転職を希望する保育士さんならば、だれもが「私にピッタリの園で働きたい!」と思うことでしょう。
しかし、求人の探し方がわからない、多くの求人からどうやってよい求人を見つければいいかわからない、と悩んでしまう方も少なくありません。
今回は保育士さんが自分に合った求人を見つけるためのポイントを紹介していきます!
まずは転職活動の「軸」を定めよう!
よい求人を探すならたくさんの求人を見比べて……と思ってしまいがちですが、保育士さんの求人探しでなによりも大切なのは転職活動の「軸」をはっきりさせることです。
「自分がこの転職でなにを実現させたいのか」「自分にとって理想的な働きかたとはなにか」を明確にさせることが、転職活動における大前提。
この「軸」がないと、やみくもに条件のよい求人に応募するような、目的のハッキリしない転職活動になりがちです。
【ステップ1】転職で重視する点を書き出してみよう
自分の転職活動の「軸」を見出すためにも、まずは転職で実現したいことを書き出してみましょう。
- 子育てと両立して長く働ける園がいい
- 残業や持ち帰り業務が少ない職場がいい
- 生活のために収入をアップさせたい
- 一人暮らしをしたいので、家賃補助や寮などの制度がある園で働きたい
【ステップ2】希望を実現するために必要な「条件」を考えよう
自分が転職で実現したいことが書き出せたら、つぎにその希望を実現するために必要な「条件」を検討してみましょう。
収入をアップさせたいならば「月収〇万円以上/賞与あり」、
ワークライフバランスを重視したいならば「勤務時間は〇時~〇時程度まで/日曜・祝日はお休み」、
子育てとの両立を検討するならば「産休・育休取得実績あり/系列園への託児可能」
……といったように、自分なりに現時点で考える希望条件を定めていきましょう。
【ステップ3】就業可能範囲と「妥協範囲」を検討しよう
いくら自分の希望条件に合った保育園求人があったとしても、家から遠かったり保育理念が自分の考えとかけ離れていたりしていたら、働き続けられませんよね。
自分がこの転職でもっとも重視する「軸」が見つかったら、それ以外の条件で最低限譲れないポイントを検討していきましょう。
- 勤務地/通勤時間(最大どれくらいまでなら通勤可能か?)
- 通勤手段(マイカーなどでの勤務を希望する場合)
- 勤務時間・曜日(土日・祝日/夜間の勤務が可能か?)
- 給与(最低どれだけあれば満足できるか?)
- 転勤の有無と範囲(転居を伴う転勤が可能かどうか?)
- 施設形態(小規模園などこだわりがある場合)
複数のサービスで効率的な求人探しを
転職活動における「軸」が定まったら、いよいよ具体的な求人探しをはじめます。
保育士さんの求人は、一般的な求人情報誌や求人サイトにも掲載されていますが、保育従事職を専門とした求人情報サイトもあるため、いくつかに登録して、並行してお仕事探しをしていくとよいでしょう。
- 保育士専門の求人サイト
- 保育士向け人材紹介サービス
- 一般的な求人情報サイト/求人誌
- 自治体等が主催する保育士向け就・転職相談会
- ハローワーク
求人サイトのメールマガジンに登録して、希望条件に合った求人をまとめてチェックするのも効率的だよ!
登録しておくと、サイト上に非公開の求人を紹介してもらえることもあるから、キャリアアドバイザーに希望条件を伝えておくといいホィ。
保育士の求人でチェックすべきポイントは?
保育士さんに限らず、求人にはさまざまな情報が載っています。
では、自分にとっての「よい求人」を探し出すためには、どんなポイントに着目すればよいのでしょうか。
まずは最重視する条件をチェック
先に紹介したとおり、保育士さんの転職活動においてはその「軸」がもっとも重要となります。
たくさんの求人情報を見るうちに肝心の「軸」がぶれてしまわないよう、まずは自分自身がもっとも重視する条件・ポイントから求人をチェックする癖をつけておきましょう。
では、ここからは具体的な求人票の見方を確認していきましょう。
職種・雇用形態・試用期間
募集している職員の職種・雇用形態(正規職員・パート/アルバイト・契約社員など)などが提示されています。
保育士の場合には常勤/非常勤という表現で求人が出されていることも多いため、雇用形態欄はかならずチェックしておきましょう。
なお、一定の試用期間を設けており、その期間は求人に掲載されている雇用条件と異なる条件での雇用となる場合もあるため、確認しておくことが必要です。
必要な資格・経験など
応募に必要な資格や経験等が記載されています。
基本的にこの条件を満たしていないと応募ができない、または応募しても不採用になってしまう可能性が高いので注意しておきましょう。
また、資格や経験に加えて年齢制限が設けられていることもあります。
施設形態・定員数
保育施設の施設形態(私立認可・認定こども園・小規模保育・企業主導型保育・認可外など)や、施設全体の預かり人数定員が示されています。
施設の規模によって、働く環境はもちろん働き方も大きく異なるため、よく確認しておくようにしましょう。
就業時間・休日
園ごとに子どもを預かる時間や休日は異なります。
保育士として働くうえで、何時から何時までが基本的な就労時間になるのか、基本的な休日体形はどのようになっているのかが示されています。
その場合、就業時間の記載は
・開園している時間がそのまま記載される
・朝晩の準備・片付け時間を含んだ時間が記載される
・勤務シフト例が記載される
など、まちまちなので注意してね!
