就職・転職ガイド

面接前にチェック!好印象を与える「身だしなみ」&「立ち振る舞い」とは?

保育士さんの面接においては、話す内容はもちろん、服装やふるまいなどの第一印象も、大きな評価ポイントになります。

では、面接官に好印象を与え、内定の獲得に一歩近づく「身だしなみ」と「立ち振る舞い」とはどのようなものなのか、今回は、そのポイントをくわしくご紹介していきます。

スーツ?私服?面接時の服装はどうする?

疑問を抱く保育士さん

面接に挑むうえで、まず考えなくてはならないのが「どんな服装で行くか」ということ。面接時の服装については、先方からとくに指定されないことも多いため、何を着ていけばよいのか、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

保育士さんの面接は「スーツ」が基本!

新卒・中途採用にかかわらず、保育士さんの面接には、先方からとくに指定を受けなければスーツを着用するのが基本です。どんな服を着ていくか迷ってしまった際には、黒・紺・ダークグレーなど、落ち着いたカラーのスーツを着用するようにしましょう。

リクルートスーツを着用しても問題はありませんが、ある程度年齢を重ねている場合には、違和感や頼りなさを相手に与えてしまうおそれもあるため、一般的に転職・中途採用の面接では、一般的なビジネススーツを着用するとよいとされています。

【キャリアアドバイザーからのアドバイス】
とくに、大手の株式会社や、大規模な社会福祉法人などが運営する保育園の選考には、スーツを着ていくのが無難でしょう。

 

身だしなみのチェックポイント【女性編】

では、女性の場合の面接時の衣服について、ポイントを確認していきましょう。
(※男性編はこちらでご紹介しています!)
面接時の服装(女性)

◆女性の身だしなみの注意点◆
【ジャケット】 黒・紺・濃いグレーなど落ち着いたカラーのものを選びましょう。前日までにアイロンをかけて、シワを伸ばしておきます。また、ほこりやフケが目立ちやすいため、面接直前にエチケットブラシなどで手入れをしておきましょう。
【スカート・
パンツ】
いずれでも構いませんが、上下は基本的に揃えましょう。別々の場合でも、色はジャケット同様に、落ち着いたものを選びます。スカート丈は膝丈を目安に、パンツはある程度タイトで快活な印象を与えるものがよいでしょう。
【ストッキング】 肌の色になるべく近いものを選びます。伝線や悪天候時の汚れなどに備えて、1足は必ず予備を持参しましょう。
【ブラウス】 フリルやリボンタイなどの装飾が少ない、シンプルなものを選びます。色は白か淡いパステルカラーを選びましょう。ペールピンクは優しい印象、ペールブルーはさわやかな印象を与えてくれます。
【カットソー】 ジャケットのインナーとしてカットソーをチョイスする場合にも、シンプルなものを選び、胸元が広く開いていないものを選びましょう。色はブラウス同様に明るい色で清潔感を演出するとよいでしょう。
【パンプス(靴)】 ハイヒール、ピンヒール、エナメル素材などの華美な靴はNGです。基本的にはプレーンな黒のパンプスを着用しましょう。ヒールの高さは3~5cm程度のものがオススメです。かかとが減っている場合には、事前に修繕しておきます。
【バッグ・カバン】 基本的には黒、紺、ベージュ、茶、白など、落ち着いた色のバックを選びましょう。A4サイズが折らずに入り、自立するものがよいでしょう。
就職・転職活動用に販売されているものでなくてもかまいませんが、トートバッグやリュックサックなど、カジュアルなものはNG。素材は革でも合皮でも構いませんが、エナメルなど華美なものは避けましょう。

女子必見!ヘア・メイク・アクセサリーの注意点


女性の場合には、服装と合わせて髪型やメイク、アクセサリーも面接官の印象を左右します。面接に適した身だしなみとはどのようなものか、チェックしていきましょう。

◆ 髪型・髪色
頭髪の乱れはだらしない印象を与えてしまいます。また。子どもたちと接するという観点からも清潔感は欠かせません。

髪が長い場合にはアップや低めのポニーテールなど、きちんとまとめるようにします。また、前髪は目にかかるなど長くならないように切りそろえるか、ピンで留めるなどしましょう。

