明確にすることは、将来的に後輩を育てる立場になった際、的確な指導やサポートを行うための貴重な材料となります。また指導に迷いが生じたときの負担軽減にもつながるでしょう。

主任保育士の役割と主な仕事内容

主任保育士は、保育士全体をまとめるリーダーであり、現場の最高責任者としてさまざまな事柄に対応する役割があります。主任保育士の業務は多岐に渡るため、効率よく業務をこなすためにも、いつどのようなことをすれば良いか把握しておくことが大切です。園の方針や体制により業務内容に多少の差は生じますが、主任保育士の仕事内容としては、主に以下のような業務が挙げられます。

  • 保育計画・指導書の作成
  • イベント、行事などの企画運営
  • 園全体の運営サポート
  • 園長(施設長)の補佐業務
  • シフトの作成・業務の調整
  • 保護者の相談窓口・対応
  • 教材や備品の選定
  • 職員の相談役
  • 新人を含む保育士の指導と育成
  • 地域との連携

このように中間管理職である主任保育士の仕事は、園全体の把握から保護者対応、保育士の仕事面・メンタル面でのサポートなど幅広いのが特徴です。

主任保育士になると管理職としての業務がメインとなり、担任を受け持って直接子どもと関わる機会が少なくなる傾向にありますが、保育士が不足している場合などは担任業務を担うこともあり、臨機応変な働き方が求められます。

主任保育士のキャリアアップとは

主任保育士は、保育施設内において、園長、副園長に次ぐ役職です。2017年に厚生労働省が公表した「保育士等キャリアアップ研修ガイドライン」によって、園長や副園長、主任保育士以外にも職務分野別リーダーや副主任保育士など、いくつかの役職が加わりました。主任保育士になるために特別な資格は必要ありませんが、制度の策定により、これらの役職を経てから就くケースが一般的です。

また厚生労働省の資料によると、主任保育士の平均勤続年数は21年となっており、保育士としての長いキャリアが必要であることが分かります。なお、公立の保育施設に勤務している場合は、副園長以上の役職に就くには任用試験を受ける必要があります。私立の場合は試験などはありませんが、十分な現場経験やスキルを積むことが必要です。

【監修者・礒部はるかのアドバイス】
主任保育士は、園の現場を支えながら、職員みんなの相談相手にもなる大切な役割です。ここからさらに副園長や園長を目指す場合は、現場経験や経営力はもちろん、人の話をじっくり聴く力や状況に応じて柔軟に対応する力、そして保育園のリーダーとしての強い責任感とビジョンを持つことが求められます。役職者になると、時には難しい判断を迫られることもありますが、後輩や同僚の成長を間近で感じられることは大きな喜びです。

【目的別】主任保育士の目標例文と作成ポイント

では実際に主任保育士が目標を立てたい場合、具体的にはどのようなものを設定したら良いのでしょうか。ここでは、主任保育士向けの目標例文と作成ポイントを、目的別にご紹介します。

  • 保育の質に関する目標例文
  • キャリアアップに関する目標例文
  • 園の運営やマネジメントに関する目標例文
  • 保護者対応や相談に関する目標例文
  • 園の広報やイベント企画に関する目標例文
  • 地域交流に関する目標例文
  • 危機管理や安全対策に関する目標例文
  • 園の中長期のビジョン形成に関する目標例文

【監修者・礒部はるかのアドバイス】
主任保育士が作成する目標は、キャリアアップや園の運営管理、保護者対応、広報活動、地域交流、安全対策、中長期ビジョン形成など多岐にわたります。目的によってゴールや必要なステップは異なりますが、「具体的に」「期限を明確に」「実行可能なもの」を意識して、園全体の成長につながる目標を立てましょう。

保育の質に関する目標例文

主任保育士は勤続年数が長いことが多く、保育業務はほぼ問題なくこなせる方が大半でしょう。保育の質に関する目標を設定する際は、現場目線よりも園の保育理念や方針に合った質の定義など、園全体での質向上を捉えた目標を考えるようにします。また職員間のコミュニケーションから課題を見つけるなど、幅広い視点を持つことが大切です。