給与・賞与・諸手当
とくに記載がない場合、給与については「額面」で記載されます。
「額面」とは、天引き前の給与額のことを示し、基本給+諸手当の合計金額のことを示します。
ただし求人票に「基本給」と記載されている場合には、それに諸手当が上乗せされます。
含み残業代が含まれる場合も……
給与で注意したいのが「固定残業代(みなし残業)」について。
これは給与にあらかじめ一定の残業代が含まれていることを示します。
みなし残業時間を何時間に設定しているかは事業者ごとに異なりますので、しっかり確認しておきましょう。
日常的に残業が発生しているケースもあるので、残業時間とあわせて確認が必要です。
賞与は支払いを保障するものではない
正規職員での転職を検討する場合、気になるのが賞与の有無。
年収を左右するものでもあるので気になるところではありますが、賞与は事業者の運営状況や保育士さんのキャリア等にあわせて支給されていることが多いため、金額はあくまでも「めやす」と捉えましょう。
また、賞与については「入職1年後から付与」など条件が設けられていることもあります。
勤務地・転勤の有無
大規模な社会福祉法人や株式会社の場合、複数の保育施設を運営していることが多くあります。
掲載されている求人がどの保育施設を勤務地とするものなのかは、しっかり確認しておきましょう。
また、あわせて転勤の可能性はあるのか、転居を伴う異動もありうるのかなども確認しておきましょう。
社会保険
「社会保険完備」と記載されている場合には、雇用保険・労災保険・厚生年金保険・健康保険の4つが揃っています。
雇用保険・労災保険はすべての事業者に加入が義務付けられているものですが、厚生年金保険・健康保険については場合によって加入が義務付けられておらず、完備されていないこともあるため注意しましょう。
保育理念・保育方針
求人票には記載されていないケースもありますが、事業者や園がどのような理念を持って子ども達を保育しているのか、そのためにどのような保育を目指しているのかは、保育士として働くうえでもとても重要な要素でしょう。
その理念や方針に共感ができなければ、労働条件には満足できても、理想とする保育ができずに、不満や疑問を抱えてしまう可能性もあります。
実際に求人に応募する前には、かならず確認しておきましょう。
求人情報だけではわからない部分もある
ここまで、自分自身にとっての「よい求人」を探すためのポイントや求人票の見方を紹介してきましたが、求人票に掲載された情報だけでは見えてこない事業者・園の魅力もあります。
応募を検討したいと思える求人があれば、ぜひ事業者や園のホームページをチェックしてみましょう。
園見学で不明点を聞いてみるのもOK
職場の雰囲気や保育の様子が知りたければ、園見学を申し込むのもよいですね。
応募前に園見学を受け入れてもらえる場合もあれば、応募後に面接を兼ねて園見学を行う場合もありますので、問い合わせて確認してみましょう。
口コミサイトの情報は参考までに
応募先の情報を得る手段のひとつとして、実際にその園で働いている・あるいは働いていた人が投稿している口コミをチェックする方法もあります。
ただし、個人の口コミは主観にもとづいて記載されているため、すべてを鵜呑みにするのは危険です。
求人票や園のホームページなどでは得られない情報が記載されている可能性もありますが、あくまでも参考程度に、ネガティブな情報に流されすぎないよう注意しましょう。
迷ったらプロに相談しよう
とはいえ、多くの情報をチェックするなかで「軸」がわからなくなってしまったり、給与などの好条件に心が揺らいでしまったりすることもあるかもしれません。
そんなときには、人材紹介サービスを活用し、転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談するのもひとつの方法です。
「人材紹介」「キャリアアドバイザー」と聞くと、敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、キャリアアドバイザーは転職活動を進めるうえでのいわば「パートナー」。
求人探しはもちろんのこと、応募書類のアドバイスや面接の日程調整など、入職までサポートしてくれます。
「忙しくてなかなか転職活動が進まない」「納得できる転職がしたいけど、自信がない……」というときには、気軽に相談してみるとよいでしょう。
編集者より
転職はどんな保育士さんにとっても、人生における大きな転機です。
「いまよりも充実した毎日が送りたい」
「自分の思う保育を実現したい」
「働きに見合った給与をもらいながら、前向きにキャリアアップしたい」
転職にかける想いや期待は、きっとそれぞれに大きなものでしょう。
しかし「もしも転職先でうまくいかなかったら……?」という不安が胸によぎることも多いものです。
転職活動は「孤独なもの」と捉えられがちですが、なにも一人で悩みを抱え込む必要はありません。
悩んだり困ったりした際には、身近な家族や友人に話を聞いてもらったり、キャリアアドバイザーから助言をもらったりしながら、ぜひ納得のいく転職を実現させてくださいね!
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