ショートの場合でも、お辞儀をした際に顔に髪がかってしまうようならば、きちんとピンで留めましょう。
なお、髪色については黒または落ち着いたトーンのブラウンまでが無難。明るいヘアカラーの場合にはトーンダウンしておきましょう!髪のダメージから毛先だけトーンが明るくなっていることもありますので気をつけましょう。
◆ メイク

面接では、普段ノーメイクの方であっても、身だしなみとしてナチュラルなメイクをするのが基本です。ただしラメ入りのアイシャドウやグロスなど華やかな化粧品を使うのはNG!あくまでも「健康的に見える」メイクを心がけましょう。

【健康的に見せるポイント】
ファンデーション 自分の肌の色に近いものを選び、きちんと化粧水などで肌を整えたうえで乗せましょう
目元 アイシャドウはパールやラメの配合の少ないベージュ・ブラウン・ピンク系のものを選択。アイラインを入れる場合は細く自然に。
チーク オレンジ系のものだと健康的に見えます。笑った時頬の一番高いところを中心にひと塗りします。フェースパウダーで押さえると内側からの血色感を演出できます。
リップ 肌なじみが良く程よくつや感のあるものを選びます。荒れた唇は不健康に見えますので、保湿用のクリームなどで整えてからリップを乗せましょう。
◆ アクセサリー
基本的には腕時計と結婚指輪のみの着用で、その他のアクセサリーを着けることは避けましょう。また腕時計もラインストーンなどがちりばめられた華美なもの、あまりにカジュアルなものは控えるのがベターです。

【キャリアアドバイザーのアドバイス】
業界として「あまり派手な方は好ましくない」と考える施設長や園長・採用担当は多いものです。おしゃれと身だしなみとは別物。相手に不快感を与えない身だしなみを心がけましょう!

身だしなみのチェックポイント【男性編】

では、女性に続いて、男性の場合の面接時の衣服について、ポイントを確認していきましょう。
(※女性編はこちらでご紹介しています!)
面接時の服装(男性)

◆男性の身だしなみの注意点◆
【スーツ】 黒・紺・濃いグレーなど落ち着いたカラーのものを選びましょう。柄の目立つスーツは避けます。前日までにクリーニングに出すなど、清潔な状態に保っておきます。女性同様、ほこりやフケが目立ちやすいため、面接直前にエチケットブラシなどで手入れをしておきましょう。
【ワイシャツ】 基本的には白のワイシャツで、襟元などに色柄が入っていないものを選びます。襟の形に制限はないものの、ボタンダウンやカッタウェイは、カジュアルな印象を与えやすいため、避けた方がよいでしょう。夏場の場合でも、長袖を着用するのが基本です。
【袖口】 スーツの袖口よりも、ワイシャツの袖口が1cm~1.5㎝ほど出ているのがベスト。シャツの袖がだらしなく出ないよう、体に合ったものを用意しましょう。
【ネクタイ】 シンプルな色・柄のものを選びましょう。光沢感の強い素材や、派手な模様が入っているものは、面接には不向きです。全体的なコーディネートを見て、違和感のない色調で整えるとよいでしょう。
【ベルト】 シンプルで、きちんと手入れがされているものを選びます。いくら見えないからといって、革がボロボロになっていたり、バックルに華美な装飾が入っていたりするものは避けるようにしましょう。
【靴下】 黒、またはスーツの色にあった靴下を選びます。くるぶしが出てしまうようなショートソックス・スニーカーソックスではなく、必ずある程度長さのあるものを着用しましょう。
【靴】 黒やダークブラウンなどの革靴を着用します。つま先の形は、ストレートチップUチッププレーントゥなどのシンプルなものがよいでしょう。
【バッグ・カバン】 基本的には靴と同じ色の、落ち着いたビジネスバックを選びましょう。A4サイズが折らずに入り、自立するものを選ぶようにします。就職・転職活動用に販売されているものでなくてもかまいませんが、カジュアルな形状や色・柄はNG。素材は革でも合皮でも構いませんが、きちんと手入れを行い、持ち手の革が割れてしまうなどがないようにしましょう。
【キャリアアドバイザーのアドバイス】
男性の場合には、服装に加えてヒゲがきちんと剃られているかタバコのにおいや口臭はないか鼻毛は出ていないかなどが、身だしなみのチェックポイントとして見られます。髪型はワックスで毛先を遊ばせたり、ツンツンと立てたりせずに、清潔感のあるまとめ方を心がけてください!