【目標例文】

  • 職員間の保育観の共有を目的とした「保育ミーティング」を月1回定期的に開催する
  • 発達に応じた記録・評価の見直しを行い、全保育士が同じ視点で保育できる体制を整える
  • クラス担当業務を越えて園全体の運営状況を把握し、バランスの取れた人員配置や支援体制の調整を行う
  • 新任・若手職員への研修体制を強化するため、外部研修や講師招致による学びの機会を年2回以上提供する
  • 保育指導計画の見直しを行い、子どもの育ちをより的確に捉える年間計画を策定する

キャリアアップに関する目標例文

主任保育士からのキャリアアップを目指すなら、まずは副園長になるための外部研修に参加するなど、必要な教養や技術などを身に付ける必要があります。また、外部研修で学んだ知識は園内で共有し、園の運営に役立てると良いでしょう。キャリアアップに関する目標例文は、以下のようなものが例として挙げられます。

【目標例文】

  • 年度内に3回以上、外部で行われる園運営・マネジメント関連の研修に参加し、管理職としての視野や知識を深める
  • 外部研修終了後1週間以内に、内容をまとめたレポートを作成し、職員会議または勉強会で共有する
  • 職員育成やチームマネジメントに関する専門書を毎月1冊以上読み、学んだ内容を園の研修や面談時に取り入れる
  • 年度初めと終わりに自己評価シートを記入し、園長とキャリア面談を実施し、自身の成長課題を明確化して、翌年度に向けたキャリア計画を立てる
  • 保育業界の最新動向(保育制度や発達心理など)についての情報収集を定期的に行い、年間2回以上職員研修として実施する

園の運営やマネジメントに関する目標例文

主任保育士になると、個人の保育力だけではなく園全体のマネジメント力も必要になってきます。マネジメント力を身に付けるには、外部の研修や資格取得のための勉強などが役立ちます。また主任保育士として、「園の円滑な運営のために何ができるのか」という視点を持つことで、より具体的な目標を設定できます。

【目標例文】

  • 園の運営管理・人材育成・保護者対応などに関する研修を計画的に受講し、管理職に必要な知識とスキルを習得する
  • 各クラスや職員の業務状況、行事予定を把握し、無理のないシフトや配置、業務分担ができているかを確認する
  • 非常時対応マニュアル(災害・感染症)を年1回見直し、避難訓練と併せた実地訓練を実施する
  • 保護者対応に不安を感じる職員への支援として、月1回のロールプレイや事例共有会を実施し、対応力の向上を図る
  • 年間満足度アンケートを保護者・職員向けに実施し、フィードバックを次年度の園運営に生かす

保護者対応や相談に関する目標例文

保護者の声を園の運営に生かし、信頼感を獲得することも主任保育士として大切な仕事です。また、保護者対応に不安を抱えている保育士に対して適宜相談に乗り、必要であれば付き添いや助言をする場面もあるでしょう。保護者対応や相談に関する目標を設定する場合は、担任との連携や保護者が相談しやすい雰囲気づくりを意識した内容にすることがポイントです。

【例文】

  • 保護者アンケートを年2回実施し、保護者からの相談内容を適切に共有・記録する体制を整え、全職員で情報を共有する仕組みを年度内に構築する
  • 保護者対応スキル向上のためのロールプレイ研修を年2回以上実施し、職員の自信と対応力を高める
  • 登降園時のちょっとした会話や行事後のフィードバックの機会を活用し、日常的に保護者が相談しやすい関係を築けるよう担任をサポートする
  • 保護者とのトラブルが起こった際は、初期対応の記録と検証を必ず行い、初期対応マニュアルを整備して職員間での共通認識を図る
  • 新入園児の保護者向けに「園での過ごし方ガイド」を作成し、入園初期の不安軽減に努める
  • SNSや保護者アプリなどを活用した情報発信の質を向上させ、安心感と一体感のある園運営を目指す

