3月に卒業を控えた学生が一斉に「就職活動」を始める中で「何から始めればいいのかわからない!」とパニックに陥り、周りから一歩出遅れてしまう。そういう学生さんは少なくありません。
人生初の就職活動。これで自分の社会人生活が決まると思うと、不安になってしまうのも無理はありませんよね。
今回の記事では、そんな新卒さんに向けて「就職活動の流れ」を詳しく解説します。
新卒のスケジュール
保育業界は他の業界と比べて、次年度の職員配置を決めるタイミングが遅めです。
夏の終わりぐらいから現職員へのヒアリングが行われ、秋頃に次の体制を考えていく……という職場がほとんど。そのため、新卒の採用活動もその分遅れてスタートします。
よって保育士志望の学生さんの就職活動が始まるのは、4年制大学生なら4年生・短大生なら2年生の6月頃。保育実習と同時か、前後する形でエントリーが始まります。
選考は年末まで進んで、内定が出るのは早くて年末~遅くて2月頃です。
とはいえこれは一般的な例。
近年では大手企業が4月から採用活動を始めている傾向もあるため、気になる企業については早めに確認しておくようにしましょう。
保育士試験を受ける場合は?
養成校に通っておらず、自分で保育士試験を受けて資格を取得する予定の学生さんは、試験のスケジュールも予定に組み込んで動かなくてはいけません。
年に2回実施されている保育士試験か、地域によっては地域限定保育士試験のいずれかを受験してから就職活動に挑むことになります。
保育士試験の詳細は全国保育士養成協議会のサイトを見て、実施日や会場、試験内容についてしっかり確認しておきましょう。
就職活動の流れ①自己分析
それでは、具体的にどのような流れで就職活動を進めていくのか見ていきましょう。
就職活動を始めるにあたって、まずやっておくべきことが自己分析です。
なぜ保育士になりたいのか? どんな保育士になりたいのか? を言語化できるまで等身大の自分を見つめ、理想の職場として挙げられる条件を整理しておきましょう。
とはいえ「給料が高くて、休みがいっぱいとれて、人間関係が良くて、子どもとたくさん遊べて……」とあれもこれも希望していては、ハードルが高くなりすぎて求人が探しにくくなってしまいます。
うまくまとめられないと思ったら、これから社会に出て働く上で「これだけは絶対に譲れない」と思うポイントを軸として持っておきましょう。
就職活動の流れ②情報収集
自分の就職したい園のイメージが自己分析で掴めたら、情報収集を始めます。
法人の説明会は3年生の3月~4年生の4月頃に行われることが多いので、その頃にはある程度、就職活動の軸を決めておきたいところですね。
説明会は園の運営や方針、働き方や待遇面などを直接聞けるレアな機会。ぜひ参加しておきましょう。
学生さんの特権! 「就職課」も利用しよう
その他の情報収集の方法としては、「学校の就職課に相談する」といったものもあります。
新卒の場合、通っている大学や短大・専門学校で就職活動をサポートしてもらえることがほとんどです。
その学校ならではのノウハウやコネクションもあるはずなので、ぜひ先生や就職課の職員に相談してみましょう。
しかし学校のサポートは多くの生徒が利用するため、相談を受けてもらうまでの待ち時間が長かったり、物足りなさを感じたりするかもしれません。
より多くの情報を集めたい……! という方は、保育士専門の就職支援サイトも併せて利用するといいですね。
保育士求人が豊富にあるため比較検討ができること、保育業界に精通したキャリアアドバイザーの支援が受けられることが大きな魅力です。
就職活動の流れ③園見学
園見学も、就職活動における重要なアクションのひとつ。
実習とは別に、できるだけ3つ以上の施設を見て回っておくといいでしょう。園ごとの違いがそれぞれで見られたり、比較検討できたりします。
園見学で見るべきポイントは主に3つ。
- 子どもの様子(元気そうに過ごしているか)
- 保育士さんの様子(人数や年齢層、子どもへの接し方や保育士同士の関わり方)
- 園の様子(きちんと清掃されているか)
園の雰囲気や保育内容、スタッフ同士のやりとりなどをしっかり見て、「自分がここで働くとしたら?」をイメージできるか見極めましょう。
就職活動の流れ④履歴書・エントリーシート提出
就職活動中の学生さんがまずつまずいてしまうのが、応募書類に書かなくてはいけない「志望動機」や「自己PR」。
どう書いたらいいかわからない、自分の強みがわからない……とペンが止まってしまう人も多いのではないでしょうか。
志望動機は保育士を目指したきっかけや「どのような保育をしたいと思っているか?」という考えを踏まえた上で、どうしてその園を志望したのか?(どんな魅力を感じたのか?)を簡潔かつ明確に書くようにするとよいでしょう。
一方、自己PRはあなたの素直さや保育に対するやる気、「採用したら積極的に活躍してくれそう」という可能性を採用担当者に感じてもらうためのもの。
長所はもちろん、短所でも「失敗からこのようなことを学んだ(克服した)」というエピソードがあれば自己PRになります。
実習での経験などを交えて、具体的に書けるといいですね。
就職活動の流れ⑤筆記試験・実技試験・面接
就職活動で一番の山場といっても過言ではない面接。
特に保育士業界では人柄や人間性が重視されるため、面接での印象は採用の可否に大きく関わります。
「明るい笑顔で」「はきはきと大きな声で」「簡潔に」話すことを心がけるとよいですね。
また、身だしなみも忘れてはいけないポイント。
面接当日は落ち着いた色(黒、ダークグレーなど)のスーツを着る、髪が長い場合はひとつにまとめるなど、清潔感を意識した服装で臨むのがベストです。
しわや汚れがついていないか、フケが肩についていないか、こまめに確認しておくと安心ですね。
なお法人や園によっては、選考に筆記試験や小論文、ピアノなどの実技試験を設けていることもあります。
志望する園がこれまでどのような選考課題を出していたか、事前に調べて対策できるようにしておきましょう。
就職活動の流れ⑥内定獲得!
試験や面接に合格すると、晴れて内定をゲットできます。応募先から連絡が来たときには、しっかりお礼を伝えましょう。
新卒の場合、入職前に事前研修や懇談会などが設けられるケースがほとんどです。
内定が出れば後は卒業まで気楽に過ごせる……などと油断せず、来年度から働く場所に少しでも慣れておけるといいですね。
編集者より
巷には就職に関するさまざまな情報が溢れています。
その中から「自分に合っている園」を探して見極めるのは、学校を出たばかりでこれから社会に出て行く新卒さんにとって、とても難しいことです。
しかし焦ったり、待遇などの目先の魅力だけに注目したりしてしまうのはNG。
自分自身の希望する生き方や、大切にしたい保育観を見失っては、納得できる転職は叶わないでしょう。
「新卒カード」が使えるのは、人生で1度だけ。
就職活動の流れをしっかりと把握し、何が必要なのかを整理して、時間的にも精神的にもゆとりを持って就職活動を進めていってくださいね。
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