 

実はよく見られている……指先にも気をつけて

手のイラスト

男女にかかわらず、保育士さんの面接において意外と注目されるのが指先と爪。直接子どもたちに触れるからこそ、傷つけないように爪は短く切りそろえておくようにしましょう。

また、女性の場合で、ネイルアートをしている場合は、面接前にはオフしておきます。なお、手荒れやささくれも清潔な印象を与えないので、日ごろからハンドクリームなどで手入れしておくことが大切です。

【キャリアアドバイザーのアドバイス】
大切なお子さんを預かる仕事なので、「子どもにとって危険なもの」は、できる限り排除する必要があります。

目立たない色や、クリアネイルであっても、ネイルアートは控えるのがベターでしょう。

「平服で来てください」と言われた場合には……?

困っている女性
面接に臨むにあたって、困ってしまうのが「平服(普段の服装)で来てください」と、先方から言われた場合。

この場合には、基本的にはビジネスカジュアルを意識し、落ち着いた清潔感のある服装を心がけましょう。もしも迷ってしまう場合や、スーツ以外にジャケットなどのかっちりした服を持っていない!という場合には、「スーツ禁止」という指定がなければ、スーツで臨んでもOK。

ただし、採用活動を保護者などに知られたくない場合や、実際の保育の様子を見たい場合などがあるので、先方に「スーツでお伺いしようと考えておりますが、お差支えありませんでしょうか?」と事前に確認しておくと安心ですね。

【キャリアアドバイザーからのアドバイス】
選考で保育実技がある場合には、「動きやすい服装で」と指定される場合もあります。
その場合には、保育の現場になじむよう、派手な色や柄を避け、子どもにとって危険となるような装飾のない服装を心がけましょう。ジーンズはカジュアルな印象になりすぎるため、シンプルなチノパンや、カラーパンツの着用がオススメです!

 

【チェック表】前日までにこれだけは確認しよう!

アドバイザー
面接準備は、バタバタと案外忙しいもの。面接当日になって困ることがないように、以下の点はしっかりチェックしておきましょう!

◆面接前にチェックすることリスト◆
衣服にシワや汚れ・シミなどがないか
値札やクリーニング店のタグは外したか
ほつれや破れはないか
ポケットや裾のしつけ糸は切ってあるか
衣類やハンカチにアイロンはかかっているか
爪は短く切ったか
靴は磨いたか・革が劣化していないか
靴のかかとはすり減っていないか
ストッキングの替えはあるか(女性のみ)

転職・中途採用の面接は、身だしなみとマナーに厳しい……?!


転職・中途採用における面接では、社会経験があることが前提となるため、一般的なマナーやルールは、すでに身についていて当然のものと捉えられがちです。

そのため、身だしなみがきちんとしておらず、だらしない印象を与えてしまったり、社会人としてのマナーに欠けるところがあったりすると、面接官にその印象が強く残ってしまいますので、注意が必要です。

【キャリアアドバイザーからのアドバイス】
ベテランの方であればあるほど、身だしなみや立ち振る舞いには気を配るようにしましょう!豊富な保育経験をお持ちの方には、柔軟性や謙虚さが求められることも多いため、個性的すぎる服装や、面接にふさわしくないカジュアルな身だしなみは、相手によく思われないことも多いですよ!

内定につながる!立ち振る舞いのポイントとは?


