保育の基礎知識

「ヨコミネ式教育法」とは? 特徴やメリット・デメリットを紹介

「ヨコミネ式教育法」という教育メソッドをご存じでしょうか?

ひとくちに「保育施設」といっても、それぞれの事業者や園によって方針や導入している教育法は異なるもの。
「ヨコミネ式教育法」もそんな個性あふれる教育方針のひとつで、子ども達が自立して生きていけるように『学ぶ力』『体の力』『心の力』の3つを重視しています

今回はさまざまな保育園・幼稚園でも導入されている「ヨコミネ式教育法」について、その特徴や、導入園で働くうえでのメリット・デメリットを紹介していきます。

ヨコミネ式教育法の成り立ちと特徴

ヨコミネ式教育法(YYプロジェクト)は、横峯吉文氏が長年にわたり保育園を運営するなかで生み出した教育法です。

「すべての子どもが天才である。ダメな子なんて一人もいない」
「すべての子どもが天命をうけてこの世に生まれて来た。その天命を最大限に発揮させたい」

という理念のもと、子ども達の「自立」つまり「自ら考え、自ら判断し、自ら行動・実践する」ことを目的とした教育を行っています。

園児全員が逆立ちで歩いたり、5歳児で漢字の読み書きができたり……といった教育法の成果が注目されがちな「ヨコミネ式教育法」だけれど、その根底には「子ども達の目が輝く保育園を作りたい」という横峯さんの想いがあるんだホィ。
ヨコミネ式で大切にしているのは、子ども達が本来持っている可能性を引き出してあげることなんだよ!

子どもの「やる気」を引き出す4つのスイッチ

  • 倒立、側転、逆立ち歩きなどができるようになる
  • 英語劇を行うことができるようになる
  • 卒園までに掛け算ができるようになる

など、教育を受けることでさまざまな分野で可能性の幅を広げる子もいるという「ヨコミネ式教育法」。
いったいどのようにして子どもたちのやる気を引き出しているのでしょうか。

ここからは、ヨコミネ式教育法で重視されている「4つのスイッチ」を紹介していきましょう。

【1】子どもは競争したがる

子ども同士で刺激を与えあうことが、やる気を保つための原動力となります。
「負けたくない」「もっとできるようになりたい」そんな子どもの自然な競争心を大切にします。

【2】子どもは真似をしたがる

お手本となる子どもの様子を観察することで、「自分にもできるかもしれない」「やってみたい」という向上心を育みます。

【3】子どもはちょっとだけ難しいことをしたがる

子ども達はできるようになった「簡単なこと」には飽きてしまいがちなもの。しかし逆に「難しすぎること」を強要されるようでは、やる気を失ってしまいます。

一人ひとりの子どものペースにあわせて、少しだけ難しい課題を与えることで、子どもの育ちをサポートしていきます。

【4】子どもは認められたがる

褒められれば誰でも嬉しい気持ちになるものです。ヨコミネ式教育法では、子どもの「できること」「成功体験」を積み重ねていくことで、子どもの達成感や自信を生み出し、自然と意欲が高まるように工夫しています。

大切なポイント①自立に必要な「3つの力」

「子ども達が将来、人間的にも経済的にも自立して生きていけるようにしてあげること」を目指すヨコミネ式教育法ですが、自立を促すうえで大切にしているのが『学ぶ力』『体の力』『心の力』という3つの力です。

ヨコミネ式教育法  3つの力
【学ぶ力】 「読み・書き・計算」を通して、自ら学んでいく力を育てます。
テストなどで勉強ができるようになることが目的ではなく、生きるために必要な知識を自ら学んでいけるようになることを目標としています。
【体の力】 運動神経は6歳までに大きく発達すると言われています。
この時期に体をバランスよく動かすことで、走力・泳力・柔軟性・体操といった「体の力」を育みます
【心の力】 子ども自身ができることに大人が手を貸したり、甘やかしたりせず、さまざまな経験を積ませることで、トラブルや問題にぶつかってもくじけずに乗り越えることのできる「心の力」を育てます。

「読み・書き・計算・体操・音楽」を通じてこれら3つの力を身につけさせ、子ども達の持つ可能性を引き出すことが、ヨコミネ式教育法における重要なポイントです。

大切なポイント②「才能開花の法則」

ヨコミネ式教育法でもうひとつ大切にされているのが「才能開花の法則」と呼ばれるもの。

これは「できることはおもしろい→おもしろいから練習する→練習すると上手になる→上手になると楽しい→次の段階に行きたくなる」という積み重ねによって、子どもの持つ力を引き出してあげる法則を指します。

4つのスイッチとも関連することだけれど、この「才能開花の法則」のサイクルをうまく回してあげることで、自然と子ども達の学びの習慣ができるのが、ヨコミネ式教育法の特徴ホィね。
動画やメディアだけを見て「スパルタ式なのかな……」と思っていたけれど、子ども達自身がのびのびと成長できる環境を用意してあげるための教育法なんだね!