園の広報やイベント企画に関する目標例文

主任保育士の業務には、園行事の企画運営や保育士のサポートも含まれます。また、園の魅力や特色を積極的に発信するなど、Webサイトの更新をはじめとした広報活動を行うこともあるでしょう。行事の安全管理や円滑な準備のサポート、園の広報の進め方などを具体的に目標設定に落とし込む必要があります。

【例文】

  • 園の魅力を発信するため、WebサイトやSNSの更新を月1回以上行い、保護者や地域に向けた情報発信を強化する
  • 年間行事の企画・運営において、職員がスムーズに動けるようサポート体制を構築する
  • 園内外に向けたパンフレットやおたよりの構成・内容見直しを行い、園の魅力や保育方針をより伝わりやすく発信する
  • 新入園児募集に向けた園見学会や説明会の企画・運営を担当し、参加者の満足度を高める
  • 保護者参加型イベント(親子レクリエーションなど)を年2回以上企画し、家庭と園の連携を深める機会を提供する

地域交流に関する目標例文

園の活動内容や社会的意義を知ってもらうためにも、園内だけではなく園外での交流を広げるための活動が必要です。主任保育士として、地域住民や保護者との連携を図るため、どのような活動を行っていったら良いか、地域への理解を深められるような目標を考えてみましょう。

【例文】

  • 近隣の高齢者施設などとの定期交流を年2回実施し、世代間交流を通じて社会性を育むような場を設ける
  • 地域行事や清掃活動に積極的に参加し、地域社会の一員としての意識を子どもたちや職員と共有する
  • 園庭開放や地域向けの子育て相談日を月1回実施し、地域の子育て支援拠点としての役割を果たす
  • 地域ボランティア(読み聞かせなど)の受け入れを企画し、年間3回以上の交流の場を創出する
  • 地域防災訓練への参加や協力を通じて、災害時の連携体制強化と地域との信頼関係を築く

危機管理や安全対策に関する目標例文

日々の保育や行事の安全性や衛生・安全管理も、主任保育士が担う業務の一つです。常に安心安全であるかを確認し、提案や改善に努める必要があります。園の危機管理や安全対策に向けて、自分にできることは何なのかを、目標設定の際に見直してみましょう。

【例文】

  • 行事前には必ずリスクチェックリストを用いて安全確認を行い、全職員への共有を徹底する
  • 老朽化しやすい設備や誤飲・転倒につながる箇所など園内の危険箇所を月1回点検し、園長に報告・相談にする体制を強化する
  • 感染症対策マニュアルの見直しや更新を行い、流行期には週1回の衛生管理チェックを実施する
  • 重大事故発生時の初動対応手順をポスター形式で職員室・保育室に掲示し、緊急時の行動を可視化する
  • 避難訓練(地震・火災・不審者対応)を定期的に実施し、職員の迅速かつ適切な行動力の習得を図る

園の中長期のビジョン形成に関する目標例文

主任保育士は管理職の一人として、中長期を見据えた保育士の育成や運営方針の検討も行わなくてはなりません。園長のサポートをしながら園の方針や現場の現状について話す時間を設け、どのように改善をしていくのかを目標に取り入れ、自薦できるようにしましょう。

【例文】

  • 5年後を見据えた職員育成計画の素案を作成し、年度内に園長とすり合わせを行う
  • 職員からの意見・課題を基に、3年間の改善目標を設定したアクションプランを策定する
  • 保育観のブレをなくすために、主任として現場の職員との橋渡し役を担い、全職員が同じ方向性で保育に取り組めるようサポートする
  • 次世代リーダー育成を中長期目標に据え、リーダー候補職員の年間育成プランを策定・実行する
  • 地域ニーズや保育業界の動向を調査し、園の中長期戦略(広報、採用、保育内容)に反映するレポートを作成する

主任保育士が具体的な目標を立てるコツ

主任保育士が目標を立てるときは、園全体の方向性を見据えた目標設定が重要となります。抽象的な表現では日々の行動や成果に結びつかないため、具体性と実行可能性のある目標を意識することが大切です。ここでは、以下の4つのステップに分けて具体的な目標を立てるコツをご紹介します。

