認可保育園とは
認可保育園(正式名称:認可保育所)は、国が定めた設置基準(施設の広さや保育士の数、設備など)をクリアして、都道府県知事に認可された児童福祉施設を指します。
認可保育園の種類
認可保育園は大きく2種類に分けられます。
- 公立保育園
自治体(市区町村)が設置・運営しているもの
- 私立認可保育園
社会福祉法人やNPO法人、学校法人、企業などが運営しているもの
また近年では、自治体が設置・法人等の民間が運営を担う公設民営の保育園も増えています。
いずれも公費で運営されているため、保育料が比較的安く抑えられているのが特徴です。
厚生労働省が発表している「平成 29 年度 認可外保育施設の現況取りまとめ」によれば、 平成 30 年 3月 31 日時点での認可外の保育所数は9,666か所。
これに対し、認可保育所等(認可保育所・幼保連携型認定こども園・保育所型認定こども園)の数は27,150 か所です。
つまり全国の保育所のうち、半数以上が認可保育園ということになります。
ほいくん
- 認可外保育施設が認可の施設・事業へ移行した例も毎年たくさん報告されているホィ。認可保育園は、もっともメジャーな保育施設だと言えるホィ!
認可保育園の就業条件は?
認可保育園の勤務形態は正社員・パート・派遣とさまざま。
運営主体にもよりますが、特定の園に就職することが多いです(※公立保育園の場合は転勤の可能性もあり)。
ローテーション制で1日8時間の勤務をする園がほとんどですが、早朝保育や延長保育をしている園ではシフトを組んで勤務時間をずらしているようです。
土曜日も保育を行っていることが多いため、土日連休ではなく、シフトによる週休2日制をとっている園が増えてきています。
給与は、公立と私立とで大きく差が出ます。
初任給はどちらの園もあまり変わりませんが、公立保育園で正社員として働く場合は公務員と同じ扱いになるため、年齢を重ねるごとに昇給していきます。
よって生涯年収で考えると、私立園より公立園の方が高収入になりますね。
認可保育園で働くメリット
保育士さんが認可保育園を勤務先に選ぶメリットは主に3つ。
「安定して働ける」こと、「待遇がよい傾向にある」こと、そして「独自の保育を実施している園が多い」ことです。
それぞれ具体的に見て行きましょう。
安定して働ける
特に公立保育園で働く場合、保育士さんは先述の通り、地方公務員と同じ扱いになります。
つまり基本的に毎年昇給するうえ、産休・育休制度もしっかり利用できるということ。
勤続年数が多いほど年収が上がっていく仕組みで、かつ出産後も職場に復帰しやすいため、安定して長く働くことが可能です。
- ただし「地方公務員と同じ扱い」だから、数年単位で転勤を命じられる可能性もあるよ。そこは注意してね。
マイちゃん
ほいくん
- とはいえ自治体内で保育方針は統一されているはずだから、自分の保育観と園の特色があわなくなる……といった心配はなさそうだホィ。
待遇がよい傾向にある
認可保育園は、国が定めた設置基準をきちんと守っていることが前提の保育施設。当然、保育士の配置基準もクリアしています。
よって公立・私立にかかわらず、「人手不足でいつも忙しい!」「業務負担が大きすぎて毎日残業してる……」といったことが少ない傾向にあります。
また給与や待遇についても、しっかり整備されている園が多いのではないでしょうか。
認可保育園の場合、園の運営費用のほとんどが国・地方自治体の公費で賄われています。つまり事業所の負担額が少ない分、保育士さんの処遇改善に力を入れることも可能なのです。
求人票を見るときは、ぜひ待遇面をじっくりチェックしましょう。
独自の保育を実施している
「特徴のある独自の保育」を実施している園と言えば、設置基準を気にせず自由にできる認可外保育園をイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし近年は認可保育園(特に私立認可保育園)でも、運営母体の特色を反映した独自の保育を行っている園が増えてきています。
保育プログラムの内容はさまざま。
英語教育に力を入れているところもあれば、自然体験や食育を重視しているところもあります。お寺や教会などの宗教法人が運営する保育園では、その理念に基づいた保育を実施していることも。
就業先を探すうえで、どのような保育を行っている園なのか? はしっかりチェックしておきたいですね。
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