保育士としてヨコミネ式の園で働くメリットは?

ここからは、保育士さんがヨコミネ式教育法を導入している保育施設で働くうえでのメリットを紹介していきましょう。

子どもの自立していく姿をサポートできる

困ったときに「やってあげる」のではなく、子ども自身がどうしたらよいか考え、対応できるように成長していってほしい……。

そんな想いを持つ保育士さんにとっては、ヨコミネ式教育法の理念が合っているかもしれません。
ヨコミネ式教育法で目指しているのは、子ども達の自立。働くなかでそれを引き出す力や知識を養えることは、働くうえでのメリットとなるでしょう。

また、日々成長していく子ども達の姿を見ることは、働くうえでのモチベーションアップにもつながるはずです。

自分自身も成長できる

ヨコミネ式教育法を導入している保育施設では、かけっこや体操、読み・書き・計算や音楽など、多彩な取り組みを行っています。

子ども達の可能性を引き出すためには、保育士さん自身も学び続け、自身の知識や保育力を高めていく必要があるでしょう。
向上心を持って子ども達と向き合っていきたいという保育士さんにとっては、成長できる環境となるでしょう。

得意を活かせる場面も……

「英会話が得意」「ピアノが得意」といったスキルは、ヨコミネ式教育法を実践するなかで役立てることができるでしょう。
自分の得意分野を活かしながら保育士として働きたい、という方にはひとつのメリットになるはずです。

デメリットや注意点はあるの?

では、保育士として働くうえでデメリットとなりうる点はあるのでしょうか。

大前提は「理念に共感できるかどうか」

ヨコミネ式教育法の導入園に限らず、園の方針や理念に共感できるかどうかは、働くうえでのモチベーションに大きく関わります。
あたりまえのことではありますが、ヨコミネ式教育法の考え方が自分の保育観ときちんと合っているかは、入職前にきちんと確認する必要があります。

園の雰囲気などを実際に見学させてもらって、自分に合うかどうかか見極めるのもひとつの方法だよ!

ゆったり働きたい人はツラくなる可能性も……

メリットの部分で「保育士さん自身も成長できる」という点を紹介しましたが、いっぽうで「あまり新しいことにチャレンジばかりする毎日は嫌だな……」と感じるのであれば、職場の環境としてツラく感じてしまう可能性もあるでしょう。

園によっても異なるけれど、研修会や講習会への参加など、自学自習の姿勢も求められるホィ。

ゆったりとした環境のなかで働きたい、家庭の事情などからあまり自学自習に時間や労力を割くことができないというような場合には、注意が必要です。

ヨコミネ式導入園で働きたい!と思ったら……

子ども主体

ヨコミネ式教育法を実践している保育施設で働きたいと思った場合には、次のような方法で求人を探してみましょう。

  • 保育士向け求人サイト等で「地域名」×「ヨコミネ式」で検索する
  • ヨコミネ式教育法オフィシャルサイトの「導入園紹介」から検索する
  • 人材紹介サービス等で、該当する園の求人がないか問い合わせてみる
『保育のお仕事』でも、ヨコミネ式教育法を導入している園の求人を扱っているホィ!
気になる保育士さんは、気軽にキャリアアドバイザーに相談してほしいホィ!

「ヨコミネ式」保育園の求人を探す

編集者より

今回は教育法のひとつとしてヨコミネ式教育法をご紹介しましたが、このほかにも幼児教育のメソッドは数多く存在します。

我が子に「こう育ってほしい」と親が願うのと同じように、保育士さんにもそれぞれ「こんな保育者になりたい」「こんな環境で子ども達の保育がしたい」という想いがあるでしょう。
さまざまな保育のあり方、幼児教育のあり方を知ることは、自分の保育観を見つめなおすことにもつながります。

この記事が、あなたに合った職場探しに少しでも役立てば幸いです!

参考文献・サイト

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