
保育園と幼稚園のハイブリッドとも呼ばれ、利用者・保育者の双方から人気を集めている「認定こども園」。
その認定こども園で働く保育教諭は、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を活かし、「保育」と「幼児教育」の2分野で活躍できる職種です。
この特集では、近年注目されている保育教諭のお仕事にどのような魅力があるのかをご紹介します。
保育教諭とは
保育教諭とは、
幼保連携型認定こども園で保育・幼児教育を行う職員のことを指します。
ほいくん- 認定こども園は「幼児教育」と「保育」を一体的に行う施設のことホィ。幼稚園と保育園を合体させたような施設、というとイメージしやすいホィ。
マイ- 2006年から開設され始めた施設で、内閣府が管轄しているよ。どちらか一方がもう一方の機能を担う「幼稚園型」「保育園型」などがあるけど、もっとも多いのは単一の施設でふたつの機能を備える「幼保連携型認定こども園」だよ。
保育教諭は原則として(※)「保育士資格」と「幼稚園教諭免許」の両方を取得していることを求められる職種で、保育・幼児教育それぞれの領域で専門性を発揮することを期待されています。
(※)改正認定こども園法が施行された2015年度から5年間は、「保育士」または「幼稚園教諭」どちらかの資格があれば保育教諭として勤務できる
経過措置が設けられていました。
今はその期間が2024年度末まで延びており、このうちにもう一方の資格を取得するのが望ましいとされています。
保育教諭の仕事内容
仕事内容は一般的な保育園や幼稚園とあまり変わりませんが、認定こども園には
「保育を必要とする0~2歳児」「保育を必要とする3~5歳児」「保育を必要としない3~5歳児」が混合で在籍している、ということは押さえておく必要があります。
異年齢保育を行う一般園も近年では珍しくありませんが、認定こども園の場合はさらに複雑。
ただの異年齢保育なのではなく、
子どもの状況に応じて保育と教育を行っているというのがポイントです。
担当するクラスや園の状況によって、求められる対応は都度変わることになります。
保育園か幼稚園、どちらか一方しか経験がない方の場合、初めのうちは少し戸惑うかもしれませんね。
保育教諭として働くメリット
保育教諭として働くことにどのようなメリットがあるのか、見てみましょう。
スキルアップが期待できる
認定こども園では保育と幼児教育を両立した指導を行えるため、ふたつの分野において専門性を高めることができます。
また、幼稚園と同じく15時に降園する子ども達も在籍しているため、保育園か幼稚園どちらか一方では体験できない
登園・降園時間の異なる子ども達とのかかわりも体験可能。
さまざまな子どもや保護者の方と接することで多様な保育を経験し、保育者としてのスキルを磨くことができます。
独自の保育スタイルに適応できる
内閣府が発表した「
認定こども園に関する状況について(平成30年4月1日時点)」によれば、全国の認定こども園の数は2011年~2016年の5年間でおよそ3300園も増加しています。
その一方で、幼稚園は閉園したり認定こども園へ移行したりと、減少の一途をたどっています。
つまりこれからは、
認定こども園独自の保育スタイルが主流になっていく時代だと言えるのです。
今から保育時間の異なる0~5歳の異年齢保育を経験しておくことによって、将来どこでも適応して働ける人材になれるでしょう。
認定こども園への転職は「保育のお仕事」におまかせ!
保育教諭になる上で見逃せないのが、「保育士資格」か「幼稚園教諭免許」のどちらかを持っている人に対して、
もう一方の資格も取りやすいように優遇する「特例制度」。
本来なら2019年で終了するはずだった制度ですが、保育教諭の数がまだまだ足りていないことを鑑みて、2024年度末までその期間が延ばされることとなりました。
保育士資格を持っている保育士さんは、比較的とりやすい今のうちに幼稚園教諭免許もゲットして、保育教諭にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
認定こども園で働くことに興味があれば、ぜひ保育のお仕事へご相談くださいね。