ここまで、保育士さんの面接における、服装などの身だしなみの注意点をご紹介してきましたが、ここからは、実際の面接時に、相手に好印象を与える立ち振る舞いのポイントをご紹介していきます。

理想的な振る舞い方を、意識するのとしないのとでは、相手に与える印象に大きな差が出てきます。面接前にはイメージトレーニングをし、面接官によい印象を持ってもらえるよう、準備していきましょう!

◆ 表情を心がけて!
明るい笑顔は、面接での基本です。当日は緊張もあるかと思いますが、意識して口角を上げ、やわらかい笑顔を心がけましょう。
◆ ハキハキと受け答えをしよう
「本日10時に面接のお約束をいただいております。〇〇〇〇(氏名)と申します。」といった自己紹介、入退室の際のあいさつは、明るくハキハキと行いましょう。また、あいさつに関しては、案内時にすれ違った他の職員や、子どもたちへも忘れずに行うようにしましょう。

【キャリアアドバイザーからのアドバイス】
面接官が見ているのは応募者が「どのように人と接する人物なのか」という点です。笑顔であいさつをすることは、常に意識して忘れないようにしておきましょう!
園児とのあいさつは、しっかり目線の高さを合わせてあげるとよいですね!
◆ お辞儀をないがしろにしない
その場の流れでさらりと受け流してしまいがちなお辞儀も、社会人としてのコミュニケーションの一環です。笑顔で目線を合わせてから行うこと、感謝の意を込めて頭を下げた時点でしっかり止めることを心がけましょう。
◆ 相手の目を見て「伝える」意欲を!
ポイントは「ゆっくり・ハッキリ・相手の目を見て」話すことです。「〇〇でぇ~」と語尾を伸ばしたり、語尾を必要以上にあげる癖のある人は、相手に稚拙なイメージを与えてしまうので、意識して控える必要があります。
◆ 入室の流れを確認しておこう
面接時の入室ではノックは3回が基本。「どうぞ」の声がかかってから「失礼いたします」と部屋に入ります。ドアは後ろ手で閉めず、面接官にお尻を向けないように注意しつつ、体の向きを少し変えてドアを閉め、それから向き直ります。イスに腰かけるのは、自己紹介をして相手から指示された後です。
◆ 退室まで気を抜かないで!
面接が終わったら、荷物を持って立ち上がり、イスを直します。

「本日はありがとうございました」など相手にお礼を述べお辞儀をした後、ドアに向かいます。ドアのところで面接官に向き直り、笑顔で「失礼いたします」と一礼、退出後は静かにドアを閉めその場を離れます。

【キャリアアドバイザーからのアドバイス】
今回ご紹介したのは、面接時に好印象を与える立ち振る舞いの基本的なポイントです。「面接会場には遅れないよう早めに向かう」「面接前でも”見られているかもしれない”ことを意識して振る舞いに注意する」「会場に入る前にコートなどを脱ぐ」「面接前にスマートフォンの電源をオフにしておく」

基本的な部分で、印象を損ねてしまわないように、十分注意しましょうね!

 
面接に臨むにあたっては、面接官がどのようなポイントに注目しているのか分析したり、質問に対する受け答えを考えたりと、時間も労力もかかるもの。以下の関連記事も参考にしながら、ぜひ面接当日は、自分のよさを存分に発揮できるよう、準備を進めていきましょう!

編集者より

応援する女性
相手に好印象を持たれる身だしなみや立ち振る舞いは、面接の際だけでなく、保育士として活躍するなかでも欠かせないものです。日々大切な子どもたちを預かるなかでは、ボサボサの髪、伸ばしっぱなしの爪、暗い表情では、保護者や、ともに働く保育士さんたちの信頼を得ることはできないでしょう。

身だしなみや、立ち振る舞いは、いわばその人の「人となり」を示す鏡。その場の付け焼刃で身に付くものではないからこそ、日ごろから意識して、自然と配慮できるように心がけていきたいですね。

参考文献・サイト

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