保育士として働き始めて数年。中堅と呼ばれる世代になると、仕事に慣れて余裕が生まれた分、キャリアプランや今後の生活について考える機会が増えます。
今の職場にも慣れてきたし、そろそろ違うことにも挑戦してみたい。もっとお給料の高い園で働きたい……。
さらなるレベルアップを目指して、転職を視野に入れる方も少なくありません。
しかし初めての転職活動ともなると、何から始めればいいの? と戸惑ってしまいますよね。
わからないことばかりで不安なあまり、踏ん切りがつかないという方もいることでしょう。
そこで今回の記事では、初めての方にもわかりやすい「転職活動の流れ」を解説します。
保育士の転職スケジュール
中途の転職活動の場合、決まった時期に応募して選考が進む……ということはほとんどありません。
求職者の現職の都合などもあるため、その都度で応募受付と対応を行うパターンがほとんどです。
ただし、一般的に職員の入れ替わりが生じる9月~11月は人材ニーズが高まるため、比例して求人が増える傾向にあります。
その時期は新卒の保育士さんもライバルに含まれるため、競争率は高くなりますが……転職活動を始める時期の目安として、考えておくとよいですね。
上記のように、中途の転職活動は新卒の頃に比べるとかなりシンプルな流れで進みます。
ここで気をつけなければならないのは、流れがシンプルだからといって「中途の転職の方が楽」というわけではないということ。
働きながら転職活動をする場合は退職手続きも同時進行しなければならないため、むしろ新卒の頃よりも忙しい状況で転職活動をすることになります。
転職活動をズルズル長引かせないためにも、「何か月以内に内定をゲットしたいのか?」「そのためにはいつまでに何をやればいいのか?」など、おおまかにでも計画を立てて動くようにしましょう。
転職活動の流れ
それでは、具体的にどのような流れで転職活動を進めていくのか見ていきましょう。
①求人情報を集める
中途採用の場合、基本的には自分自身で求人情報を調べる必要があります。
- ハローワーク
- 事業者のHPなどの求人情報
- 求人誌など
- 卒業校の就職課など
- 自治体の開催する就職説明会・セミナー
- 求人サイト
- 人材紹介サービス
- 知人・友人の紹介
人材紹介会社を利用する場合は、キャリアアドバイザーが自分の希望にマッチする求人を精査して提案してくれます。
しかしそれ以外の方法で転職活動をする際には、自分から積極的に事業所研究・自己分析を行う姿勢が大切です。自分がどんな園に転職したいのか、具体的な希望を言えるようにしておきましょう。
また、人気の求人はすぐに決まってしまう可能性もあります。常に最新情報をチェックし、気になる求人があったらなるたけ早く応募しましょう。
②希望の求人に応募する
興味のある求人を見つけたら、その園のホームページや電話連絡先にコンタクトを取り、履歴書の送付などを行います。
園によって多少の違いはありますが、書類選考にあたっては以下の提出が必要になります。
- 履歴書
- 職務経歴書
- 保育士免許のコピー
とくに指定がない場合、履歴書は手書きするのが一般的です。読みやすさに注意しながら、丁寧な字で書くようにしましょう。
一方、職務経歴書はパソコンで作成したものでも問題ない事業所が多いです。
特に初めての転職活動の場合、職務経歴書の書き方に戸惑うこともあるでしょう。履歴書との違いに気をつけつつ、事前に練習しておくとよいですね。
③採用面接を受ける
書類選考を通過したら、次はいよいよ面接です。
働きながら転職活動をしている場合、この面接日の調整がもっとも大変……と言っても過言ではありません。
応募先にあらかじめ在職中だと伝えて平日夜や休日に日程調整してもらうか、勤務先に休みを申請して面接に行くか、状況に応じた対処が必要です。
中途の面接で重視されるのは、今までの経験や知識、能力です。これまで自分がどのような仕事をしてきたのか、しっかりアピールできるといいでしょう。
また人柄や社会人としての常識、清潔感といった部分も、新卒の頃から変わらずチェックされるポイント。気を抜かずに臨んでくださいね。
④内定が出たら現在の園を退職する
無事に内定がとれたら、今の園を辞める手続きをしなくてはなりません。
できる限り円満に退職できるよう、最低でも辞める日の1~2ヶ月前にはその旨を伝えましょう。
これがギリギリになると、後々の引き継ぎ等が大変になります。あなたにとっても残るメンバーにとっても負担が大きくなりますので、しっかりバトンタッチできる期間を設けられるといいですね。
退職の手続きは勤務先の規則に従って進めるもの。退職の意思を伝えるのと同時に、その後の流れも確認しておきましょう。
保育士の転職で注意したいポイント
保育士が転職する上で注意しておきたいポイントのひとつに、入職前の事前研修がないケースがあるというものがあります。
新卒とは異なり、中途の場合は内定後すぐに入職するパターンがほとんど。
即戦力として数えられているため、職場での働き方や連携の仕方、実際の園の雰囲気などは現場のOJTで学ぶことになります。
また、転職するタイミングについても気を付ける必要があります。
ひとつの園での勤続年数があまりに短いと、履歴書を見た人事担当に「長続きしない人なのかも?」と疑われてしまうことも。
もちろん深刻ないじめに遭っていたり、どうしても職場の雰囲気が合わなかったりする場合にはすぐ転職するべきです。しかしそうでない場合は、ある程度の勤続年数を積んでおいた方が転職には有利になります。
編集者より
巷には転職に関するさまざまな情報が溢れています。
その中から「自分に合っている園」を探して見極めるのは、忙しく働いている保育士さんにとって、とても難しいことです。
しかし焦ったり、待遇などの目先の魅力だけに注目したりしてしまうのはNG。
自分自身の希望する生き方や、大切にしたい保育観を見失っては、納得できる転職は叶わないでしょう。
就職活動の流れをしっかりと把握し、何が必要なのかをいったん整理して、時間的にも精神的にもゆとりを持って就職活動を進めていってくださいね。
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