  • 自己分析をして目標を整理する
  • 数値を設定して明確にする
  • 定期的に振り返りをする
  • 自己評価を行う

【監修者・礒部はるかのアドバイス】
目標を立てる際は「状態目標」「結果目標」「行動目標」の順で考えるのもおすすめです。まず、理想とする保育の姿やチームのあり方を「状態目標」として描き、次にその理想を実現するための具体的な到達点を「結果目標」で定めます。最後に、その目標を達成するために必要な日々の行動を「行動目標」として具体化することで、実行性の高い目標が立てられます。

自己分析をして目標を整理する

目標設定において、自己分析ができているかによって、目標の内容や質に違いが生じてきます。まずは日々の保育記録や行動を振り返り、「どのような場面で迷ったか」「悩んだことは何か」など、自分の課題や成長したいポイントを洗い出しましょう。例えば、園の運営や保護者対応、職員間でのコミュニケーションなど、あらゆる視点から自分が「できること」と「できないこと」を書き出して整理すると、自分の現状が見えてくるはずです。

自己分析をする際、「できない」と感じるマイナス面ばかり目についてしまいがちですが、自分がうまく対応できたことや良い結果につながったものなど、プラスの面もしっかりと把握して目標設定に役立てましょう。

数値を設定して明確にする

目標を立てる際には、「頑張る」や「努力する」といった抽象的な表現ではなく、年に1回、3年後、など数値や期限などを用いて内容を具体化することが大切です。例えば「保育研修に参加する」よりも、「年内に3回、保育研修に参加する」と設定すれば、目標達成までのゴール位置が見えやすくなるため行動力が高まり、先延ばしを防ぐ効果もあります。

さらに、数値があると達成状況を客観的に把握しやすくなり、自分の成長や課題がより明確になります。数字を示すことで客観的に捉えやすくなり、達成感ややりがいを感じやすくなるのもメリットです。

定期的に振り返りをする

目標を立てただけで満足してしまい、そのままにしていては成長につながりません。大切なのは目標達成に向けて行動し、定期的な振り返りにより自分の進捗状況や課題を確認することです。長期的な目標は3カ月に1回、短期的な目標は週1や月1回など、タイミングを設定して定期的に振り返りをしましょう。

振り返りの際は、何が達成できているか、足りない部分はどこなのかを確認し、必要に応じて目標の見直しや再設定を行います。また、自分自身だけではなく、子どもや同僚の視点に立って自身の目標設定に向けた行動を振り返ることも重要です。こうした客観的な視点も取り入れることで、より現場で生きる実践的な目標が設定できるでしょう。

自己評価を行う

目標を達成したかどうかを確認するためには、自己評価が欠かせません。目標達成の期限がきたら必ず自己評価を行い、どの程度目標を達成できたのか、できなかったのはどの部分なのか、分析してみましょう。自己評価を行うことで、どのくらい成長できたかを客観的に意識することができ、次の課題や目標も明確になります。

評価の際には、あらかじめ作成した目標管理シートを活用すると、目標と実績の比較がしやすく、具体的な評価が可能です。次回の目標設定にも役立つため、自己評価は目標達成プロセスの一部として定着させましょう。

主任保育士の目標設定はスキルやキャリアアップを意識して

主任保育士は、保育の質を高めるだけではなく、保育士の指導や園の運営、保護者対応、地域との連携など、現場全体を支える重要な役割を担っています。だからこそ、目標設定を行い、目標達成のために行動することが、自身のスキルアップやモチベーションの維持につながるでしょう。

また、将来のキャリアを見据え、保育士としてキャリアアップを目指すなら、転職も一つの選択肢です。転職の際は、保育士専門の転職支援サービス「保育のお仕事」の活用をおすすめします。専任のキャリアアドバイザーが求人紹介から面接・入職準備まで丁寧にサポートしてくれるので安心です。まずは手軽にできるLINEお友だち登録から求人情報やお役立ち情報をチェックしてみましょう。

監修者情報

礒部はるか

保育士資格・幼稚園教諭一種免許状を保有。大学卒業後、学童・児童館にて保育士として従事。その後、保育園にて乳幼児クラスを担当。現在は複数の保育メディアにてライター・編集者・監修者として活動。

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